アシリパの小屋でウサギのチタタプ鍋を御馳走になる杉元。リスのチタタプ鍋より脂っこくなくてあっさりしてて旨いが、味噌を入れたらもっと美味しくなるかもと思った杉元は懐から味噌を取り出し試しに入れてみる。予想どおり味噌と相性が良く旨さ倍増でしたが、アシリパは味噌をウンコと勘違いし断固として食べるのを拒否します。
杉元を捜索する第7師団
杉元を山に案内してヒグマの巣穴を発見したアシリパは、ヒグマの習性や捕獲の方法について伝授する。
ヒグマは冬ごもりのため冬眠しているといっても、うすらうすら眠っているだけなので煩くすると目を覚ますという。
穴の入口を杭でふさぎ、警戒して顔を出したところを毒矢で仕留めるというが、直接に中に入って仕留める方法もあるという。
アシリパの父は勇敢な男で、中に入って毒矢で直接仕留めたのだとか。
その時、アシリパは高台にある自分たちが昨夜止まった小屋のあたりに何かが光るのを発見します。
それを見た杉元は双眼鏡の反射であることに気付き、アシリパを連れて走って逃走。
双眼鏡でこちらを伺っていたのは杉元の予想通り第7師団の追っ手でした。追っ手は4人。
自分を探していると判断した杉元は入れ墨人皮をアシリパに渡し、二手に分かれて逃げることを提案します。
そして、子供まで殺すわけがないと判断した杉元は、もしも捕まったら一切抵抗せず入れ墨人皮を渡すよう伝えます。
東北マタギの谷垣源次郎一等卒
杉元と別れた後、「止め足」を使って足跡を消し、木に登って追っ手から隠れていたつもりアシリパでしたが東北マタギの谷垣源次郎になんなく発見されてしまいます。
「止め足」とは追跡者を巻くために自分の足跡を踏みながら慎重に後退し、近くの笹薮に飛び込む技のこと。
マタギの谷垣にとって「止め足」は何度も見たことのある動物の逃走手段で、すでに見慣れていたので簡単に見破ることができたのです。
アシリパを発見した谷垣は「降りてきなさい」と指示しアシリパも素直に応じますが、木の上に隠しておいた入れ墨人皮が運悪く谷垣の目の前に落ちてしまいます。
これを見た谷垣はアシリパがただの子供ではないことを悟ります。
そして弓で反撃を企んだアシリパに対して矢筒と刃物を捨てるよう指示します。
ところが次の瞬間、谷垣の背後から猛烈な勢いで突進してくる動物がいました。
それは、アシリパも知っている蝦夷狼のペタラでした。
必死で抵抗する谷垣でしたが、巨大な蝦夷狼に足を噛みつかれ反撃できず重傷を負って気を失います。
ヒグマを利用し追っ手を阻止する杉元
その頃、杉元は谷垣以外の3人の追っ手に追いつかれて発見されていました。
「なぜ逃げる?」と尋問された杉元は、「あんたら密猟者を探してるんだろ?」と白々しい嘘をつきます。
自分は金儲けのためにアイヌの子供に案内させて鹿を密猟をしているので、そのために捕まえに来たと思ったと言いごまかそうとします。
ところが3人のうちの1人が旅順の野戦病院で杉元の顔を見たことがあり、「不死身の杉元」であることを気付かれてしまいます。
さらに、川に流されて救出された尾形上等兵が意識を取り戻し、必死で書いた一文字が「不死身」だったことから、ここにいる杉元が尾形上等兵を川に落した犯人だとバレてしまいます。
杉元は銃を向けられて「腹ばいになれ」と指示されますがこれに応じず、なんとヒグマの巣穴に逃げ込んでしまいます。
「不死身だったら死なないのだろ」と追っ手の一人が巣穴の中に銃を向けた次の瞬間、冬眠を邪魔されたヒグマが飛び出して3人に襲い掛かります。
第7師団の3人も必死に抵抗しましたが、ヒグマと相打ちになり3人とも死んでしまいまいた。
谷垣一等卒はペタラに襲われて重傷を負い、これで4人の追っ手を食い止めることができました。
アシリパのコタンへ案内される杉元
ペタラに襲われた谷垣はまだ生きていてアシリパもそれに気づいていましたが、人を殺したくないアシリパは「もう死んでいる」と嘘をつき、谷垣を放置して杉元を村に案内します。
杉元はヒグマの巣穴に逃げ込んだ時に子熊を見つけていましたが、猟で見つけた子熊を村に連れて帰り育てるアイヌの風習に従い、アシリパは子熊も村に連れて帰ることにします。
村についてアシリパの家に案内された杉元はアシリパの祖母であるフチ(お婆ちゃんという意味)に紹介されます。
アシリパは6年前に祖父を失くしており、母親も自分を生んですぐ亡くなったので、3年前に父を失ってからはフチと暮らしているのだと説明する。
フチはアシリパが山に入ってばかりで縫物など女の仕事が全くできず、そのためアイヌの男と結婚できないといって、杉元にアシリパを嫁にもらって欲しいと頼みます。
ところがアイヌ語が全く分からない杉元はフチの気持ちを理解できず、アシリパに何を言っているのか通訳を頼みますが、照れくさがったアシリパは本当のことを言わず「ウンコ食べちゃダメだって」と嘘を伝えます。
杉元は、「ウンコじゃないですよお婆ちゃ~ん!味噌なんですよ~!」と笑顔で返してしまいます。
そして、傍にいる小さな女の子に自己紹介すると、女の子は「私、オソマ」とウンコを意味する名前を口にします。
馬鹿にされていると思った杉元にアシリパはアイヌのしきたりを説明します。
アイヌでは赤ん坊に病魔が近寄らないようわざと汚いものの名前を付けるのだという。
シ・タクタク・・・クソのかたまり
ソモマック・・・オマル
テンネップ・・・ベトベトしたもの
オプケクル・・・屁をする人
フウラテッキ・・・臭く育つ人
エカシオトンプイ・・・祖父の尻の穴
ちなみにアシリパさんは小さかった頃エカシオトンプイと呼ばれていたらいしい。
アシリパが語るカムイモシリ(神々の国)
ところで、アシリパは連れ帰った子熊を触ろうとしません。
不思議に感じた杉元が理由を尋ねます。
アシリパが言うには、子熊は1~2年育てた後で神々の国(カムイモシリ)に送るので情が移ると別れる時に悲しくなるからだという。
それは、殺すというより送り返すという考え方で、アイヌでは身の回りの役立つ者や力の及ばないものをカムイ(神)として扱い、感謝の儀礼をすることで良い関係を保っている。
動物を狩猟するアイヌにとって動物のカムイは特別な神様で、動物たちは神の国では人間の姿をしていて、人間の世界には動物の肉と革を持って遊びに来ていると考えられている。
なかでもクマのカムイは特別な存在で、その子熊を育てることは名誉なことなのだという。
そのため、子熊を神々の国(カムイモシリ)へ送り返すときはイオマンテという盛大な儀礼でもてなしカムイに感謝の意を表している。
イオマンテにより動物のカムイは人間の世界が素晴らしいところだと他のカムイにも伝えてもらえ、そうすることでカムイたちが何度も人間の世界を訪れてくれることを願うのだという。
全てを聞き終わった杉元はアシリパがアイヌの信仰と現実を明確に立て分けて理解できている点に驚き、アシリパが変わった存在であることに気付きそれとなく指摘します。
するとアシリパは、自分の名前は父がつけたもので名前の由来について説明します。
アシリパ・・・新しい都市➡未来とも解釈できる
アシリパは自分を「新しい時代のアイヌの女」なのだと自覚しているのでした。
第7師団の鶴見中尉
その頃、鶴見中尉率いる第7師団の隊員たちが行方不明の4人を捜索していました。
そこへ、旭川から武器弾薬を大量に持ち出した鶴見中尉を追求するため上官の和田大尉がやってきます。
和田大尉は鶴見中尉を厳しく叱責し、奉天開戦で前頭葉を損傷してホーローのカバーを装着していることを侮辱します。
すると、鶴見中尉は指をさして叱責する和田大尉の指を食いちぎってしまいます。
和田大尉は同行していた月島軍曹に射殺するよう命じますが、月島軍曹は「はい」と答えて和田大尉を射殺してしまいます。
実は第7師団は奉天開戦をともに乗り越えた鶴見中尉に人望が集まり、多くの隊員はすでに鶴見中尉の部下に寝返っていたのです。
新選組土方歳三と不敗の牛山
また、第7師団とは別に金塊を狙っている存在が現れました。
それは網走監獄を脱獄した時の囚人のリーダー各だった男、新選組の土方歳三でした。
土方は行方をくらましていた囚人のひとり不敗の牛山が遊郭で遊んでいるのを密告によって見つけだすと、殺し合う必要などないことを説明します。
薄い油紙をあてて入れ墨を書き写せば殺さずに済むことを説明し、牛山を見方に引き入れることに成功します。
そして、これから第7師団と金塊の埋蔵金を巡ってひと暴れすることを明かします。
土方歳三が参戦したことで、金塊の争奪戦は杉元と第7師団を交えた三つ巴の争いに発展していきます。
下記の関連記事も参考になります。
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