アップルが度重なる個人情報の保護を訴え続けた結果、グーグルもクッキーがサードパーティーでの使用を禁止することを発表し、2022年の時期は不明ですが追跡型の自動広告がストーカーのように表示されることがなくなるため、ユーザーの情報にリンクした広告配信がなくなることでアフィエイトでの収益は大打撃を受けます。
ブログで簡単に稼げると宣伝してるコンサルタントの嘘
そもそも、グーグルによるクッキーのサードパーティー禁止の発表は2021年の初頭の話になりますが、その段階でグーグルのクッキーに関する情報を知らなかった人など、アフィエイトで稼いでいる人のなかでは皆無だったと予想されます。
クッキーによる検索履歴がクロムなどのグーグルが提供するウェブブラウザに残り、その情報をグーグルが利用することでアフィエイターたちも顧客の検索結果に半強制的にユーザーの個人情報に基づいた趣味などと関連した広告を表示できていたので、これがなくなると適当に広告を打つことになりコンバージョン率が著しく低下します。
そんな肝心で重大な事実をあたかも知らなかったふりをして、今でもブログはガンガン稼げますなどと大嘘を吹聴している人がネットの世界には少なからず存在しますが、はっきり言って嘘であると断言します。
ブログでこれから稼げるのは既存の上位表示されているサイトと、すでに特化型のサイトを持っていて伸び悩んでいたようなサイトだけです。
これから新規に参入する人に全く勝ち目がないとは言いませんが、それは宝くじで大当たりを出すのは可能か不可能かとい尋ねられればNOとは言えないのと同レベルの話です。ブログのコンサルを受けても簡単というレベルではなく、無理ゲーレベルの話だと思って頂いて間違いありません。
今回は注意喚起のためにも敢えてこの記事を書くことにしました。
ブログオワコン説を否定するコンサルタントが嘘をつく簡単な理由
ブログオワコン説を否定してブログで月収100万くらいまだまだ簡単に稼げますなどと嘘を吹聴してコンサル生を募集する人の多くは、自分は稼げているけれど今後参入する人には相当困難なことを理解できていない人か、理解しているけれど敢えて嘘を吹聴する人の2パターンに分かれます。
はっきり言って前者の方は分かってないだけで幸せです。実際に稼げているのだから自分だけ稼ぎ続ければいいだけで全く誰からも文句を言われる筋合いはありません。ただ分かってないだけです。
問題なのは後者です。後者はブログオワコン説を否定することで利益を出していた今までの構造を壊したくないがために、敢えて嘘を吹聴しているコンサルタントです。
それではブログオワコン説を否定するコンサルタントが嘘をつくことで利益を出せる仕組みとはどんなものでしょう?
実は仕組みはとっても簡単です。
サーバー・ドメイン・コンサルの契約が終着点
ブログオワコン説を平気で否定する人のサイトに特徴的なのは、必ずと言って良いほど「ブログの始め方」という項目があることです。
これから副業でブログを始めようとしている人にとっては魅力的な項目に映るので、多くの人がクリックして読むことでしょう。
しかし、この項目が要注意なのです。なぜなら、その項目には必ずエックスサーバーをはじめとしたサーバー契約や、お名前ドットコムをはじめとしたドメインの契約に関する説明がサラッと書かれていて、契約しないことにはブログを始められないような書き方をしているからです。
そして肝心なのは、その説明書きの中に何気なく設置されているテキストリンクやバナーでは必ずサーバー契約やドメイン契約の広告があり、その広告をクリックしてあなたがサーバー契約をすると、そのブログの管理人にチャリンと1000円が簡単に入ってしまう仕組みになっているのです。
「ブログ コンサル」のキーワードで上表表示されている人のアクセスは多いので、サイトを訪れたユーザーが月に100人契約したら10万円がなにもせず手に入るのです。
つまり、これからはブログで副業は難しいから別の方法でやりましょうと親切心で本当の記事を書くことをせず、自分が利益を獲得するために設けにもならない商売を持ち掛けて紹介料でボロ儲けしようとしている詐欺まがいの行為なのです。
本当にブログで稼げている人のサイトは、ただ検索結果で上位表示されているだけでなく、ブログのコンサルやサーバー契約といったものを最終ゴールに設定した構成になっておらず、自分だけが儲かっていればもう十分といった文章構成になっているので、コンサルやサロンへ誘導される導線が存在しません。
ところが多くのブログオワコン説を否定する人達は、サーバー契約でのアフィリエイトや自分のコンサルにゴールインさせようとしているので、知らない人は簡単に罠にはまってしまいます。
ブログで副業に誘導して稼ぐ手法が流行るようになった理由
ブログの副業で簡単に月に10~100万ぐらい簡単に稼げるなどと子供のような嘘を吹聴する人が増えてきた理由は今の社会事情がかなり影響しています。
コロナ禍で仕事が減った人や、仕事は維持できているが労働時間や給料が減ったという人は地方ではまだ多く残っており、テレビや新聞などのマスコミが言っているほど世の中の景気は良くありません。
景気が良いのは既存の中産階級と上流階級の人達だけの話で、低所得者層の人達の生活は全く改善されていません。
事実、ブログオワコン説を否定する人達はそういった低所得者層の人達ばかりをターゲットにしており、自分も昔はニートだったとか、フリーター経験しかなく底辺の社畜だったがブログで成功して脱サラできたと豪語しています。
そのため、現在コロナ禍でそういったブログオワコン否定派の過去と同じ境遇にいる人達は、心が弱っているために簡単に感情移入してしまい、気付けば自分も同じようにブログで稼いで脱サラできると錯覚させられてしまうのです。
そして巧妙なブログオワコン否定派の罠にはまり、価値のない高額コンサルや情報教材の購入へと誘導され、彼らは嘘で利益を積み上げることになります。
ブログオワコン説を否定する人達のその後の計画とは
ブログオワコン説を否定する人達は、儲かりもしない嘘のもうけ話を持ち掛けることで多くの人から高額のコンサル料金やサーバー・ドメインの契約によるアフィエイト収入を得て、今は私服を肥やしている最中ですが、それもやがて終焉を迎えることを知っています。
彼らは今のうちにひと儲けして、ある程度お金を貯めたら次の商売へと乗り換える算段ができている人と、この戦いが終わったら綺麗サッパリこの商売から足を洗おうと覚悟を決めて騙しぬく決意でやっている人にわかれているようです。
ブログのコンサルの料金はピンキリですが、だいたい1契約で30万はするものなので、契約さえ取れればかなりの収入になります。10人契約したら300万だって手に入ります。そして実際やってるのです。
また、善意ある人の中にはブログのアフィエイトでトッププレイヤーでありながら、ブログオワコン説を真正面から肯定する人もかなり増えました。マナブさんはかなり早い段階で自分のYouTubeチャンネルで告知してたのは有名です。
今ではYouTubeもブログも更新しなくなりましたが、別の事業に着手している最中のようです。
2022年に予想される新たな勧誘の手法
さて、多くの嘘つきブロガーがこれから淘汰されたり撤退していくわけですが、2022年以降どういった手法の勧誘が流行るのか気になるところです。
私は実験的に10人以上のコンサルを募集するブログの管理人が運営するメルマガに登録してネットで商売している人達の状況を研究していますが、かつて有名だったブロガーも含めて多くの人が勢いを失っており、中には知らないうちにフェードアウトした方もいらっしゃいます。
そして辿り着いたひとつの結論は、もはや本物しか生き残れない時代になったということです。
地味に長い年月をかけて自分の趣味を掘り下げて来た人や、ニッチな物事に興味がありながらも人知れず情報発信していたような人が日の目を見る年になることが期待されます。
それはグーグルの検索エンジンの評価基準にEATと呼ばれる専門性・特化性が重視されることが公表されたことで間違いないと言えるでしょう。
また、ブログの存在は消えることなく継続しますが、多くの利益目当てのブロガーが撤退していき、SNSを中心とした情報発信とアフィエイト収入を得る仕組みの構築方法を紹介する手法が流行ると予想されます。
今でもFacebookやTwitterで集客して収入を得る手法そのものは存在しますが、SNSでの情報発信は今後さらに発展し、ブログでの集客がグーグルでの検索結果に影響する弱点をSNSで補う手法はさらに加速されるはずです。
もはやグーグルでの検索結果に頼った手法で上位表示を狙うのは困難な時代になっているので、SNSのリンクからブログやサイトへ飛ばす手法で集客するのがメインになりつつあります。
YouTubeの概要欄に自分のブログのURLを貼ってない人などほとんどいないことからも、すでにその流れは始まっています。
これからの課題はどうすればSNSのアカウントを凍結されずに大量の情報を発信してコンバージョン率の高いユーザーに結びつけるかという、グーグルとは少し離れた位置での戦いがメインになります。
それにしても、サードパーティーの利用が禁止されたネットの世界で、グーグル自体はどうやって今までと同じような莫大な広告収入を得る算段があるのでしょうか?
グーグルのメカニズムに歩調を合わせ、その結果淘汰された人達がいる一方でグーグルそのものは今後も巨大プラットフォームとしてアップル同様に生き残るはずですが、最も興味があるのはグーグルの稼ぎ方の様変わりがどう変化するかです。
所詮、グーグルのシステムに依存した集客をしている以上は会社務めが嫌で社畜を辞めると言っても、ネットの世界でグーグルの社畜になるのと同じです。それは不毛な戦いで、グーグルの匙加減ひとつで来年は廃業を余儀なくされるような、そんな闘いです。
やはり、情報発信を生業にして生きていく人というのは検索エンジン頼みの集客だけでは好ましくないと言えます。
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