ジョジョの奇妙な冒険第5部でトリッシュの護衛にあたるブチャラティーたちを阻止するために暗殺チームが差し向けたのがプロシュートとペッシの兄弟でしたが、兄貴のプロシュートは色んな意味でかっこいいと評判です。
筆者が初めてコミックを読んだ時はヘアースタイルや服もさることながら、弟のペッシに対する確固たる態度がかっこいいと感じました。
それに、マフィアであることを自覚しているプロシュートは「俺たちは『ぶっ殺す』と言ったら次の瞬間もう実行しているんだ」と言うように、口ばかりでなにもできないその辺の半端者とは完全に違う生き方をしているのがよく分かります。
プロシュートのファッションセンス
筆者の個人的な感性で見た所、プロシュートはジョジョの奇妙な冒険シリーズで実に多くのオシャレなキャラクターが登場するなかでも特にかっこいい部類に入ると思います。
第5部は部隊がイタリアなので当然と言えば当然なのですが、それにしてもブチャラティーかプロシュートかというぐらいプロシュートはオシャレだと思います。
最後に悲惨な死に方をしますけど、こんなかっこいいキャラクターにあんな残酷な死に方をさせるのは荒木先生もちょっと気が引けたのではないでしょうか?
プロシュートの服装
コミックで読んだ時に随分オシャレだと感じましたが、アニメ化されてテレビで見た時にスゴイ再現性が高くて驚きました。
下記の画像はJOJOポータルサイトで販売されているキーホルダーです。
色なんてコミックは黒白なので想像に任せて勝手にイメージしてましたが、アニメで黄色のシャツに濃紺のジャケット、ジャケットの柄が白のチェックのラインという完璧なファッションセンス。
これはヤバいと思いました。
こんなの売ってたら似合わなくても買ってしまいそうで怖くなりましたが、ググってみるとすでにコスチュームが販売されていて、購入している人もけっこういることに驚きました。
プロシュートはカッコよすぎて来ている服までカッコよく見えるのは当然ですが、悪役なのにファンを作るとはさすがですね。
プロシュートのヘアスタイル
プロシュートのヘアースタイルは美容院でこうやって欲しいと頼むのが難しいです。
口でああだこうだ説明できる髪型ではなく、後頭部の髪が縦に4カ所で編まれいます。
これは自分で毎回編もうとしたら難しそうですね。
三つ編みで1本に束ねるなら分かりますが、綺麗に縦に4カ所編むのはむずかしいはずです。
しかも1カ所ずつどういう編み方なのかよく分からない編み方になってるのが不思議です。
髪の長さはそれほど長い分けでもなさそうで、部分的に伸ばしているのだとしても小さく4カ所編むのは特殊です。そしてかっこいい。真似できそうにないから余計にかっこいい。
セリフと行動から分かるプロシュートの魅力
プロシュートのカッコよさや魅力は敵ながらあっ晴れで、ヘアースタイルや服装などファッションセンスだけではないことがセリフや行動から分かります。
セリフから分かる有言実行の男
プロシュートにはペッシという名の弟がいますが、軽々しく「ぶっ殺す!」という言葉を口にするペッシに対して兄であるプロシュートは「だからお前はマンモーニなんだ」と言って叱りつけます。
チンピラができもしないくせに「ぶっ殺す!」と口にするみたいに軽々しくそいうセリフを吐くのではなく、自分たちマフィアは心の中で思った次の瞬間にはすでに行動しているんだと、かなり危険な思想ではありますがペッシに対して有言実行を教えます。
そして、「『ぶっ殺した』なら使ってもいい」という名言を残すのでした。
そのセリフを口にしたらすでに行動しているはずなので、「やる」ではなくて「やった」と言えということです。
プロシュートの有言実行はどんな手を使ってもトリッシュを奪ってみせると口にして実際に過激な行動に移していることからも明らかです。
行動で示す容赦のない決断力
また、プロシュートのそういうところはトリッシュを奪うためにスタンド(グレートフル・デッド)で列車の乗客を無差別に老化させて多数の死傷者を出しても平気なことや、列車でミスタと遭遇した時に容赦なく頭に数発も発砲してトドメを刺そうとしたことからも明らかです。
プロシュートは有言実行であるだけでなく、目的のためならどんな行動も辞さない情け容赦のない性格の持ち主であることが良く分かります。
この点に関してはプロシュートがパッショーネの構成員で筋金入りのマフィアだからだとも言えますし、暗殺チームの一員だからだとも言えますが、どちらにせよプロシュートは普通のキャラとは一線を画しています。
2対1でも負けるあっけなさ
有言実行で行動力もあるプロシュートですが、スタンドバトルのキャリアとレベルではブチャラティーに敵いませんでした。
というよりもブチャラティーが強すぎたとも言えますが、プロシュートは弟のペッシと2人がかりでブチャラティーを倒そうとしたにも関わらず、2人まとめてやられてしまいました。
ブチャラティーに言わせれば幹部はこれくらいできて当然で、自分を守るだけでなく仲間も守りながら敵も倒すのが幹部だとプロシュート以上にカッコイイ名言を残しますが、やはりブチャラティーがのスタンド能力と行動力・判断力がずば抜けていたと言えます。
ジッパーで車両の壁に穴を開けられて車外へ放り出されたプロシュートは手足が引きちぎれる重症を負いながらかろうじて車両にしがみつき、残り僅かな命を弟のペッシの戦いに加勢することに使います。
最後まで弟を思いやる優しさ
ブチャラティーのスタンド能力と知性の高さに苦戦するペッシは兄のプルシュートが車外に放り出された後もスタンド能力を解除せず、列車内の乗客もろとも老化させてブチャラティーを阻止しようとします。
それを知ったペッシは、死にかけの状態でまだスタンドを解除しようとしない兄のプロシュートの心を理解し、「やると思った次の瞬間すでに行動は終わっているんだ」という決意を引き継ぎ覚醒します。
プロシュートは瀕死の状態で弟のペッシが闘っていることを感じながら、「いつまでも見守っているぜ」と言いながら絶命します。
プロシュートはゲスだがカッコよくて死んで当然の男
以上、プロシュートについてカッコイイところを挙げ連ねました。
実際、ジョジョシリーズでカッコいいキャラクターといえば4部の噴上裕也(ふんがみゆうや)とか他にもけっこうイケてるキャラクターが存在しますが、プロシュートは敵なのにカッコ良すぎたのが意外でした。
ボスのディアボロもなかなかですが、やはりプロシュートが一番でしょう。
ただし、人間賛歌を根底に据える荒木漫画で悪役がカッコイイまま死んだら人間賛歌ではなくなるので、プロシュートはクズとして死んで当然の男として壮絶な最後を遂げることになりました。
死に方もけっこう苦しみながら死ぬパターンで、その辺は荒木先生も容赦なかったですね。
マフィアが、それも暗殺チームの構成員が楽に死んだりしたらそれこそ面白くないですから。
最後に、ジョジョの奇妙な冒険第5部のあらすじについては、『ジョジョの奇妙な冒険』第5部あらすじ解説【黄金の風】で詳しく解説しています。
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