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ハンドメイドルアーの作成でジョイント部分にヒートンを使用しない方法

蝶番ジョイント 釣り・レジャー

ハンドメイドのジョイントルアーを作っていて悩まされるのが接続部分です。ヒートンを使用するのが基本ですがビッグベイトやジャイアントベイトだと抜けることもありますし、一度抜けてしまうと穴が開いて同じ太さのモノは入りません。動きの良し悪しを決める肝であるジョイント部分ですが、意外な方法を利用することで強度も動きも補償する方法を発見しました。

以前作成したビッグジャイアントベイトのヒートンが抜けてしまい、バカ穴になって修復不能になったので、今回新たなジョイント方法を実践して紹介するための材料になってもらうことにしました。

これでヒートンが抜けたるビッグベイト・ジャイアントベイトを捨てなくて済むようになります。

ジョイントルアーの接続はヒートン使用が一般的

ジョイントルアーの接続方法は基本的にヒートンで繋ぐか、代わりになるような金具を使用する以外に方法はありません。私はアルミ材を糸鋸で加工してアングルを作成してジョイントの部品として代用したこともあります。

ただし、この方法は設計の段階でルアーの切り口の角度やジョイントするためのネジの位置などに注意しないと、ルアーがジョイント部分で固まって動かなくなるという難しさがあり、誰にでもできる芸当ではありません。

これはルアーのボディを前と後ろに分けた場合の後ろ側に回転軸があるために起きる問題で、ヒートン同士を繋いでる限り考えなくてもよい問題です。

回転軸を後部に施した設計のデメリット

写真のモノは上半身の三角の切れ目に丸形のヒートンを差し込み、下半身の三角の断面に切り込みを入れた中に納まるように設計しています。ヒートンのリングに長いネジを縦に入れることで回転軸となります。これはうまくいったパターンですが、下図のようになると失敗です。

下図のような方法でジョイントした場合、設計を誤ると固まって動かなくなる可能性があります。

 

ヒートンが入手できないなどの理由でヒートン同士を繋ぐことができない場合に、図のようにルアーの上半身の部分にヒートンや金具を装着し、回転軸を下半身の先端に設置することができますが、下半身の回転軸の場所を誤ると図のように干渉してしまいトラブルが発生します。

多くの場合、ルアーの着水時の衝撃で折れ曲がった状態で固まるか、泳いでいる最中に固定して動かなくなる症状が出ます。

逆に、干渉しないように干渉部分を削ってしまうと90度くねくね曲がった動きをしてしまい、正常なアクションが出せなくなります。

ほどよく曲がり、それでいてジョイント部分で引っかからないようにするには、色々と調整が必要な方法だと言えます。こういった症状はヒートン同士を繋ぐと絶対に発生しません。

それでは次に、オススメはできませんが変わった方法を紹介します。

蝶番(丁番)を使用してジョイントする方法

ホームセンターなどに置いてある蝶番を使用して全部と後部を繋ぎます。ただし、この方法はかなり手間がかかります。

材木を張り合わせて作る方式で作成するなら多少のメリットもあるかもしれませんが、木材を削って形を出してから全部と後部を繋ぐ場合は、蝶番を埋め込む穴を開けなければいけません。

さらに、売ってある蝶番をそのまま使用するとルアーのジョントには使用できないので、少し手を加える必要があります。

変形させる前は画像のように回転軸が左右のヒラヒラに対して中心になっていません。これが手を加える前の普通の状態です。

まず、万力で蝶番を固定してペンチで蝶番を変形させます。ペンチで折り曲げることで、回転軸がセンターに来るように調整します。この時斜めに折り曲げたりすると軸が曲がって修正不能になるので、慎重に水平に折り曲げます。   

 

成功すると下図のように回転軸がヒラヒラを挟んで中心になります。

下の写真は実際にペンチで曲げて変形させた状態です。

写真のように、左右のヒラヒラが回転軸の中心を通るように変形できたらOKです。

画像のようにドリルを使用して穴を開けた箇所を徐々に広め、蝶番が何とか入るスペースを無理やり作ります。

*先端に極細のキリを付ければバッテリードライバーでも可能です。ちなみに、私はリューターもバッテリードライバーも併用していますが、電源のあるリューターは回転速度がかなり速くて便利です。

この時、ボディーに対して蝶番が平行に入るように少しずつ注意して穴を広げますが、写真のように材木を固定できる作業台を使用すると、手元がぶれないので正確に穴を空けることができます。

この作業台はコメリで安く購入できるので、日本に住んでいれば誰でも購入できるでしょう。

上半身、下半身ともに蝶番がキッチリと収まるか確認しながら作業を進めます。

下半身は、三角形の頂点のラインにドリルの歯を立てようとすると滑りやすいです。そのため、予めナイフで切り込みを入れておけば穴を空けやすくなります。

上半身・下半身ともに穴を空けたので、順番に蝶番を入れてきちんと入るか確認していきます。

下の画像のようにきちんと入ればOKです。

蝶番を埋め込んだら、ボディーの側面からドリルで穴を空け、ボルトとナットで蝶番を固定します。

かならず、ボルト⇒ナット⇒蝶番⇒ナット の順番で締めて下さい。ナットを2つ使用しないと、材木の柔らかさが金属のボルトに負けて、蝶番の位置がずれる可能性があります。

写真では短い蝶番を使用したために、下半身のジョイント部分の接続を失敗してしまいました。そのため、蝶番にボルトでアルミ板を継ぎ足してから、離れた箇所で固定しました。

蝶番はできるだけ長めのモノを使用するか、短い場合はアルミ材を継ぎ足すなどの工夫が必要です。

これはボロボロになった自作ルアーのカスタムなので、これからアルミホイルのコーティングを剥がし、形も整えてから穴を埋めてウェイトの調整をしていきます。

グルースティックで穴を埋める

グルースティックで穴を埋める

グルースティックは熱で溶かして垂れ流れるだけなので、30秒も経たないうちにすぐ固まってしまい、少々扱いにくいですが、安価で手頃なので愛用しています。

凸凹の状態

凸凹の状態

また、穴を埋めてすぐの状態は凸凹が激しいので、最初にナイフで大まかに削ってから、サンドペーパーで表面を均一にしていきます。

表面を磨いた状態

表面を磨いた状態

始めて50upのバイトがあった作品なのでリペアーして大切に使用します。

蝶番ジョイントのメリット

①既製品である蝶番を使用するため、相当な強度が保証されています。ヒートンなど比較にならないほど頑丈です。

②蝶番はホームセンターや100均など何処でも調達することが可能な非常にポピュラーな部品なので、入手するのが簡単で値段も比較的安いです。

私は近所のホームセンターでビニール袋に2個入りのモノを178円で購入しました。ちなみにステンレス製も鉄製もそれほど値段は変わりません。

そして、肝心のルアーの動きですが、ボディーに対して平行に取り付けることができれば、綺麗な動きをしてくれます。

なお、蝶番を変形させずにそのままでも使用することは可能です。その場合は蝶番の回転軸がセンターに位置しないため、重心が左右どちらかに偏ってしまいます。そのため、ウェイトの調整に工夫が必要です。

小型のルアーではウェイトを入れるのにも限度があるので、最悪の場合調整できなくなりますが、大型のルアーだとかなりの重量が必要になるので、重心を下部に集中させることで左右のバランスを帳消しに近い状態にごまかすことが可能です。

ヒートンが抜けて使えなくなったビックベイト・ジャイアントベイトの修理に向いています。逆にこの方法以外で修理する方法を思いつきません。

蝶番ジョイントのデメリット

①蝶番を変形させるのに作業台と万力が必要です。万力がなければ怪力で曲げるしか方法がありません。

②ボディーに蝶番を埋め込むのがかなり面倒です。リューターで接続部分に何度も穴を空け、それを徐々に板状に広げる作業は根気がいるので、ルアーを大量に作成しようとする人には不向きです。

③蝶番をボディーに固定するため側面からネジでとめる時も、蝶番のネジ穴がある位置を正確に把握することは不可能なため、ルアーの上半身はネジ穴よりも頭の方へ、下半身はネジ穴よりも尾の方へややずらして穴を空けるようにしないと、最悪の場合やり直しが効かなくなります。

④忘れてはならないのが、鉄製の蝶番を使用するといつかは錆びてしまうということです。ステンレス製のモノも売っていますがやや高価ですし、下準備の段階で硬くて変形させるのに少し苦労します。

木材の張り合わせ方式と相性が良い

材木を削ってルアーの形を整形し、最後に蝶番でジョイントする方法は難しいだけでなく面倒であることは説明しましたが、木材を貼り合わせて作成するパターンでは結構やり易いです。

まず、木材を貼り合わせる前に蝶番を埋め込む溝を薄く掘っておきます。貼り合わせる木材の両方の内側に同じ深さで掘ります。

画像準備中

木材を接着剤で貼り合わせる前にネジで蝶番を固定します。

画像準備中

これは張り合わせ方式で作成する際に、内部の針金が通る道を掘る作業に比べるとかなり簡単で楽な作業です。

蝶番を使用したジョイントは、材木の貼り合わせ方式で使用するとかなり使いやすい材料に早変わりしてくれます。

また、貼り合わせ方式で作成する場合、貼り合わせた継ぎ目が残ってくれるため、センターのラインが残って分かり易いので、ボディーの整形の際に左右のバランスをとるのに有利だというメリットもあります。

まとめ

色々な作り方をしていると、貼り合わせて作る方法も時間がかかるだけではなくメリットあることが分かりました。

ハンドメイドで自作のルアーを作成するのに最も時間がかかるのは、間違いなく形出し(整形)です。整形は材料にする木材の種類によってかなり差が出ます。

私は趣味でやってるので安価な杉やマツ、桐、ファルカタを多用しますが、販売目的で作成する人はヒノキやケヤキを使用しているようです。

特にケヤキは比重が高いだけでなく硬くて削るのに時間がかかるため、早く作って楽しみたい人には、桐やファルカタが向いています。バルサ剤は15㎝程度でジョイントなしのルアーなら素晴らしい材料になりますが、大型のルアーでジョイントルアーになると強度の面でやや難があります。

また、使用する工具によって作成に要するまでの時間も変わります。整形するのにクラフトナイフや糸鋸を使用すれば手は痛いし時間もかかりますが、バンドソーや卓上糸鋸、ベルトサンダーなどの電動工具を使用すれば大幅に時間が短縮できます。

ただし、リューターや電動ドライバーなどは基本的には必需品と言えます。卓上ボール盤や万力などもあったら非常に便利です。

以上、時間もお金もかかるハンドメイドルアーですが、色々とやってみると新たな発見もあって、なにより釣れた時の喜びは格別です。

 

ハンドメイドのジャイアントベイトはウェイト調整が難しいので、けっこう重ために出来上がってしまう傾向があります。

下記のロッドはメガバスのテムジンですが、300gくらいのジャイアントベイトだったら普通にキャストできるでしょう。

市販のジョイクロやその他のジャイアントベイトなら普通に投げられる仕様ですが、くれぐれもフルスイングはしないことをお勧めします。

万が一ラインが竿先で絡まっていたりすると、ガイドが吹っ飛んだりラインが切れてルアーだけホームランになるからです。

基本的には慣れても横なげでヨイショっと投げたほうがいいです。

ジャイアントベイトを問題なくキャストできるロッド

 

ハンドメイドのジャイアントベイトやビッグベイト作成でヒートンを使用しない別の方法を探している方は下記の記事も参考になりますのでどうぞ。

ジャイアントベイトのジョイント部分にリベットを使用して作ってみた
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