バウンサー8巻は有賀勇気を護衛する獅子戸たちの隠れ家に黒須東阿率いる関暴連の構成員が現れ、有賀・雷門大治・朝風道也の引き渡す要求を断った獅子戸と関暴連の下っ端の戦いが終わり、獅子戸と黒須東阿のガチンコ勝負から始まります。
登場人物
- 獅子戸丈一郎(ししどじょういちろう)
- 蜂野信也(はちのしんや)
- 鰐淵剛志(わにぶちつよし)
- 虎井清十郎(とらいせいじゅうろう)
- 高島亮一(たかしまりょういち)
- 佐藤
- 田中
- 有賀勇気(ありがゆうき)
- 黒須東阿(くろすトーア/クロスリシンン)
- フーミン
- 兼平拳一(かねひらけんいち)
有賀勇気は究極のクズ!それでも守り抜くのがバウンサー!
先に仕掛けたのは東阿のほうでした。
獅子戸はあくまでバウンサーとして有賀の身の安全を第一に考えているため、有賀に警察へ通報したかどうか確認します。
ところが有賀は警察が大嫌いで、警察に通報するくらいなら獅子戸に護衛を頼んだりしないと身勝手なことを言います。
「いいから早く通報しろ」という獅子戸の呼びかけにも全く応じようとしないため、仕方なく獅子戸がスマホを取り出した途端、東阿の素早い蹴りが獅子戸のスマホを蹴り飛ばします。
続けざまに攻撃を仕掛けてくる東阿の動きは格闘のプロそのもので、遠くから観察していた佐藤が見たところ東南アジアで1500年前くらい前に誕生して現在は軍隊でも利用されているシラットの動きであることが判明。
獅子戸は東阿のシラットの速さに全く反応できず防戦一方に・・・
ところが防戦一方になったのはわざとで、相手に接近させてこちらの手が届く距離まで十分ひきつけて置いて、虎井に伝授された技をお見舞いしたのです。
獅子戸は東阿の右膝を側面・正面の2カ所から拳と肘で強打し、東阿の右膝の健を完全に切ってしまいます。これにより東阿はもう正攻法で闘える状態ではなくなりました。
黒須東阿のもうひとつの人格、その名はクロスリシン!
右膝を破壊されて動けなくなった黒須東阿が選んだ選択は意外なものでした。それは自分を守るために常に自分の中に隠れているもう一人の自分(クロスリシン)を呼び覚まして戦わせることです。
クロスリシンは黒須東阿のリミッターが解除された別人格なので、膝の痛みを全く感じないどころか以前よりも早く強く攻撃してきます。しかもカランビットナイフを使うため接近するのは困難です。
獅子戸はリシンのスピードと攻撃センスの前に圧倒されそうになり、東京フィストの入社試験で初めて鈴木に出会った時の恐怖が蘇ります。
しかし、それと同時に鈴木の攻撃に対処できた事実も思い出し、あの時と同じようにベルトを使ったバックル攻撃でリシンの左手首を粉砕します。
そしてトドメに頭目がけてベルトを放り投げた次の瞬間、なんとリシンはベルトの動きを見切ってカランビットナイフで切断してしまいます。
これによりベルトを使ったバックル攻撃はもうできなくりました。
もはや獅子戸には打つ手がありません。獅子戸はバックルなしのベルトを左腕に巻き付けて保護します。そして左手を盾にしてリシンの攻撃を受けようとします。
そして次の瞬間、リシンが右手のカランビットナイフで突き刺したのは獅子戸の腕ではなく、獅子戸が左手に持ったスマホでした。
さらにリシンは粉砕したと思わせておいて実は動かせた左手を使いカランビットナイフで刺そうとします。ところが獅戸は素手の右手でそれを受け止めてしまいます。
獅子戸とリシンは両手で組み合ったような状態になりましたが、先に仕掛けたのは獅子戸でした。獅子戸は組み合った状態からリシンの左肘を脱臼させます。立て続けに右肘も脱臼させます。
そして、両手を完全に封じられたリシンの背後から馬乗りになり、奪ったカランビットナイフでリシンの胸の静脈を切ってしまいます。(この時点でリシンは意識を失い、目覚めた時には東阿に戻ります)
獅子戸とリシンの2人の勝負は獅子戸の頭脳プレーがリシンの切れた人格を上回る結果となり決着がつきました。
東阿を失血死させないためには闇医者に連れて行くしかなかったため仲間のフーミンは車で東阿を運びますが、実は獅子戸も重症です。
この後、獅子戸は出血多量で意識を失ってしまいます。
クズの有賀が選んだ初めての正しい選択と弁解の余地がる過去
出血多量で意識を失った獅子戸が目覚めたのは町にある小さな病院のベッドの上でした。なんと獅子戸を運んだのはクズの有賀で、大手沙汰にならないよう裏稼業で闇医者をやっている病院を選んでくれたのでした。
有賀は最初いつもの軽い調子で話していましたが、突然涙を流して本音で語り始めます。
実は有賀は自分が負け犬でクズであるという自覚がちゃんとあり、それは中学時代に不良との喧嘩で仲間を見捨てて自分だけが逃げた時に始まったのでした。
有賀はその後も辛いことや嫌なことから全て逃げ、どうしたら嫌なことや辛いことを避けられるかだけ考えて生きて来たと告白します。
そんな有賀は関暴連で働いていましたが、上にいえる4人の大物幹部の1人が兼平拳一という年下の男に変わった時から今回の事件に繋がる原因が生まれたと話します。
有賀は財務部門に異動しますが1年前に黒須東阿が関暴連を抜けてから上納金のノルマが上がり、どうしてもノルマが達成できない月があったのだという。
ノルマが達成できない構成員は兼平拳一お抱えの残忍なロシア人に残酷な仕打ちをされるのが慣例だったため、有賀はどうしても金が必要で普段はやらない仕事を引き受けたのだが、それがまさに獅子戸を拉致することだったのです。
ところが知っての通り有賀は佐藤と鈴木の乱入で仕事に失敗したどころか命まで狙われて逃げ隠れる羽目になり、ある程度時間が経って組織に帰ったが誰も事情を信じてくれず、それどころか不在だった間のロスも含めて合計5億も上納するよう要求され、さすがに無理だと悟り1億2千万を持ち逃げしたのでした。
獅子戸を雇い直して持ち逃げした金を返す決意をする有賀
全てを白状してスッキリした有賀は獅子戸に礼を言ってその場を去ろうとしますが、獅子戸は自分をもう一度雇い直せばいいとすすめます。
獅子戸が傷つく姿を見て来た有賀はもう嫌だと断りますが、獅子戸に説得されて身辺警護の契約を更新します。
なんと有賀はもはや日本のどこに逃げても同じだと諭され、兼平拳一から盗んだ1億2000万を兼平本人に返しに行く決意をしたのです。もちろん獅子戸が同行で。
「やっぱ僕ちゃんクズの負け犬人生がお似合いかもしれない・・・」と怖気づく有賀に対して獅戸が返した言葉は明快でした。
負け犬ってのは負けるのが怖くて何もしない奴の事だよ
ヤバい連中から1億2千万盗んだ人間を俺は負け犬とは思わない
引用元:みずたまこと バウンサー8巻 P182
この後、2人が兼平拳一の待つビルのオフィスへ向かう姿とは別に、東京フィストのよく知る人物もビルを訪れようとしていました。
それはなんと虎井清十郎でした。
9巻に続く。
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