ハンドメイドのジャイアントベイトを作るのに市販のヒートンを使用しない便利で安上がりな方法はないか、今日もホームセンターへ行き研究してまいりました。ホームセンターは宝の山なので帰りたくなくなる気持ちを抑えながら、今日も魅力的な部品を調達してきました。
金属の板を2枚繋ぐときや、金属と樹脂を繋いだりすることもできる便利なリベットですが、リベッターというリベットをかしめる工具を使用するだけで簡単に実現できます。
様々な工事の現場や製造業の現場、DIYでも使用されているリベットですが、ハンドメイドルアーのジョイントに使用しているという話は見たことも聞いたこともありません。
行程① 上半身:アルミのアングルを加工
ホームセンターで売ってる厚さ1.2㎜のアルミのアングルをそのまま使用します。
用途に応じて金属の糸鋸で切断します。
今回は幅20㎜で作ることにします。同じものを2つ作り、重ねて1個の部品にします。
最後にルアーの上半身にネジで固定しますが、今は仮止めでOKです。
後でリベットでジョイントするための穴を空けます。
行程② 下半身:アルミ片を加工
厚さ1㎜のアルミの板を用意します。
上半身のアングルセットとの接続に必要な部分をアルミ片から切り出します。
同じ形・同じ大きさのものを2つ作ります。
行程③ リベットで上半身と下半身をジョイント
上・下2カ所をリベットで固定します。
これにはリベットとリベッターが必要ですが、私は近所のホームセンターで「ハンドリベッターセット」というDIYキットを購入しました。
近所にあるダイキというホームセンターでリベッターとリベットがセットで1,518円(税込み)でした。
ちなみに下の画像はアマゾンで売れ筋NO.1のホビーリベッターです。
実際買ってないので使用感は分かりませんが、1,330円という信じられない安さが売りの商品で、リベッターだけでなくリベットも付属で付いてきます。
総量も含めたらホームセンターのリベッターと比較して微妙なところですが、他にもアマゾンで購入する商品がある人はまとめて買えばお得かもしれません。
商品レビューは画像をクリック後、公式サイトで確認できますが、圧着具合での不評は値段相応らしいですが、リベッターのピン詰まりが発生することもあるようです。
まあ、ピン詰まりくらい仕事で使用するのでなければ取り出せば済む話なので問題ないと思います。
行程④ 上半身にアングルセットを装着する
上半身にアングルセットをはめ込むための長方形の穴を掘ります。
そこへアングルセットを入れてきちんと収まることを確認できたらボルトで固定します。
この時、必ずボルトよりも細い系のキリで下穴を空けてからボルトを入れるようにします。
無理やりねじ込むとルアーのボディーが割れてしまいます。
もしも、アングルセットを上半身に装着するのを最後にする場合は、ボルトを締める時にドライバーを斜めに入れないとボルトを回せません。
また、ドライバーのビットも長めのモノを使用しないと届きません。
そのため、仕方なく先にアングルセットを上半身に装着する方法を採用します。
ジャイアントベイトほどの大型のルアーをハンドメイドで作るとなると、金具をネジで固定するためにバッテリードライバーは必需品になります。
ドライバーを手動で回してねじ込むことも可能ですが、かなり労力がかかることと、バッテリードライバーはいろんな局面で応用が利く万能アイテムなので、持っていて損はしません。
私は外観を整える時の粗削りも、部分的にバッテリードライバーに憑りつけたキリでゴリゴリ削ったりしてます。
下の画像は京セラ(Kyocera) 旧リョービ ベルトディスクサンダ BDS-1010(¥20,015)ですが、メーカーに関わらずボディの整形をする時は卓上でベルト型のサンダを使用するのがもっともふさわしいですが、扱いに慣れていないと危険なので、私は金ヤスリとバッテリードライバーで削ってます。
似たような卓上サンダでこんなのもありました。
値段は2万円をちょっと切りますが、レビューを見る限り鉄を研磨するのは不可能とのことです。
ジャイアントベイトのハンドメイドではアルミ片を研磨する必要が時々ありますが、恐らくアルミ片ならカッターナイフでも頑張れば切断できるので、サンダなら研磨できるはずです。
詳しくは画像をクリックして公式サイトで確認して下さい。
具体的な消費電力や使用可能なヤスリの番手など詳しいスペックも記載されています。
行程⑤ 下半身にプレートを装着する
事前にリベットでアングルセットとジョンとしたプレート2枚をルアーの下半身に当てて見て、ちょうど収まりそうな箇所にぺんで印を入れます。
次に糸鋸で切り込みを入れていきます。
この時、ルアーの前・後の間隔が離れすぎたり近づき過ぎないよう、ちょっとずつ進めます。
最後にドリルで垂直に穴を空けて、反対側をボルトで固定したらジョイント作業完成で完了です。
この作り方で最も神経を使うところでしたが、なんとか成功させることができました。
垂直で穴をあけるには、上から下からと別々に穴をあけなければいけません。
理由:そんな長いキリは持っていないし、どこに売ってるかわからないから。
最終的に引っかからず左右に綺麗に動けばOKです。
見栄えが悪いので、不要な箇所を目隠しするなど課題はありますが、結構頑丈に仕上がりました。
ちなみにリベットは普通にかしめるとアルミ片とアルミ片が密着して動かなくなるので、間に1㎜のアルミ片を挟んでかしめて、後から抜き取ると隙間ができるので動くようになります。
後はヒートンでジョイントしたときと同じ要領で形を整え、サンドペーパ―で表面を滑らかに仕上げ、ウェイトのバランス調整をしていきます。
まとめ
リベットジョイントは面白かったです。(まだ完成してませんが)
リベットは仕事以外で使用したことがなかったので、DIYでこんなに便利な使用方法があったなんて、驚きです。
ただ、リベットをかしめても重なったアルミ片が動くようにする方法を思いつくのに苦労しました。
このリベットジョイントルアーですが、まだフィールドで投げていないので分かりませんが、軸はアルミなのでいつかはステンのリベットに交換しようと思います。
ただし、アルミでも結構な強度を保っていて、圧着したリベットを外すときは、細いキリで中心に穴を空けてニッバでこじって、最後にプラスドライバを当ててハンマーでコンコンと叩いてようやく外れるくらいです。
つまり、強度があるということです。
どうやら私はとんでもない発見をしてしまったのかもしれませんが、ここまで手のかかる作り方をしている変わり者は、おそらく日本で私だけでしょう。
ハンドメイドのジャイアントベイトやビッグベイト作成でヒートンを使用しない別の方法を探している方は下記の記事も参考になりますのでどうぞ。
なお、どうしても極太ヒートンを利用してジャイアントベイトを作成したいという方は下記の商品の中から長さ38㎜を使用されることをお勧めします。
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