この記事のタイトルをそのままグーグル検索して表示される記事はだいたい決まっていますが、インデックスされない原因を正確に理解している人はほぼ皆無です。一握りの限られた人だけが正確に意味を理解したうえで対処方法を明示してくれているおかげで、インデックスされなかった私の記事23件のうち20件がその日のうちにインデックスされました。
本来ならばその方のサイトのURLのリンクを貼って済む話なのですが、ある程度のコンテンツにしておかないと、誰にも見られなければその人の功績を称えることができないし、なによりも自分のためにマニュアルを残す意味で書きました。
これから紹介するのはグーグルのGoogle Cloud Platform(GCP)にアカウント作成し、ログインしてAPIを利用する方法です。
Instant Indexingを利用してインデックスさせる方法
結論から言うと、Instant Indexingというワードプレスのプラグインを使用することで(強制的に?)インデックスさせることに成功しました。
これはサーチコンソールから記事のインデックスをリクエストするのとは原理が異なるそうで、クローラーを介さずグーグルの検索エンジンに直接インデックスを要求する意味合いがあるそうです。
また、強制力の強い手法なため成功率も高いそうですが、私も1カ月間続いていた「検出-インデックス未登録」が即日で23件のうち20件がインデックスされました。3件はインデックスされなかったので、この手法も強制力はあるけれど問答無用ではないみたいです。
それにしても、なぜこの手法が巷で流行らないのか不思議に思い、この方法を紹介してくれた方の記事を読んでいると、どうも公式にはブログの記事をインデックスさせるために利用するのは推奨されていないため、ペナルティーを恐れている人が多いようなことが書かれていました。
とはいうものの、インデックスされないことにはペナルティーもクソもありませんので、即座に実行し即座に結果に辿り着いた私ですが、知識が無さすぎて説明を理解するのに苦労しました。
Instant Indexingを利用するには下準備に結構時間がかかります。また、グーグルのサービスは画面のレイアウトが頻繁に変更されているようで、説明通りにやっているのに食い違いがあり、なかなか前へ進めませんでした。
これから説明する手順で使用される画像は、2021年11月29日現在の情報であることを御了承ください。
下記に手順を示します。
Google Cloud PlatformでAPIの使用を可能にする
まず、Indexing APIを使用にする設定をします。APIとはなにか、私には全く分かりません。
ただなんとなく、グーグルが提供しているWEBの便利な機能のひとつぐらいにしか理解していません。
Google Cloud Platformは有料・無料いずれかを選択して有益な機能を利用できるサービス管理画面みたいなものです。略してGCPと呼ばれてるそうです。
まず、Google Cloud Platformにこのリンクから遷移して下さい。
GCPの画面に初めて入ると、はじめてグーグルのサービスを利用する時に出てくるお馴染みの「ようこそ○○!!」が登場しますので、適当にOK押して進みます。
この記事を読んで頂いている時点でグーグルアカントはお持ちだと思われるので、グーグルアカウントを使用して決済の方法など入力します。
今回の手順は無料でGCPのAPIを利用しますが、「無料」を選択しても決済情報の入力は必須となりますので気にしないで下さい。また、デフォルトで300$利用可能であることをアピールしてきますが無視して下さい。
プロジェクトを作成する
決済情報とサービスアカウントの設定が完了するとGCPの管理画面に遷移します。
まず最初にプロジェクトを作成します。プロジェクトとはなにか、私には全くわかりませんが、いくつもプロジェクトを作成できるということは、今は違いますがプロジェクト単位でAPIの使用をする局面があるというこです。
デフォルトですでに「my project」という名前でプロジェクトが作成されており、IDもきちんと用意されています。これをそのまま使用することも可能だったようですが、私は新たにひとつ作成しました。まあ、それでも全く問題はないようです。
まず、管理画面の左の上の方の「サービスアカウント」の文字の真上にプルダウンメニューがあるので、これをクリックします。
すると、プロジェクトの選択という画面が出てきます。
新しいプロジェクトを作成する場合は右上の赤枠で囲った「新しいプロジェクト」をクリックします。既存のプロジェクトを使用する場合は、赤枠で囲った部分に示されている箇所をクリックして選択することが可能です。
「新しいプロジェクト」の画面に遷移したら、プロジェクト名と場所を決定して作成をクリックしたら完了です。
プロジェクト名は任意の文字列、場所は「組織なし」でOKです。
APIライブラリでIndexing APIを有効にする
現在どの画面が開いているか分からない場合を想定して、どこからでも辿り着ける手順で説明します。
赤字の①~④を順番に辿って「ライブラリ」に遷移して下さい。
APIライブラリの中に入ったら、検索ボックスに「Indexing API」と入力して検索します。
下に正確な名称が自動で表示されるので、それを選択します。
検索結果の一覧が表示されるので、目的の「Indexing API」選択します。
赤枠で囲った「有効にする」をクリックしたら完了です。
サービスアカウントを作成する
プロジェクト名を決定してからIndexing APIを有効にしたら次はサービスアカウントを作成します。
各種APIを利用するにあたりサーチコンソールと連携するためのアカウントが必要となります。
今現在、どこかをクリックして分からない画面に遷移しているとしても、上の画像の赤色の数字の順番にクリックしていけば、「サービスアカウントの作成」まど辿り着けます。
辿り着いたら、下の画像の赤枠で囲った部分を入力していきます。
「サービスアカウント名」は自分の好きな任意の文字列でOKです。その下は自動で入力されるので気にしなくて結構です。
「サービスアカウントの種類」は自分で意味が理解できる文言ならなんでも結構です。
続けて「作成して続行」をクリックします。
次に、「ロール」のプルダウンメニューから「オーナー」を選択して「続行」クリックします。
赤枠で囲った2カ所、「サービスアカウントユーザーロール」と「サービスアカウント管理者ロール」にはなにも記入せず「完了」をクリックして終了です。
サービスアカウントキーを作成する
サービスアカウントの画面で、アカウントの行がある一番右端の赤字の①のボタンを押して、表示された一覧の中から、②の「カギを管理」を選択します。
画像の下の方に青字で示された「カギを追加」のプルダウンメニューから「新しいカギを作成」を選択します。
「秘密鍵の作成」に遷移するので、「キーのタイプ」から「JSON」を選択し「作成」をクリックします。
下の画像のように、「秘密鍵が保存されました」と表示されたら完了です。
ダウンロードフォルダに該当のファイルがあることを確認して下さい。
サーチコンソールとの連携を設定する
サーチコンソールの画面で、設定⇒ユーザーと権限 の順番に遷移します。
ユーザーの一覧が表示されるので、ユーザー名が表示された行の右端にある点々のボタンをクリックすると、「プロパティ所有者の管理」と表示されるので、これをクリックします。
赤文字でウェブマスターセントラルと表示された画面に遷移するので、左下の「サイト所有者を追加」のボタンを押して、GCPのサービスアカウントの画面で表示されていた「メール」の項目に記載されていたメールアドレスを入力します。
設定画面にGCPで「サービスアカウントを作成」のところで入力したサービス名が表示されていれば設定は成功です。
Instant Indexingで記事のインデックスを要求する
まず、Instant Indexingを通常のプラグインと同様の手順でインストールして有効化します。
*プラグインの新規追加の画面で”Instant Indexing”と入力すると自動で検出されます。
①ワードプレスの管理画面から、MATH ⇒ Instant Indexing で設定画面に遷移します。
②ファイルを選択 ⇒ JSONファイルをアップロード
*JSONファイルは先ほどGCPで大切に保管するように言われた「キー」のファイルのことです。
③下のコメントボックスは全てチェックを外して、最後に「変更を保存」をクリックします。
再度、MATH ⇒ Instant Indexing の順番で遷移し、記事のインデックス要求します。
1行に記入できるURLは1件だけです。一度に複数のインデックスを要求する場合は改行して新たに入力して下さい。
最後にActionの項目が「Publish/update URL」になっていることを確認して「send to API」を押して送信したら完了です。
*Actionの項目が「Remove URL」選択されているとインデックスが削除されます。
以上がInstant Indexingを使うための下準備と使用法です。
グーグルのサービスの画面のレイアウト変更はけっこうな頻度で実施されるので、操作に慣れていないと、ちょっと変更されただけで分からなくなることもあります。
かなり面倒で時間がかかるので、人によっては嫌になって辞めてしまうかもしれません。
しかし、1カ月もインデックスを待ち続けるというのもどうかと思います。
私はこの方法で昼すぎに実施して夕方6時にはほとんどの「検出 – インデックス未登録」の記事がインデックスされていました。
サーチコンソールに複数ドメインを登録している場合
複数ドメインでブログ運営している場合はドメインごとにサーチコンソールにドメインを関連付けしているはずなので、APIキーはドメインごとに必要になります。
ただし、GCPアカウントは最初に作成したひとつで十分です。プロジェクトも新たに作成する必要はありません。
必要なのはサービスの利用に必要なキーなので、「サービスアカウントの作成」の項目を見ながら同じ手順でアカウントキーを追加してください。
サーチコンソールとの連携手順も全く同じなので、ドメインごとに同じ手順を繰り返すだけで済みます。当然ですが、ドメインごとにワードプレスにInstant Indexingをインストールする必要があります。
「検出 – インデックス未登録」の正確な意味
最後に補足というか、肝心なことを書いておきます。
「検出 – インデックス未登録」の理由や原因を説明した記事で良く見られるのは下記の通りです。
●低品質コンテンツであるため
●サーバの負荷を回避するため
これに関しては私が読ませて頂いた記事において、明確にその理由が否定されています。
そもそも、クローラーが巡回して記事の存在に気付く前の段階で、記事の内容が低品質か否か判断できるわけがないというのです。
つまり、「クローラーが巡回していない」もしくは「クローラーの巡回頻度が著しく少ない」ことが原因ではないかと述べられていました。
かなり詳しく詳細にリサーチした記事だったので、リンクを貼っておきます。
●サイト名:ギブショット
●記事名:「検出-インデックス未登録」が頻出する時の対処法|インデックスされないを解決
この記事を読むだけで対応手順はほぼ理解できるはずですが、サーチコンソールをはじめグーグルのサービスは画面のレイアウトが頻繁に変更されるので、記録を残す意味でGCP管理画面の変更後の状態を新たに加味してこの記事を作成しました。
サーチコンソールのサイトマップ送信に関するトラブルについては下記の記事で詳しく説明しています。
グーグルのインデックス速度の検証~毎日更新は効果ある?
実は今回のことがきっかけで色々と調べているうちに、グーグルが記事をインデックスする仕組みについて興味が沸き、自分であることを実験してみました。
インデックスの仕組みを熟知している人が読めば意味のない実験かもしれませんが、まだ知らないという人にとっては価値のある結果を導くことができる有意義な実験でした。
それは、「毎日更新を30日継続した画像だけの記事」と「コンテンツ重視の週1更新の記事」を異なるドメインで30日比べてみて、インデックスのされかたにどのような違いがみられるかという実験です。
かなり興味深い結果になったので、興味のある方は下記の記事をご覧ください。
「コンテンツ無し毎日更新」VS「コンテンツ有りたまに更新」インデックスの速さを比較
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