釣りに行って釣った魚の下処理をするため、近所の100均(ダイソー)で万能ナイフを購入した。100円均一の店では全ての商品が100円というわけではなく、中には200円とか300円の商品も存在する。私が買った万能ナイフはデザイン、材質、性能ともに100均を超えるものだった。
正月休みを利用して久しぶりに海へクロダイを釣りに出かけた折、釣れた魚の血抜きをする目的で万能ナイフを購入した。
もしも一匹も釣れなければ役に立たないが、わざわざ包丁を持っていくのも嫌だったし、かといってカッターナイフでは魚の鱗に歯が立たない。そこで思いついたのが万能ナイフ。
100円に見えない100均の万能ナイフ
そういえば、今回購入する以前は何を使っていたのかというと、やはり万能ナイフだった。
前まで使っていたやつは、しばらく海釣りに行かない間に何処かへ行ってしまったようだ。
以前はどこで購入したか全く覚えていないが、今回は近所のダイソーで購入することにした。
というか、あるかどうかは全く分からなかったが、あれば購入しようと思った。
店舗を隈なく探してみたが、どうしても万能ナイフが見当たらない。
普通、ドライバーやラジオペンチなどを置いているコーナーにありそうなものだが、見つからない。
店員もレジのおばちゃん以外は見当たらない。
最近の100均は、どこでもそうだろうが人件費削減のため店員さんを極力少なくしている。
ようやくおばちゃんが見つかったと思ったら、お姉さん店員も現れた。
2人で一緒に歩いていたので2人同じに尋ねてみた。
「万能ナイフありますか?」
するとお姉さん店員が驚いた顔をして、「万能・・・?」
どうやら、お姉さん店員は万能ナイフなるものの存在を知らなかったようだ。
すかさず隣にいたおばちゃん店員に助けを求めた。
「万能ナイフ?って知ってます?」
すると、おばちゃん店員が、「はあ?」
と同じリアクションをするではありませんか!
困った私は、「ナイフや缶切り、ドライバーとかがセットになったやつです」
と補足すると、「ああ、あれね!」
お姉さん店員が真横にあった万能ナイフを指さしました。
なんと食器コーナーの片隅に置いてあるではないですか!
わけがわからないですが、缶切りとかも付いてるので台所用品と関連付けされたのかもしれません。
まあ、見つかったので良かったということで値段を確認しました。
どう見てもステンレス製でいかにも100円ではないオーラを漂わせていたからです。
もしも400円とかだったら嫌だなぁ~とか思いながら聞いて見ると。
「100円です」と即答。
信じられなかったですが、嬉しくてすぐに購入しました。
最近はステンレス製品でもこんなに安く購入できるのかと、ただただ驚いた次第です。
ちなみに、クロダイは見事に釣れたので万能ナイフで血抜きをしましたが、特別切れ味が良いというわけではありませんでした。
しかし、さすがはステンレス製品。
今でも錆ひとつありません。
失くしたナイフが後で見つかった
しばらくして、紛失していた万能ナイフがみつかりました。
なんと、新たに購入したモノとそっくりではないですか!
柄の部分がステンレスではなくプラスティック製である他は、デザインも材質も全く同じようです。
それにしても、柄の部分もステンレスに変更しただけで、ここまで高級感を醸し出せるのには驚きました。おそらく、プラスティックの柄だと安っぽく見えて売れ行きが良くなかったのでしょう。
柄の部分をプラスティックからステンレスに変更するだけで材料費は結構上がったのではないかと推測されます。それでもステンレスにしたからには、それなりの需要があるのを見越したからでしょう。
事実、私も万能ナイフを必死で探していましたし、オールステンレスのモノを初めて見た時は高そうだと感じました。そして100円だと知った時は素直に安いと感じました。
使い心地も重要ですが、売れる商品を作ろうとしたらやっぱり第一印象は重要なんだと感心しました。
ちなみに、あとから見つかった万能ナイフですが、当然見た目が違うだけなので釣りで魚を締めるのには大活躍してました。
刃渡りが小さいので、さすがにその場で3枚におろしたりはできないですが、鱗を全部バリバリおとしたり、頭を切り落として帰って捌く時の手間を省くのに役立ってくれます。
万能ナイフに新たな機能が加わっていた
ダイソーやセリア、キャンドゥーなどの100均で万能ナイフを探していると見つかりにくいという話をしましたが、その後また新たに購入することになりセリアで探し時、前と全く同じことが起こりました。
おばちゃんの店員さんに「万能ナイフ」ありますか?と尋ねると「万能ナイフ???」と全く意味が分からないという顔をされるのです。
どうも、万能ナイフという呼び方が間違っているのかもと思い、以前のように「ナイフに缶切りとか栓抜きとかセットになったやつ」と説明すると、「はいはい!あれね!」とリアクションまで同じではありませんか。
今回はキャンプ用の備品を集めたコーナーに置かれていました。ちなみにダイソーでも「シーズン用品」という意味不明なコーナーに置かれていましたが、どうも秋のキャンプシーズンを意味しているようで、一緒にキャンプ用品ばかり置かれていました。
どうもキャンプでは万能ナイフが重宝されるみたいで、見つかったコーナーでもあまり残っていませんでした。これまた、前に購入したやつと似てたので一応メーカーとか確認したところ、発売元に「エコー商事」と記載されてました。
どうも中国で生産して100均に並ぶまでに輸入業者が間に入ってたみたいです。私は勝手に100均の各社が直接仕入れているものだと勘違いしていました。だって普通そうでもしないとこの値段は難しいでしょう!
このエコー商事ですが、他の100均商品の多くを手掛けているようで、一緒に購入した爪切りもエコー商事のモノでした。公式サイトを除くと色々な商品の紹介ページが掲載されてました。
今回新たに購入したのはこのナイフ
厚紙を台座にしてアクリルのカバーをしています。厚紙に記載された商品名はポケットナイフになっていますね。
ところで、商品をきちんと見ないで厚紙の文字とかデザインに気を取られると見落とすことがあります。実はこのナイフ、またしても前に購入したやつのそっくりさんだと勘違いするところでしたが、よく見ると少し違いました。
やはり、柄の部分に少しだけ違いがありますが、その他のデザイン(刃・缶切り・ドライバー・栓抜き等)や配置も全く同じでした。
ところが、柄の部分に前と違って何かが隠れているようです。見てるだけでは分からないので、爪で引っ掛けて引き出してみると、なんとピンセットと爪楊枝が出てきました。
手前が爪楊枝で奥がピンセットです。爪楊枝は歯茎を傷めないように配慮されてプラスティック製です。ピンセットはステンレスみたいです。
そういえば、商品を空ける前に表側に「8way」と書かれてましたが、あれは8得の意味だったようです。この2つが加わると確かに8種類になりました。
世の中には100均で10得とかも存在するみたいですが、私の行ける範囲の店舗ではまた見たことがありません。
いずれ100均を散策していて出会えた購入しようと思います。
100均の万能ナイフをネットショップで探してみた
まさかとは思いましたが、100均の万能ナイフをネットショップで販売している業者はないか調べてみたところ、なんと私が購入した商品と同じエコー商事の商品が販売されていました。
1個が100円の商品を税込みで販売したとしてもネット販売の場合は送料が必要になるので、こんなもの安いからといってわざわざ1個だけ購入する人は少ないと思いますが、アウトドアブームの影響もあり店頭で売り切れになていることが頻繁にあるので、必要な人は送料690円を払ってでも購入したほうが得かもしれません。
ネットショップで安い万能ナイフを購入する場合、送料を考慮すると最安値の商品よりも若干値段が高い商品のほうが結果的に安上がりになる場合もあります。例えば下記の商品ですが、値段は330円で前述のエコー商事の商品より高いですが、送料が200円なので合計で530円で購入できます。
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これは、なぜか高い商品を購入したほうが結果的に得をするというネットショップの七不思議のひとつです。
このナイフなんて、柄もステンレス製で冒頭で紹介した100均の万能ナイフの発展形ですが、送料込みで計算するとたったの500円です。
万能ナイフのようなお役立ちアイテムは、私のようによく釣りに行く人で釣った魚の血抜きをするのに利用する以外では、キャンプやアウトドアでもしもの時の便利なアイテムとして、お守りのような意味で購入して持って行く人が増えているようです。
最近100均の店頭で店員さんと話してみたところ、以前は店員同士でも知らない人も多かったとのことですが、アウトドアブームになってからはお客さんから尋ねられる機会も増え、「すみません。売り切れです。在庫もありません。」と答えるのが辛いそうです。
いくらブームだからって、そんなに売れるわけないだろうと思うのは私だけでしょうか。
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