公共職業訓練のJAVAプログラミング実践課を受講した経験があるので、体験をそのまま書かせてもらいます。結論から言いますとお金払ってでもどこかのプログミング学習講座とかを受けたほうが絶対に得です。無駄とか意味がないという意見をよく聞きますが概ね当たってます。
プログラミングを学習する方法はだいたい決まっており、専門学校で習うか独学で勉強するか、職業訓練を利用するか、オンライン学習サービスを利用するかいずれかになりますが、お金の都合さえ許せば質の高い学習環境を手に入れるチャンスは山ほどあるので、職業訓練は避けるのが無難です。
それどころか、費用がかからないという点に惑わされて職業訓練を選んでしまうと、結局遠回りすることになります。その理由は、職業訓練で教えてもらえる内容はとても実践向きではなく、教科書に則った学校の授業とほぼ変わらないからです。
ネット界隈では職業訓練の評価について語っている記事を結構たくさん見かけます。自称ITエンジニアの人が会社で職業訓練の卒業生を採用して使い物にならず辞めてもらったとか。
『読んでいて思ったのは、かなり嘘が混ざっているな』ということです。どういう嘘かというと、職業訓練でプログミングを学んだ人を採用したら使い物にならなかったとか言ってますが、そんなもん面接しただけで見抜けなかった時点で雇ったほうがアホなんですよ。
それを使い物にならなかったから辞めてもらったとか、それも何人も。本当だったらそのほうがかなり問題ですよ。そういうのをブラック企業っていうんですよ。
どうもそういう嘘の記事を書いている人はただプログミングスクールのアフィエイトをして金儲けするために職業訓練のレベルの低さをダシに使っているだけで、本当の愚かさについては実際に職業訓練のプログミングを受講した経験のある私ほど理解しているとは思えません。嫌になるくらい薄っぺらい内容ばかりで読んでいてウンザリします。
グーグルの検索エンジンはアホなので真実と嘘を見分ける能力はありません。そのため、嘘の情報でも検索結果の上位に表示されるなどざらにあります。
私の体験は全く自慢のかけらにもなりませんが、嘘をついてサービスを売る人よりもマシだと本気で思っています。それにうちは実家がIT企業なので訓練の内容について社長と何度も吟味したこともあるので、適当なことを言ってセコイ商売をしている人と一緒にされたくないですね。
職業訓練のプログラミングスクールとは
全てのスクールが当てはまるかどうかわかりませんが、職業訓練(助成金事業を含む)というのは行政からの給付で成り立っている事業なので、受講生からお金を取らない代わりに行政からお金をもらっています。
給付金事業にありがちな傾向として、講座の受講生が今後直面するであろう課題を克服するためのカリキュラムを用意したり、転職する時の面接で自己PRとして武器になるポートフォリオの作成を重視しない傾向があり、私の受講した講座もまさにそうでした。
ポートフォリオを作成せず、自分でベンダー試験を受けて資格でPRして下さいと言われただけで、5カ月に及ぶ講座は終了しましたが、講座の内容は一貫して文法を理解することに特化していました。
「JAVAプログラミング文法課」と言い換えたほうが説得力のある講座で、確かに文法を教えることには長けていました。講師も地元の有名企業で長年プログラマーをしていた方が担当し、教え方もかなり上手でした。
ちなみに講座で使用したのは「わかりやすいJAVA 入門編 川場隆 著」と「わかりやすいJAVA オブジェクト指向編 川場隆 著」の2冊に絞って、テキストの隅々まで徹底して教えてもらいました。
オブジェクト指向は当時からひな型を使った「使い回し可能な型枠」として認識するよう教えられましたが、最初は意味が分からず、「とりあえずこんなもんか」ぐらいの感覚でいいからとにかく分かるところから理解を深めるよう指導されました。
さすがにテキストを2冊終える頃には意味が良く分かりましたが、私にとっての問題は、どこまで理解して何ができれば就職の武器になり得るかだったので、それについて講師に尋ねたことを覚えています。
講師の方が言うには、oracleが実施しているjavaの文法力を問うベンダー試験がCBT方式で受験できるので、その試験で高得点を取ることで実力を証明する以外に方法はないとの1点張りでした。
職業訓練のメリットは失業給付と生活リズムの維持
- 失業保険を受給しながら受講できる。
- 10万円給付(失業保険の受給対象者以外)を受給しながら受講できる。
- 生活リズムを整えることができる。
失業してから職業訓練を受講すると失業保険を受給しながら勉強することになるため、もしも訓練の内容が無意味だと感じたら訓練の終了を待たず転職することも可能です。
行政としてはむしろそちらを期待しているので、転職先がみつかったのならさっさと切り上げて辞めるべきです。その場合、訓練は時間稼ぎだったことになりますが、それは立派な時間稼ぎです。
また、求職者支援訓練のほうは失業保険の給付の対象ではなくても要件を満たせば給付金を受給しながら訓練に参加できます。
私の時は失業保険を受給して求職者支援制度の給付を受けないという選択ができる時代だったので、失業保険を受給しながらの訓練参加となりました。(詳細はハローワークで丁寧に教えてもらえます)
なお、職業訓練に参加するメリットは経済的な側面だけではありません。会社を辞めると生活リズムが崩れる人が多いですが、職業訓練に参加すると遅刻や欠席は給付日数を減らされる減点対象となるため、規則正しい生活を維持するにはおあつらえ向きです。
ただし、これ以外にメリットはありません。職業訓練はむしろデメリットや欠点のほうが多いのは現実です。以下、職業訓練のプログラミング講座が役に立たない理由を詳しく解説します。
職業訓練(プログミング)のカリキュラムが役に立たない理由
- 公共職業訓練(ハローワーク)・・・全くやる気なし
- 求職者支援訓練(民間企業)・・・一般的な市場原理とは異なるので本気じゃない
職業訓練と言っても大まかに2種類に分けることができまして、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンターなどの施設)で実施されるものと、民間企業に委託して実施されるケースに分かれます。プログミングの職業訓練は後者の求職者支援訓練に該当します。
職業訓練のプログラミングスクールが役に立たない最大の理由は、ハローワークと職業訓練校が連携して実施している訓練だろうが、民間企業が行政から認可を受けて実施している訓練だろうが、どちらも本気で受講生の就職・転職に取り組んでいないからです。それには明確な理由があります。
以下、公共職業訓練と求職者支援訓練に分けて説明します。
公共職業訓練が駄目な理由
公共職業訓練の場合、訓練の成果が受講生の就職に結びつかない状況が続くと厚生労働省から優しく怒られます。ただし、それ以上もそれ以下もありません。そのため、絶対に本気で取り組みません。失敗にペナルティーが伴わない人達が他人の教育に本気になれるわけはありません。
ちなみにポリテクセンターを始め公共職業訓練の職員は公務員ではありませんが、『独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構』という準公務員の扱いとなります。職員のほとんどは職業能力開発大学校を卒業した人達で構成されており、民間から中途採用で入る人はごく少数です。そのため、実社会の雇用情勢の厳しい現実を知っている人はほとんどいません。
求職者支援訓練が駄目な理由その①
一方で民間企業が助成金事業として運営しているようなケースでは、訓練の成果が悪くて誰も就職に結びつかない結果になると行政からの認可を取り消されます。認可を取り消されると助成金がもらえなくなるので、そうならないよう頑張ります。
ただし、この場合も会社が倒産するわけではないので、来年度の認可が下りないと分れば割り切ってそれなりのことしかしません。つまり、行政からの給付金で成り立っている求職者支援訓練というのは打算的なのです。
受講生の定員も決まっていますし給付で獲得できる金額も決まっているので、普通に青天井で利益を追求するスタイルではありません。一般的な市場原理とは異なり、介護保険制度のような模擬市場に近くなるため、やや公務員チックな趣になります。
結論を言うと、給付金で成立している事業は職業訓練であるか否かに関わらず、かなりのインチキが通用するといっても過言ではなく、自分の将来や他人の運命を左右しかねない事業を運営するにはあまりにも信頼性に欠けるのです。
求職者支援訓練が駄目な理由その②
制度の性質上、求職者支援訓練もお勧めできないと言いましたが、それだけではありません。求職者支援制度は民間企業が担当するので講師も民間の方になりますが、場合によっては最近まで会社でバリバリ働いていたITエンジニアが担当することもあり、知識も経験も豊富な場合があります。私の場合はそうでした。
ただし、どれだけ経験豊かな講師が担当したとしても訓練のカリキュラムは行政に指定されたポイントをクリアしながら、ある程度杓子定規で計った内容で行われるため、現場レベルの内容を教えたくても教えられないという実情もあります。
例えば職業訓練では定められた教科書・参考書を購入してそれに則って講義を進めますが、あまり時間を割く必要のないジャンルでも口頭で講義する必要があるため、現場目線で考えると余計なことだと分っていても決まりなので時間を割かなくてはならないというジレンマがあるのです。(当事者から聞いた話)
役に立たない内容だからと言って教えていないことがバレると給付の要件を満たしていないことになり、バレると後で面倒なのです。
独学の経験がある人は講義が理解しやすいが物足りない
先に独学で少しでも勉強していた人が後から誰かにプログラミングを教わると、ゼロから教わるよりも圧倒的に楽です。楽という言葉は少し語弊がありますが、言い方を変えると『理解しやすい』です。
私はもともと大学を卒業したあとで自衛隊へ行きましたが、そこは理系出身者がゴロゴロいる職場だったこともあって、周囲の影響を受けてC言語を独学で勉強するようになりました。つまり、私はプログラミングを独学で勉強していただけでプログラマーではありませんでした。
在籍していた4年あまりの間に、教えてくれる人もほとんどいなかったので、C言語の入門書たくさんマスターした他、たくさんの参考書を読みあさりましたが、参考書のほうはほとんど理解できませんでした。理由は基本的な知識が不足し過ぎていたため、応用的なことを書かれた本などを読んでも内容を全く理解できなかったからです。
結局、作ろうとしているプログラムを完成させるのに1年以上かかりました。後から見たら子供の遊びのような作品だったのですが、当時の知識では精一杯だったのを覚えています。また、C言語はノートPCでコンパイルするたびに30分から40分もかかり、20年前(2003年当時)は結果の良し悪しを判断するのに時間がかかり非常に効率が悪かったです。
ちょっとした文字の置き換えを実行するようなプログラムで、変え字表を見ながら手入力していたものを一撃で完了させるのを目的にしたものでした。変換後の文字が中国語だったため、中国語の分かる人間でないと作成できないという制約があったため、語学畑出身者である私が名乗りをあげてやったのです。
最終的に中国語の文章をすぐに読むことが出来るようになり目的も達成できたので、もっとできることがないかと色々考えましたが、身の回りに課題がなかったため私は転職してプログラマーを目指そうと思うようになりました。
残念ながら、プログラマーへの転職は叶わずいったん別の道に進んだ後、35歳の時に公共職業訓練の「JAVAプログラミング実践課」という講座を受講する機会があり、ようやく8年越しで人から教わるチャンスに巡り合いました。
ところが、職業訓練の内容は先にC言語を独学でかじっていたため、馬鹿みたいに簡単で、それどころか簡単すぎて全く役に立たなかったのです。(予備知識は増えたが実践向きのノウハウは皆無だったという意味)
職業訓練のプログラミングで得られる能力と企業の求める実力の解離
私の経験はあくまでも一例として参考にして頂くことを前提に話を進めると、訓練で得られる能力はあくまでも基本中の基本とも言える文法です。ただし、文法と一口で言ってもJAVAの文法はPHPやPerlの文法などと比べて融通が利かないというか厳密性が強いのは間違いありません。
ちょっと省略した一文字がJAVAでは全く別の解釈になるのに、PHPではザルというかおおまかに広義の意味で解釈されることがありますが、PHPでごまかしが効いてもJAVAではごまかしが効かない傾向があります。色々な言語の文法書を読んだり書いたりしていると違いに気付かされます。
そのため、職業訓練で学ぶJAVAの文法が無駄かという全く無駄というわけではありません。むしろ、そこで圧倒的な差を見せつけることも可能と言えば可能です。ただし、即戦力になるかというと絶対に無理です。理由は、現場での使われ方を全く知らないから。ただそれだけです。
企業が求める能力というのは、基本よりも実践力のほうを重視していて、家を建てる時の設計図の読み方を知っているけどノコギリも金づちも使えない人よりも、見様見真似で家を組み立てた経験がある人のほうが重宝されます。
ズバリ、職業訓練ではこの経験というものを養うチャンスがないことや、それに見合った教え方ができる講師が少ない、もしくはいない!というのは私の見立てではなく事実で、世間でも良く言われていることです。
10年前はあまり聞きませんでしたが、今では当たり前のようにポートフォリオの作成が重視される時代になりました。今では最も重要視するべき点であるとの共通認識が一般化されていますが、私の受講した職業訓練ではこのポートフォリオが全くなかったばかりか資格次第であるとの指導を受けました。
私は職業訓練の課題に取り組みながらも、1人で勝手に下らないゲームを作っていました。実行ファイルを走らせるとボタンを押すよう指示が出て、ボタンを押すたびに何種類かの絵柄が3つ出力されます。絵柄が3つ揃えば大当たり!みたいな下らない条件分岐のプログラムを作って色々実験してました。
授業と関係のないものに取り組んでも訓練期間は全く手助けしてくれないので、自分だけで考えるのはけっこう難しかったです。結局、そのクソゲーは転職にはなんの役にも立ちませんでしたが、私以外に転職できた人は1人もいませんでした。
データベースの使い方は職業訓練レベルで習得するのは無理
転職できたとはいうものの、私はプログマラーにはなれずサーバの保守運用の仕事に転職することとなり、違う形でウェブシステムの中で各プログラムが動く仕組みを理解することができましたが、実際に大量のデータを扱うサーバを管理してみて気付いたのは、『職業訓練では大量のデータを扱ってデータベースの操作方法を習熟するチャンスを提供できない』とうことです。
その理由は簡単で、個人情報を大量に管理するサーバは実際に具体的なサービスの利用者がいるから存在するわけで、模擬的にそのような大量のデータを集めて練習材料を作ることは困難だからです。
しかし、データベースの操作に練習材料は必須で、実際の現場にはサーバのバックアップとして複数台の予備機を置いているのが常識です。
仮に操作に失敗するとまずいクエリを発行する必要があるとして、テストせずにいきなり本機でクエリを実行して戻せなくなると大変なので、必ずテスト機で試してから実行します。
職業訓練の致命的な欠点のひとつとして、データベースの操作を実践を交えて練習させる機会を提供できない点は致命的です。データーベースを操作できなければ、JAVAやPHPなどのプログミング言語とデータベースを操作するSQL言語がどのように関わり合っているのか体験することができません。つまり、職業訓練ではデータベースについて実践に即した経験は積む機会がないのです。
実際の現場でデータべースを操作するためのスクリプト(PHPをはじめとした言語が組み込まれたファイル)を始めてみた時は、「なるほど」と感心したのを覚えています。SQLでクエリを発行する必要もあったため、SQLの文法も一から勉強しました。
訓練ではデータベースの概念を教える程度で、実際に簡単な構文を使ってJAVAとSQLがどう連動して動くのかといった肝心な所を一切教えてもらえませんでした。それどころかSQLの文法やデータベースの作り方も教えてくれません。ハッキリ言って職業訓練のプログラミングスクールは全く実践向きではありません。
目的に応じてどのプログミング言語を修得するべきか的を絞るべき
ところで、職業訓練のプログミング講座の欠点ばかり挙げ連ねましたが、実は学ぶ側の問題もあります。それはプログラムを書いてどんなことをしたいのかという目的が定まっていない人がいることです。
プログミング言語は分野によって使われる頻度や向き・不向きが全く異なります。職業訓練ではJAVAプログラミングが大々的に宣伝されていますが、世の中にはJAVA以外で動いているアプリケーションなど山ほどあります。
今書いているブログの背後で動作しているワードプレスのスクリプトはPHPやjavascriptで書かれており、JAVAとは異なる代物です。WEBアプリケーションの多くはPHPやjavascriptで記述されているため、WEB関連業界で働くことが目標ならPHPやjavascriptが必須になります。
また、近年はPythonの登場でAIを活用したアプリケーションの開発が当たり前のようになり、Pythonの修得もWeb関連に関わらず重要となっています。
一方で、工業用のシーケンサーを制御するような分野ではC++が使用されており、下手をすればラダー言語のような化石が今でも使用されています。
製造業の現場では過去に納品された制御盤が故障しないかぎり改修されず使われ続ける傾向は今も高く、メンテナンス時にラダー言語が理解できず困るという状況がありますが、これは中小企業に関わらず大手の工場でもまだ残っている問題です。
ひと昔前の銀行のメインフレームでもシステムを構築している言語にフォートランを使用されたものが多く、改修するのにかなり手こずるという話は有名でした。現在ではJAVAでトランザクションを制御するのが当たり前になりましたが、時代や業界によって使用されるプログミング言語は異なります。
これからプログミングを学習する人は、プログミングを修得して何をしたいのか明確にしておけば、どの言語を学ぶべきか道筋が経ちますし、その言語で何ができるようになれば良いのか目標を持つこともできます。
プログミングスクールは就職の斡旋もあるが提携先の企業に限定される
おおざっぱな説明になってしまい申し訳ありませんが、これが私の経験した職業訓練のプログラミングの実態であり感想です。
もしもあなたがこれから職業訓練のプログラミングを受講しようとしているのなら、その講座にポートフォリオの作成がカリキュラムとして準備されているか、またどの程度の力を修得することを目的としているか確認してからにすべきです。
こういう質問に対してはハローワークの窓口担当も全く理解できていないことが多いため、聞くなら直接訓練を実施する企業に問い合わせてみるべきです。最悪の場合、面談で質問すれば全て分かります。
なお、職業訓練の実態は実際に体験したり面談でじっくり内容を質問してみないと分からないため、待っているだけでも時間の無駄になります。
その一方で、プログラミングスクールは職業訓練とは異なり就職・転職できるレベルまで教育するという明確な目標をもって運営されているため、都合が許す限りプログミングスクールで受講することをオススメします。
提携先の企業しか就職できない。→逆に考えるとかなり有利!
理由:就職する気のある人と採用する気がある企業だから話が噛み合いやすい
また、プログミングスクールには無料のものがあるのも魅力的です。無料のプログラミングスクールは、提携先の企業が求める能力に応じた講義内容となっている場合が多いようです。そのため、講座終了後の就職先としてスクールの提携先の企業に行くことが予め決まっている場合も多々ありますが、学習内容がハッキリしているのはかなりのメリットです。
採用する側の企業は自社の業務で必要になる内容を重点的に理解したうえで入社してくれる人を重宝するのは当たり前なので、学習内容が提携先の企業の目的に適っているものに偏っているというのはある意味で好都合です。これはミスマッチを防ぐには最も効果的な方法だと言えます。
ただし、就職・転職では人間関係や相性というものは多大に影響するので、いくらスキルがお互いにマッチしていても面談で相性が悪いと感じたら避けた方が良いです。そして、会社との相性のようなものは、スキルだけでは解決できない切実な問題だったりします。
プログミングスクールなら自宅でネット環境さえあれば参加できるものがある
なお、IT人材の確保に積極的な企業は都市部に集中している傾向があり、それはITバブルの頃から全く変わっていません。一部の独立した人が地元で個人事業主として稼いでいることもありますが、大抵は東京近辺・大阪がメインである状況に変わりありません。
もしも今のお住まいが東京近辺なのであれば、無料のプログラミングスクールは職業訓練よりも格段にメリットがあると言えるでしょう。無料であるだけでなく、内容もまんざらではありません。ただ、提携先の企業の意向に沿った学習内容になるというだけです。
もっとも、全くのゼロから勉強するのであれば、誰の意向に沿った内容でも全く問題はありません。肝心なのは就職に結びつくカリキュラムであるか否かです。大切なのは現場でプログラマーとしての経験を積むことであって、それ以外のことは後からついてくるはずです。
昔と比べてプログラマーを目指す人達のためのサービス環境はかなり充実した世の中になったようで、私が調べたところGEEK JOBというオンラインのスクールを発見しました。
GEEK JOBは19歳~28歳までのIT業界への就職を希望する若年層を対象にしたプログミングをオンライン学習できる講座ですが、この講座は正式に入会する前に無料でカウンセリングを受けることが可能です。
プログミング未経験の方はこういった体験会や無料カウンセリングを利用して、自分がオンラインスクールに向いているかどうか試してみることも大事です。
まずはスクールというものの実態調査をしてみることから始めても損はありません。
私が20代の後半でプログラマーを目指そうとしていた頃は、志のある若者のために質の高い学習機会を提供する教育機関は専門学校以外に存在しませんでしたが、今では学習費用を就職先の企業から徴収して生徒の学費を無料にしているプログミングスクールがあります。
就職先が提携先の企業に限定されるという制約はありますが、私が若かった当時にこんなチャンスがあったら間違いなく利用したでしょう。残念ですが、私や私と同じ境遇の人達は全く機会に恵まれませんでした。
GEEK JOB 無料でプログミングを学習できて就職にも繋がる!
もしこの記事を読んでいる方が20代でまだチャンスがあるのでしたら、GEEK JOBの無料カウンセリングを受けてみると良いでしょう。
プログラミングを本業とする人達と接するだけでも全然違うはずですよ。学費も無料ですが職業訓練と違い商売でやっているので、講師も真剣に取り組みます。
GEEK JOBの他にもプログラマカレッジという教育機関も無料でプログラミングを学習できます。0からECサイトを作成させるとか言ってますが、有料のASPカートを利用せずにゼロから作成すると本当に勉強になりますよ。なぜなら、HTMLから理解しないとダメですし、PERLとかPHPを覚えないとサイト上で動作するスクリプトを作成できないからです。
つまり、ゼロからECサイトを作らせるということはPHPもしくはPERL、データベースを作るのにMySqlかPostgreSQLのSQL言語(データベースを操作するクエリ)も覚える必要があるので、全部勉強できるのです。それに、サーバがLINUXだったらLINUXのコマンドやシェルスクリプトも勉強できます。サーバの多くはLINUXですから。
Windowsしか触ったことのない人には分かりませんが、OSにはカーネルと呼ばれる核になる部分があって、だいたいC言語とかで書かれてますが、カーネルを再構築したりデバイスドライバを手動でコマンドラインでインストールしたり、GUIの操作だけに慣れてしまって本当の仕組みを知らない人には良い経験になります。
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プログラマカレッジ 無料でプログミングが学習出来て就職に繋がる!
プログラマカレッジもGEEK JOBと同じで無料でカウンセリングをしてくれるので、ぶっちゃけどうなのか洗いざらい聞いてみるといいです。むこうも商売なので、適性が無い人を無理に引き込もうとはしません。
無理に入会させたところで就職できなかったら時間の無駄ですし、提携先の企業から報酬をもらえませんし誰の得にもなりません。そのため誰でも入れるわけでもなく、その点は逆に安心材料ですね。
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老婆心~是非とも参考にして欲しいこと
実は私の実家は株式会社ヨシノブレインといって1人親方のゴリゴリのIT企業でした。過去形で書いてある理由は数年前に登記を廃棄して個人事業主になったからです。
なんで生粋のIT企業の家の息子が直接教示を受けなかったのかというと、社長が嫌がったからです。簡単に言うと『自分が教えないと理解できないくらいならヤメテしまえ』という曲がった考え方の持ち主だったため、私は他からノウハウを得る必要があったのです。なんとももったいない話ですが、これが原因で我が社は株式を廃業しました。
実は国内に存在するIT企業で跡継ぎが使えず駄目になった会社で、わが社のような理由で後継者の育成に失敗して自爆した会社は山ほどあります。それくらい昭和世代の中小企業の社長の多くは時代錯誤も甚だしい人ばかりだったのです。
ところで、うちの会社は地元から海外まで案件があればどこの仕事でも請け負うというハードなスタイルだったので、見ていて凄まじいものがありました。台湾でもシンガポールでもどこでも行くし、中国人とも仕事してお金払ってもらえず困ってました。
ITとかプログミングと言っても様々で、うちの場合はメカトロとかハードを扱う業者としてコアな注文ばかりを受けていました。いわゆる工業系のプログミングで、埋め込みとかはもちろん制御盤を自分で作ったり、PCの基盤の回路を設計して基盤会社に作らせて、完成した基盤でPC作って納品するとかもザラにありました。
とにかく製造業と大きく関わるので工場のラインのプロコン作ったりすると、PCがフリーズしただけで現場がパニックになって夜中に呼び出されるなど日常茶飯事です。ラインが止まると受注生産の会社では損害がでるので致命傷なのです。だから死に物狂いで呼び出されます。
というわけで、こういう業態になると一発の注文で2千万とか入りますが、下準備で購入する材料にけっこう金がかかることが多く、交渉しても折れてもらえなかったりすると初期費用だけで数百万とか吹っ飛びます。
なので、ハードを扱う業者や入手経路の確保は重要ですし、なにより1年とか長丁場になるので大変です。体力も精神力も半端なく必要になるので、ヤバくなったら助っ人にお金払って10万くらいの仕事でも50万でやってもらったり頻繁にしてました。
また、大学教授が商売を始める手伝いのために呼ばれて大学に常駐したり、とにかく仕事があればどこでも行くというスタンスでした。そうしないと仕事が取れないのです。
ところが、こういう状況でも顧客は平気で足元を見てきますから、ヤクザ紛いの乱暴な言動で金を払おうとしない人もいましたし、利用するだけ利用して用が済んだら音信不通になる人とかもいました。知識と技術を商売にする仕事は重宝されますが、大金がからむと人は変わります。1千万貸したら持ち逃げした人もいました。
IT系はブラック企業が多いと言いますが、その理由は自分たちの手に負えない案件を請け負い、責任とプレッシャーで参ってしまっているからです。当然、嫌になったからといって途中で投げれないですし。そうなると、どんどんブラックになるわけです。また、買い叩かれて安請け負いばかりしてストレスが溜まる人も多い事でしょう。
うちはメカトロだけじゃなくFAの案件も請け負っていましたが、FAはFAで帳票の出力が止まったり、データが不正確だったりすると、サーバの中のプログラムを調べてどこにバグがあるのか死に物狂いで調べなくてはいけません。
製鉄所とかの案件を扱うと工場でプロコンがダウンすると機械が動かなくなり億単位のデカイ損害が出るので、請け負ったら額はデカいですがプレッシャーも半端ないです。製鉄所でなくても製造業で24時間稼働してるラインの装置を担当しても大変です。お金が絡むと人は変わります。ウサギが秒でライオンに変身します。
また、工場の帳票管理システムもデータベースと切っても切れない縁にありまして、バッチファイルがタイムスケジュールで管理されていて、入力されたパラメータによって翌日の生産量とか部品の発注量をリストで出力します。
このシステムが特定のパラメータに限ってバグが発生するとか、納品した段階で分からなかったバグが何年も経って発覚することもあります。それは私がサーバの保守・管理の仕事をしている時にもありました。場合によっては大幅な改修が必要になり、トラブルに発展するケースもあります。
というわけで、社長は途中からIT雑誌のライターとかを請け負うになり、『リナックスジャパン』という今は廃刊となったLINUXの専門誌に1年間連載してたこともありますが、内容がマニア過ぎて大学の研究生から意味が分からないと笑われていました。
アンドロイドが普及されてすぐの頃は、アンドロイドを使って農業用のアシストスーツを開発するのを手伝ったりもしてましたが、商品単価が高すぎて実用化されても普及するには時間がかかるだろうと言ってましたね。自分で装着して遊んでる姿は滑稽でした。
最終的に何が言いたいかというと、プログラミングにも分野や種類があるし働き方も様々で、金は儲かるけれど関わる業界によっては死ぬほど苦労しますし、なにより仕事をする相手の人格までは選べないということです。
プログミングを志す人の多くは将来フリーランスになってゆったり働くことを夢見ている人が多いですが、会社務めが嫌になって独立したところで、顧客との付き合いまでは断ち切れません。これができれば天国です。だから、ITでフリーランスを目指す人は勘違いしない事です。下手をすれば今まで尻拭いしてくれていた会社という後ろ盾がなくなり、ますます大変になるでしょう。
自由も金も両方手に入る人というのは稀でしょう。
あわよくば、その中間的な存在というか立ち位置でやっていければ十分なんじゃないでしょうか。
一番良いのはですね、コンサルですよ。
どっかの企業の専属コンサルとして年間契約で何年も継続してもらう形がもっともコスパが良いです。
うちの社長は本業の傍ら地元の某有名企業で【年俸240万円/月1出社】の契約を10年間継続してもらって随分助かってました。コンサルは結局のところ信用・信頼が全てなので、人間関係抜きで成立することはありません。つまりプログミングといっても最後の最後まで人間関係なのです。
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