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ジョジョの奇妙な冒険第2部あらすじ解説【戦闘潮流】ネタバレ有

ジョジョの奇妙な冒険第2部あらすじ アニメ・漫画・ドラマ

『ジョジョの奇妙な冒険第2部』は荒木飛呂彦のジョジョシリーズの中でも人気度が高く、当時の漫画・コミックの影響を受けながらも荒木飛呂彦の独自性が顕著に表現されている作品として希少価値が高いと言えます。

第2部では波紋(オーバードライブ)を駆使した第1部の吸血鬼との戦いに続き、吸血鬼を従え食糧にする高度な知能を持った種族が人類に立ちはだかり、主人公のジョセフ・ジョースターが波紋法で立ち向かいます。

作品が世に出た当時としては物語のスケールがとんでもなくデカかったので、付いて行けない読者もいたようですが、現代に至ってようやく作品の魅力が再評価されるようになったのはファンとして嬉しい限りです。

第2部のあらすじは吸血鬼をエサにする究極生物と人類の因縁の決着

ジョジョの奇妙な冒険第1部では吸血鬼のディオの存在が読者を魅了しましたが、第2部では石仮面が作られることになった経緯が明らかになります。

物語の序盤で、石仮面は地底に住む種族が消費する莫大なエネルギーを補うための栄養源として吸血鬼というエサを量産するための道具だったことが判明します。しかし、石仮面が作られた目的が単に吸血鬼を量産するためではなかったことが次第に明らかになります。

石仮面を作った人物は、太陽の光の元では生きていけないという宿命を背負っている点は吸血鬼と全く同じで、陽光を浴びたり波紋を流されると細胞が焼けるように破壊されてダメージを負い、最終的には死に至ります。

実は、石仮面を発明した男の真の目的は太陽を克服することにあり、そのためには石仮面から飛び出す骨針の力をより強くする必要がありました。その方法は石仮面に赤石をハメた状態で陽光を浴びて骨子を突き刺すことで、もっとも純度の高い『エイジャの赤石』が必要でした。

第2部で登場する究極生物は合計4人ですが数千年前から生き続けている地底の種族で、地下で太陽の光を浴びずに生活する一族でしたが、太陽の光を克服したい一心で石仮面を発明し地上へその答えを探しに旅に出たのでした。

そして、人類とは数千年前から対立を続けており、地底の種族は人類のことを「波紋の一族」と呼んでいます。実は波紋は吸血鬼を倒すために生み出されたのではなく、地底の種族に対抗するために生み出された呼吸法だったのです。

また、地底の種族が求め続けてきた地上だけに存在して人類が守り続けている『エイジャの赤石』は、人類にとっても最終兵器だったことが終盤で明らかになります。

『ジョジョの奇妙な冒険第2部』は闘いは数千年前から続く人類と地底の種族との生死を分けた決着の物語となります。

ジョジョの奇妙な冒険第2部の登場人物

 

ジョセフ・ジョースター

『ジョジョの奇妙な冒険第2部』の主人公でアメリカ人の青年。『ジョジョの奇妙な冒険第1部』の主人公ジョナサン・ジョースターの孫にあたり、父親であるジョージ・ジョースターは生まれる前に死亡しているため会ったことが無い。

生まれつき波紋を練ることのできる才能を遺伝的に持っておりストレイツォには勝利するが、「柱の男」を倒すには力不足だったためイタリアのリサリサのもとでシーザーとともに修業して成長する。

後に、リサリサは実の母親だったことや父親が吸血鬼に殺害されていたという事実も判明する。

エレナ・ジョースター

ジョセフ・ジョースターの祖母にあたる人物で、『ジョジョの奇妙な冒険第1部』の主人公ジョナサン・ジョースターの妻。

ジョナサンとディオとの戦いでボートで脱出した時に助けた他人の赤ちゃんはリサリサで、エレナはストレイツォにに預けて育ててもらっていた。

スピードワゴン

スピードワゴン財団の創始者であり、『ジョジョの奇妙な冒険第1部』の主人公ジョナサン・ジョースターと縁の深い人物。

ジョナサンの死後に石油王となり、エレナたちジョースター家とも深い付き合いを続けている。ジョセフのことを気にかけており行動をともにすることもあり、飛行機の墜落から助けてもらったこともある。

第2部ではメキシコにある「柱の男」を発見したことで道を踏み外したストレイツォに殺されかけるが運よく命拾いする。

ストレイツォ

チベットの修行僧で波紋法の達人。老子トンペティの死後、チベット修行僧の長になりエレナからリサリサを預り18歳まで育てる。

リサリサは立派な波紋マスターに成長させる貢献をするが、ストレイツォ本人は道を踏み外して吸血鬼になってしまい、ジェセフによって倒される。

シュトロハイム

「柱の男」の調査および実験を担当するドイツ軍の将校。

メキシコで発見された「柱の男」にサンタナと名付けたのはシュトロハイムで、サンタナの扱いを誤り逆に部隊を全滅させてしまい、責任を取ってサンタナを道連れにして自爆。ところがサンタナは駆除できずジョセフが石にして倒すことに成功する。

シュトロハイムは体を機械化することで復活するが、最終局面で誤って『エイジャの赤石』を被ったカーズに強力な紫外線を照射してしまい、太陽のない夜にカーズが究極生物になるきっかけを与えてしまった張本人。最後は火山の爆発で戦死する。

リサリサ

イタリアのベネチアでジェセフとシーザーに波紋法を指導する波紋マスター。実は50歳くらいの年齢だが波紋法により外見は30歳近く若く見える。

赤ちゃんの頃、エレナ・ジョースターに助けられ18歳までチベットにいるストレイツォのもとで育てられ、そこで波紋法をマスターする。

カーズとの一戦では騙し討ちに遭いあっけなく敗北するが、ストーリー全体を通しての存在感は大きい。後にジョセフの実の母親だと判明する。

シーザー

イタリアのベネチアで波紋法を修行する青年。リサリサのもと、「柱の男」を倒そうとしているジョセフと修行をともにする。

シーザーは父親を「柱の男」に殺された過去があり「柱の男」に対する恨みを行動源にして生きているが、父親は秘密裏に行動するなか素性を隠して死んだため、死んだ父親が自分の親だということを父親の死後知ることになり、秘密にしていた理由や自分を庇って死んだことから敵討ちを決意する。

波紋法のレベルはかなり高く、必殺技のシャボンランチャーはワムウをあと一歩のところまで追い詰めたが、一瞬の隙をついた反撃に遭い戦死する。

スージーQ

リサリサが住む館の召使いの女性。後にジョセフ・ジョースターと結婚することになる。

ジョセフとエシディシの戦いの後、心臓だけになったエシディシに寄生されて操られるが、ジェセフとシーザーの正と陰の波紋法により救われる。

サンタナ

メキシコで発見された「柱の男」で名付け親はシュトロハイム

サンタナはスピードワゴン財団によって遺跡で発見された後ドイツ軍によって地下実験場に運ばれ、吸血鬼と戦わせるなどの研究材料にされていたが、ドイツ軍を皆殺しにして脱走を図る。

吸血鬼はエサとして吸収してしまうなど人間など全く相手にならない強大な存在だったが、ジョセフによって太陽光を浴びさせられ石になってしまう。

カーズ

『ジョジョの奇妙な冒険第2部』のラスボスで、「柱の男」が目指す究極生物になる夢を叶えた男。

かつて太陽のもとでは生きていきな地底の種族の一員として生きていたが、脳を刺激して強大な力を獲得する石仮面を開発し、一族から追放されたために逆に一族を皆殺しにする。

エシディシ・ワムウ・サンタナは一族を皆殺しにしたカーズが地上へ旅にでる時に一緒に引き連れていた唯一の仲間で、サンタナは当時赤ちゃんで何も事情を知りません。

カーズたちは地上で自分が作った石仮面の真の力を引き出すために『エイジャの赤石』が必要だと知り、何千年にもわたり『エイジャの赤石』を手に入れる旅を続けているが、莫大なエネルギーを消費するため2000年周期で長い眠りに入る必要ある。

ワムウ

イタリアで発見された「柱の男」のひとりで、カーズとエシディシよりも身分は下になる。

風を操る流法(モード)の持ち主で、必殺技の神砂嵐は相手を真空状態のカマイタチの状況にし、大ダメージを与えることができる。

戦死としての誇りを重んじる男で、「強者だけが心理!勝者だけが正義」と信じているが、敗者にも敬意を払うことのできる気高い精神の持ち主である。

最後はジョセフとの『エイジャの赤石』を賭けた決闘に敗北して消滅する。

エシディシ

イタリアで発見された「柱の男」のひとりで、カーズとは同格。

エシディシは「怪焔王(かいえんのう)の流法」で体内の血液を沸騰させて噴出させる攻撃を得意としますが、ジョセフとの闘いで知恵比べに負けて罠にハマり、波紋で心臓だけの状態まで追い込まれます。

最後はスージQを操り『エイジャの赤石』を仲間のいるイタリアへ郵送するなど妨害行為をしますが、ジョセフとシーザーによって体内から追い出された後、太陽の光を浴びて消滅します。

エシディシのなんとしてでも仲間の彼岸を叶えようとする姿はジョセフに畏怖の念を抱かせます。

メキシコで発見された柱の男『サンタナ』とストレイツォの過ち

第1部でロンドンの貧民街に住むゴロツキだったスピードワゴンはその後アメリカで油田を掘り当て石油王となり、スピードワゴン財団を設立します。

スピードワゴン財団は様々な分野で研究を行いメキシコの遺跡の中に活きたまま壁に埋まった『柱の男』を発見します。

『柱の男』は触れた生物を吸収し取り込んでしまうことから生きていることが分り、スピードワゴンはディオとの闘いで面識のあるストレイツォに『柱の男』の駆除を依頼します。

ところが過去に不老不死のディオを見たことがあるストレイツォは内心ディオを羨ましく思っており、スピードワゴンの部下を皆殺しにするとサンタナの周囲に飾られている大量の石仮面のひとつを被り吸血鬼になってしまいます。

一方、ジョナサン・ジョースターの孫であるジョセフ・ジョースターは生まれつき波紋を練ることができる体質で、アメリカにストレイツォが現れると目的をすぐに察します。

吸血鬼化したストレイツォはディオがやったように圧縮させた体液を目から発射しますが、ジョセフはガラスコップでそれを反転させストレイツォに被弾させます。

最後は波紋を流して決着がつきますが、ストレイツォは死ぬ間際にメキシコにある「柱の男」のことを口にして橋から落下します。

柱の男を取り出してしまったドイツ軍

ストレイツォから「柱の男」のことを聞いたジョセフは単身メキシコへ乗り込みますが、現地ではすでにドイツ軍が「柱の男」を引き剥がしたものをシェルターに入れて実験している最中で、ストレイツォに殺されて死んだと思っていたスピードワゴンも生きたまま監禁されていました。

ドイツ軍は「柱の男」の軍事利用を考えて色々と実験しているつもりだったようですが、実は「柱の男」はすでに目覚めており、ドイツ軍の会話も全て理解していました。

そして、体を変形させて通風孔から脱出しシュトロハイムの体に入り込んでしまいます。痛みを感じないシュトロハイムは恐怖を感じるとともに責任も感じ、外へ出て太陽の光にあたり自爆します。

ところが生の執着がとてつもないサンタナは近くにあった井戸の日陰へ逃げ込もうとしますが、ジョセフの追撃により陽光を浴びてしまい石になってしまいます。

この時、なぜ吸血鬼のように消滅しなかったのかは謎です。その後サンタナは厳重な管理下に置かれますが、蛇を与えると石の状態で吸収することから石になったまま生き続けていきます。

ローマで発見された柱の男とエイジャの赤石

ところで、シュトロハイムはドイツ軍人としての自責の念から自爆して責任を取りましたが、自爆する前にローマにも「柱の男」が存在することを言い残していました。

ジョセフはシュトロハイムの遺言通り単身ローマへ渡り、そこで波紋使いのシーザーとシーザーの師匠である波紋マスターのリサリサに出会います。

ジョセフの今の波紋では到底「柱の男」を倒せないと判断したリサリサはジョセフにマスクを着けたまま日常生活をさせ、呼吸法のレベルアップを図ります。

ヘルクライムピラーという登れなければ死ぬしかない死の訓練もクリアしていよいよという時、ジョセフたちはドイツ軍がローマの地下で発見した3体の「柱の男」のある場所へ向かいます。

ところが眠っていると思われていた「柱の男」たちはすでに目覚めており、紫外線照射装置を返り血で無効にしてドイツ軍人を皆殺しにしてしまいます。

そして何もなかったかのように立ち去ろうとする「柱の男」にシーザーとジョジョの2人が立ち向かいますが、2人とも惨敗し、ジョセフは喉と心臓に『死のウェディングリング』埋め込まれてしまいます。『死のウェディングリング』は無理に外そうとすると溶解して毒が流出し死に至るため解毒剤を飲む以外に助かる道はありません。

そして解毒剤はエシディシとワムウが持っており、次に会ったら絶対勝負に勝って解毒リングを奪い取るしかないと告げられます。

カーズ・エシディシ・ワムウの3人は『エイジャの赤石』をみつけるためだけに旅をしており、眠りから覚めた今、再び赤石を探すために立ち去ってしまいます。

孫氏に会ったことのあるエシディシに手品で圧勝するジョセフ

『死のウェディングリング』の解毒リングを勝ち取るためにメッシーナ師範代・ロギンズ師範代の元で特訓を受けるジョセフとシーザーでしたが、なんと『エイジャの赤石』を持っているのがリサリサであることが分ったため、エシディシは単身奪いにやって来ます。

ロギンズ師範代が先に犠牲になりますが、ジェセフは闘技場でエシディシを迎え撃ちます。エシディシは体液を沸騰させて放出するという変わった技を持っておりジョセフは苦戦します。

2000年前に中国で孫氏に会ったこともあるというエシディシは兵法や格言にも精通しておりジョセフは動揺します。ところがジョセフは近代手品を駆使した罠を仕掛けてエシディシを騙すことに成功し、波紋が流れやすい毛糸の結界にエシディシを誘い込んで勝利します。

しかしエシディシは完全には死んでおらず、ジョセフの背中に心臓の姿だけで寄生して館に侵入し、さらに乗り移った召使いのスージーQを利用して『エイジャの赤石』を仲間の元へ郵送してしまいます。

そして、『エイジャの赤石』を追いかけようとするジェセフたちの足止めをするために死に物狂いで暴れます。最終的にエシディシのこの試みはジョセフとシーザーの波紋のコンビネーションによりスージーの体内から追い出されて失敗し、太陽の光を浴びて消滅する最後を迎えます。

ジョセフは理由はどうであれ数千年生き続けた生命に畏敬の念を感じて敬意を払います。

『エイジャの赤石』を奪いに単身乗り込んできたカーズ

エシディシを倒したジョセフたちは『エイジャの赤石』の行方を調べに郵便局へ行き、小包はスイスのサンモリッツへ発送されたこを知りスイス行の貨物列車を追いかけます。ところがなんとか追いついた貨物列車にドイツ軍が現れてまんまと『エイジャの赤石』を奪われてしまいます。

ドイツ軍の将校がジョセフたちをロッジへと案内し、『エイジャの赤石』はドイツ軍が預かると宣言され怒るジョセフでしたが、そこへカーズが単身攻め込んできます。

ドイツの将校の正体はメキシコで爆死したはずのシュトロハイムで、全身を機械化して強化されており、腹に備えた重機関銃でカーズを撃退しようとしますが、カーズの輝彩滑刀で胴体を真っ二つにされて『エイジャの赤石』を奪われてしまいます。

ジョセフはすぐさまカーズを追いかけ『エイジャの赤石』を取り返しますが、カーズはジョセフを攻撃して一緒に谷に転落しようと考えます。ところがジョセフはカーズが『エイジャの赤石』を破壊できない弱味を利用し敢えてそれを盾にすることで攻撃を防ぎ、カーズだけが谷から転落します。

ワムウとの戦いに破れるシーザー

カーズから逃れた後、リサリサはサンモリッツにある無人のホテルがカーズの隠れ家に違いないと目星をつけます。

一行はこちらから攻撃するか、それとも攻撃してくるのを待つかで意見が分かれ、過去にローマで父親が「柱の男」に食い殺された恨みを持つシーザーは、感情を抑えきれず単身屋敷へ乗り込みます。

リサリサの予想は的中し、シーザーがホテルの前に到着すると中からワムウが迎え撃って来ました。なんとワムウは風を操る能力で自身の周囲に太陽光を遮断するフィルターを作り、昼間でも自在に行動できるのです。

戦いは当初シーザーが優勢でしたが、トドメを刺そうとした時にワムウを自分の影の中に入れてしまい、神砂嵐で反撃されて命を落としますが、ワムウは勇敢なシーザーを称えシーザーが最後の力を振り絞って解毒リングを奪うのを見逃します。

ワムウにとって戦士として生きることが全てで、強者こそ真理、勝者こそ全てとは言え、闘った相手に敬意を払える男だったのです。

シーザーの死後、ジェセフたちが駆けつけた時にはシーザーの遺体は建物に埋もれてしまい、シーザーが残したシャボンが宙を漂っているだけでした。そしてシャボンの中にはシーザーのバンダナと解毒リングが入っているのでした。

この後リサリサはジェセフとともに屋敷の奥にある100匹の吸血鬼が待機するカーズの部屋に入っていき、『エイジャの赤石』について提案をします。

リサリサは自分たちが予定時間までに戻らなければ『エイジャの赤石』が爆刺される手はずになっていることをカーズに伝え、ジョセフとワムウ、リサリサとカーズで1対1の勝負をし、勝者が『エイジャの赤石』を手に入れるという提案をします。

カーズはリサリサの提案を了承し、決闘の場所をホテルから南東に15kmはなれた古代遺跡、骸骨のかかと石と呼ばれるサークルストーンに指定します。

『エイジャの赤石』を賭けた決闘 ジョセフ VS ワムウ

決闘はジョセフとワムウの勝負から開始されます。

両名とも吸血馬を操作して馬車に乗って戦うという古典的なルールで、トラックを周回しながら途中で壁に釣るしてある2種類の武器に先に辿り着いたほうが好きな武器を獲得できるという単純なルールになっています。

ジョセフはインチキをしてワムウより先にスタートして1週目に大型ハンマーをゲットしますが、ワムーは柱をへし折って振り回しハンマーどころではありません。

この後ジョセフはハンマーを使用したテコの原理でワムウの場所に飛び乗り、正面から攻撃を仕掛けますがワムウーは神砂嵐で撃退します。

ところが神砂嵐を発動したワムウの両腕は千切れ落ちるほどの重傷を負いジョセフは無傷です。なんとジョセフはワムウが神砂嵐を発動することを承知で事前にワムウの両腕に馬の手綱を巻き付け波紋を流していたのです。

これによりワムウは波紋入りの手綱で自らの両腕を捩じりながら回転させてしまい波紋入りの手綱で腕に大ダメージを受けてしまったのです。

そして次の周回ではジョセフは大型のボウガン(弓で鉄球を飛ばす武器)をゲットすることに成功しますが、先に跳弾でワムウが放った鉄球を腹部に食らってしまいます。

そのため、ダメージを受けてあらぬ方向に鉄球を発射したかのように見えまたジョセフでしたが、実は放たれた鉄球は闘技場の外壁を転がりながら1周してワムウに当たるよう計算されていたのです。

ミスをしてジタバタしているふりをするジョセフを見たワムウは、「決闘を侮辱するなジョジョ!」と感情的になりますが、次の瞬間ワムウの背後からジョセフの放った鉄球が飛んできてワムウの胸を貫きます。

この一撃でワムウは致命傷を負い、勝負の決着はほぼ付きました。この後、ワムウは最後の力を振り絞り千切れかけた腕を切り離して発射し、ジョセフの喉を潰します。

ワムウも両腕が無い状態で神砂嵐を使えないので、今度は体じゅうの管から空気を吸い込み高圧カッターのように噴出する最終奥義で反撃します。

しかし喉を潰されて波紋が使えないジョセフは油の入った瓶を投げ付けてワムウに吸収させ、そこに引火することでワムウの体を大爆発させます。

ワムウは最後に首だけになってしまいますが戦死であることに誇りを持ち続け、決闘の邪魔をして助けに入ろうとした吸血鬼の部下たちを皆殺しにします。

ジョセフは朽ち果てるのも時間の問題になったワムウに情けで自分の血を分け与えると、ワムウは侮辱するなと激怒しますが、それはワムウがシーザーが死に際に解毒リングを奪うのを許したのと同じで敬意を払っただけだと話すと納得して朽ち果てます。

目的のためなら手段を選ばないカーズ リサリサ VS カーズ

ワムウが敗北するとカーズは呆れます。カーズにはワムウのように戦士としての誇りやプライド、相手に敬意を払う精神を持ち合わせおらず、ワムウのことを「戦死としてあまりにもセンチだった」と侮辱します。

そしてリサリサとの血統が始まるや否や、カーズはあっけなくリサリサにやられてしまいます。あまりのあっけなさに唖然とするジョセフたちでしたが、実はカーズは影武者を使って戦わせており倒されたのはカーズの影武者で本人は無傷だったのです。

カーズは隠れていた遺跡の中から出てくるとリサリサを背後から突き刺し、決闘を侮辱した挙句に自分は『エイジャの赤石』さえ手に入ればどうでも良いのだと言い、吸血鬼の大群に攻撃するよう命令します。

これにより決闘は吸血鬼軍団とジェセフたちの戦いへ一転しますが、そこへ故障した体を修復したシュトロハイム率いるドイツ軍が駆けつけます。

そして紫外線照射装置を作動させ吸血鬼軍団を片っ端から殲滅していきます。ところが、調子に乗ったシュトロハイムはカーズに紫外線を浴びせようと近づいたその時、カーズはすでに『エイジャの赤石』をはめ込んだ石仮面を被っていたため、カーズは太陽の光を浴びることなくシュトロハイムのおかげで究極生物へ進化してしまいます。

「知らなかったんだ!俺は知らなかったんだ!」と言い訳するシュトロハイムでしたが、カーズは登ってくる朝日を見てようやく太陽を克服したことに感慨深くなるとともに、その美しさに酔いしれます。

究極生物の誕生と地球に追い出された男

『エイジャの赤石』をはめた石仮面に紫外線が注がれたことで超パワーで脳を刺激し究極生物へと進化したカーズは、地球上のあらゆる生物になることのできる怪物へと変貌します。

そして、鳥のように翼を広げて空を飛んでジョセフにトドメをさしに来ます。ジョセフを始末することだけは死んだワムウやエシディシたちへのケジメだと自分と約束したのです。

一方、ジョセフはドイツ軍の飛行機に乗って逃亡を図りますがあっけなく追い付かれてしまい、カーズは翼を矢のように飛ばして攻撃して飛行機を故障させてしまいます。

ところがその時、隠れて飛行機に乗り込んでいたシュトロハイムが機械仕掛けの腕を発射してカーズの首に突き刺さり油断を作ります。ジョセフはこの瞬間を逃さず飛行機の先端にカーズを突き刺したままヴォルガノ島の火山めがけて落下し、カーズを地面に叩きつけます。

ところがカーズはこれくらいではダメージが無いどころか溶岩の高熱でさえ甲殻類のプロテクターを身に纏って断熱してしまい打つ手が無くなります。左手を切り落とされたジョセフは万時窮すとあきらめかけますが、もはや波紋など通用しないカーズに波紋オーバードライブで攻撃し、たまたま『エイジャの赤石』に波紋を流してしまいます。

すると『エイジャの赤石』は波紋エネルギーを増幅させたスーパーパワーで火山口を貫いてしまいます。実は『エイジャの赤石』はカーズた地底の種族が太陽の光を克服するために存在したのではなく、強大な波紋エネルギーを生み出すための最終兵器だったのです。

スーパーパワーで地殻変動を起こした火山口はたちまち大噴火し、カーズもジョセフも遥か彼方へと吹き飛ばされてしまいます。

ジョセフは海に吹き飛ばされてその後救助されますが、カーズはなんと大気圏の外まで放り出されてしまいます。そして体内の空気を噴射して軌道修正を試みますが体が凍って動けなくなり、動くのは無理だと諦めます。

最終的にカーズは地球に変えることが出来ず宇宙を漂う生物と鉱物の中間的な物質と化し、死のうと思っても死ねず、そのうち考えるのをやめます。

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第2部を除く他のシーズンのあらすじは下記の関連記事が参考になります。

ジョジョの奇妙な冒険第1部あらすじ

ジョジョの奇妙な冒険第3部あらすじ

ジョジョの奇妙な冒険第4部あらすじ

ジョジョの奇妙な冒険第5部あらすじ

ジョジョの奇妙な冒険第6部あらすじ

第2部 戦闘潮流 | 「ジョジョの奇妙な冒険」公式ポータルサイト

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