杉元が囚われている第7師団のアジトを遠くから見守るアシリパと白石。一晩中警備兵が見張りしているうえに鉄格子の窓があるのを見て白石は弱音を吐きます。ところがアシリパは杉元の強さは死の恐怖に支配されないことで、「あいつはギリギリまで死神に近づくことで活路を見出す。だから不死身の杉元なんだ」と杉元をとことん信じます。
執拗に杉元の命を狙う二階堂兄弟
そのころ杉元は第7師団の二階堂兄弟に襲われ軍刀で刺殺されようとしていました。
杉元は椅子に両手両足を縛られた状態で大暴れし、なんとか刺されるのを阻止します。
二階堂兄弟は杉元を殺したくて自制心を失っていましたが、騒ぎを聞いて駆け付けた他の隊員に連れ出され、鶴見中尉の命令で杉元に近づくことを禁止されます。
二階堂兄弟が離れた隙に白石が鉄格子の隙間から関節を外して中へ入って来ました。
アシリパに頼まれて助けに来たと話す白石に杉元は手錠を外してもらいます。
ところが、そこへ命令を無視した双子の二階堂兄弟の洋平が軍刀を持って部屋に入って来ます。
双子の浩平は部屋の前で見張りをし、洋平が杉元を殺す手はずでした。
ところが、洋平は杉元が手錠を外されていることを知らず、油断して背を向けたところを杉元に軍刀を奪われ刺し殺されてしまいます。
二階堂浩平が部屋に入った時には杉元が腹部を血だらけにして座り込んでおり、二階堂洋平はすでに死亡していました。
鶴見中尉を出し抜いた杉元の大芝居
駆け付けた鶴見中尉は腹部に内蔵がはみ出している杉元を見ると、早く手当して欲しければ知っていることを話せと杉元に揺さぶりをかけます。
「助けろ・・・入れ墨人皮でもなんでもくれてやる・・・」
杉元が風前の灯火のように命乞いをすると、鶴見中尉は部下に馬橇(うまぞり)を用意させ町一番の医者に診せるよう命令します。
こうして杉元は重症患者として部屋から運び出され、馬橇(うまぞり)に載せられて病院へ運ばれました。
杉元が運び出された後、鶴見中尉は二階堂洋平の死体を見て不審な点に気付きます。
右手に深い防御があるのに右手に軍刀を持ち換えた形跡がないことや、二階堂のベルトに血の付いた指紋が付着して締め直された痕跡が確認されからです。
不思議に思い二階堂の死体からベルトを外し軍服を広げてみると、二階堂の内臓がないではありませんか!
なんと杉元は二階堂を殺害した後、内臓を抜き取って自分の腹に載せ、あたかも自分が腹を裂かれて内臓がはみ出ているようにみせかけたのです。
つまり、運び出された杉元は無傷だったのです。
杉元は搬送中の橇から第7師団の隊員を振り落とすと、馬を走らせて全力疾走します。
事実を知った鶴見中尉は単身馬に乗って追跡します。
ところが杉元の橇までもう少しというところまで追いつき、拳銃で杉元に狙いを定めたその時、鶴見中尉の馬がアシリパの毒矢で射られ鶴見中尉は落馬します。
落馬しても走って追跡しようとしますが、もはや拳銃の射程外まで逃げられてしまい、鶴見中尉はようやく諦めます。
作戦を変更する鶴見中尉
杉元に逃げられアジトに戻った鶴見中尉は、火を点けられて火事になっている建物を目にします。
部下の報告によると、何者かが火を点けて入れ墨人皮を持ち出せなかったとのことですが、火を点けたの白石の妨害作戦で、入れ墨人皮はなんと鶴見中尉が持っていました。
鶴見中尉は杉元たちが一枚上手であることを素直に認め、自分たちで探すよりも杉元たちに探させたほうが効率がいいと判断します。
この時、白石は軍服を着て第7師団の隊員に紛れ込んでいました。
新選組最強の剣士永倉新八
土方が永倉新八を味方に引き入れたことを知った牛山は、土方が金塊だけを目当てにしているのではないことを確信します。
この後、土方たちは盗賊団の狩猟である渋川善次郎(しぶかわぜんじろう)のもとを訪ねます。
昼間のうちに使いを送って打診していたにも関わらず使いの者が帰らないので直接行くことにしたのです。
渋川のアジトに入った土方は外にいた見張りの首を床に転がし、
「協力するか殺し合うか、どちらか選べ」
と渋川に決断をせまります。
ところが渋川が全く協力する気がないどころか手下に「ぶっ殺せ!」と命じたため、その場は血の海と化します。
土方の一声で渋川の手下は皆殺しにされてしまいました。
全てが片付いてから長倉が土方に言います。
「人は死すべき時に死ななければ、死にまさる恥があるといいます。この年になって戦争を起こそうだなんて正気の沙汰とは思えません。土方さん、あなたは死に場所が欲しいんじゃないのかね?」
これに対して土方は、
「私はあと百年生きるつもりだ」
と答え、長倉の問いかけを否定します。
さらに、北海道を占領しようという企みを牛山が疑問視すると、「蝦夷地区を独立させたがる人間はたくさんいる」と言い、アイヌを北海道の独立に強力させようとしていることをほのめかします。
杉元も驚くアシリパの覚悟
一方、鶴見中尉の追跡から逃れた杉元たちは山中で合流していました。
黙ってアシリパを置いて村を出た杉元は気まずくてしばらく口を開けませんが、意を決して本音を語ります。
「金塊を探す道ってのはこういうことなんだ。もしもアシリパさんの身になにかあったら俺は村のみんなやお婆ちゃんに申し訳が起たない」
するとアシリパは、
「私がお荷物だと言いたいんだな。私はすでに父を無惨に殺されている。危険は覚悟の上だ。杉元と一緒なら目的が果たせるかもしれないと、私が自分で判断したから協力すると決めたんだ」
さらに、
「私を子ども扱いして相棒として信用せず、独りで行動して軽率に捕まったのはお前じゃないか」
と駄目押しされます。
しばらく気まずい雰囲気が続きましたが、つぶした馬をさくら鍋にして食べるために近所村へ卵と野菜を分けてもらいに行って帰ってきました。
白石は「夫婦喧嘩は犬でも食わねえ。うまい鍋食って仲直りしようぜ!」と場の雰囲気を変える努力をしてくれます。
ところが、調子に乗ってべらべら喋っているうちに、さくら鍋に味噌を入れているこを喋ってしまいます。
味噌をウンコだと思っているアシリパはオッサン顔でたまらん様子ですが、我慢して食べようとします。
杉元は、肉はまだたくさなるので味噌無しで作り直そうと提案しますが、アシリパは思い切って味噌入りのさくら鍋を食べます。
すると、「オソマうまい!ヒンナヒンナ!」
アシリパさんの味噌嫌いはただの食わず嫌いだったことが分かりました。
杉元は嬉しくて、「ウンコじゃねーよ!ヒンナだぜ!」
と泣きながら喜ぶのでした。
この後、アシリパはオソマをお代わりしました。
谷垣源次郎と二瓶鉄造
アシリパと杉元はエゾシカを捕るために山へ出かけます。
杉元はエゾシカの急所を外してしまい、すぐに仕留めなかったことに罪悪感を感じます。
一方、アシリパは足跡を追跡してエゾシカの他に人間2人と犬一匹の足跡を発見します。
人間2人のうち1人は右足を負傷していることを見抜き、恐らく以前山に放置した第7師団の谷垣ではないかと想像します。
第7師団の捜索隊として杉元を追跡していた谷垣源次郎はペタラに噛まれて大怪我をしましたが、村で傷を手当てしてもらい、今はだいぶ良くなって山で狩りをしていました。
谷垣は一人の老人に同行していました。老人は単発式の村田銃を愛用し、一発でヒグマを仕留めることにこだわりをもっているようです。
谷垣は山で放置されて意識を失っていたところをこの老人に助けられたのですが、老人がこの山へ来たのにはわけがありました。
この老人はマタギの間では有名な男で、この男が山に入るとヒグマが全部いなくなると言われるほどの腕前でした。
男は二瓶鉄造(にへいてつぞう)という名前でした。
そして二瓶鉄造もまた入れ墨の囚人の一人でした。
下記の関連記事も参考になります。
ゴールデンカムイ第1期を視聴する方法
【ゴールデンカムイ第4期】は下記の動画配信サービスで視聴することができます。
●Amazon Prime Video
月額600円(税込)、学生なら300円で対象作品が見放題。
【30日間無料トライアル】を利用して30日間無料で視聴が可能することができます。
\ゴールデンカムイ1~4期配信中!/
Prime Video 無料トライアルはこちら≫
ゴールデンカムイ・原作コミックを購読する方法
ゴールデンカムイはBOOK☆WALKERで電子書籍を購入できます。
BOOK☆WALKERならゴールデンカムイ全31巻を無料で試し読みできます。
*22P~63P、作品によって試し読みできるページ数が異なります。
\ゴールデンカムイを試し読みできる!/
BOOK WALKER 公式サイト ≫
コメント