3年前にロードバイク購入と同時に加入した自転車保険が満了したので、新たに別の自転車保険に加入することにしました。以前はロードサービスがないサービスだったので気苦労が多かったため、今回は最低でもロードサービスが付随したサービスを選ぶことにしました。
ところが、いざ保険会社を選ぼうとしてネットでググってみると出るわ出るわ。
アホみたいにたくさんの保険会社が検索結果に出てきて困りました。
そこで、「自転車保険 ロードサービス」で絞って検索したところ、少しだけ検索結果が減りました。
ロードバイクの自転車保険おすすめ5選
検索結果に出てきたのは広告も含めて5社。
料金・ロードサービス・賠償額・示談交渉サービスの4項目を一覧でまとめてみました。
保険会社 |
料金 |
ロードサービス |
賠償 |
示談交渉 |
損保ジャパン |
月払い 980円 |
運搬費用 |
無制限 |
○ |
au損保(Bycle) |
月払い 340円 |
○ |
2億 |
○ ゴールドコースから |
三井住友海上 |
年払い 3,090円 |
× |
3億 |
○ |
年払い 3,400円 |
○ |
1億 |
○ |
|
自転車安心パスポート |
月額 429円 |
○ |
1億 |
○ |
この他にも大手の生命保険会社が提供するサービスがいくつもありましたが、比較的知名度の高いサービスだけを紹介します。
売れ筋の格安プランが年額3,000円~5,000円なのに対して、大手は月額3,000円とかが当たり前になっています。
以下に表で紹介した保険会社のサービスの特徴を説明します。
損保ジャパン(UGOKU)
損保ジャパンは本人が加入すると家族全員が保険の対象になるという、自転車保険では珍しいサービスを提供しています。
家族で自転車を使いまわすような家庭では、誰が乗るかわからないので絶対に需要があるはずです。
間違いなく単身者ではなく家族向けのプランなので、お子さんのいるような家庭では加入が必須のプランと言えるでしょう。
そのぶん自転車に乗っていない時の怪我も補償されるなど手厚いサービスを受けることができます。
また、ロードサービスは一般的な無料搬送サービスを採用しておらず、上限金額を設定してその範囲内で運搬に要した費用を補償するというものです。
料金は月額で980円なので、年額で換算すると12,000円でおつりがくるくらいですが、他者と比べると内容が良いぶん高額になります。
au損保 (Bycle)
au損保(Bycle)は表に掲載しているのは最安のブロンズコースですが、シルバー、ゴールドとなるにつれて補償内容がランクアップします。
ゴールドコースでは弁護士費用の補償だけでなく法律相談費用も追加されており、入院保障などの基本的な補償もブロンズコースより格段に高額な補償内容となっています。
また、au損保には月払いと年払いのどちらでも選択可能ですが、どちらを選んでも月額平均はたいして変わらないので、試しに加入するなら月額プランで加入してもたいして損はしないはずです。
ちなみに私はau損保のブロンズコースに1年契約で加入しました。
三井住友海上 (ネットde保険@さいくる)
三井住友海上も保険大手なので料金は割高ですが、賠償額が他者より1億も多いのは凄いですね。
さすがに無制限にはできなかったようですけど、1億の差は大きいと思います。
実際、自転車保険の加入が普及していなかった頃、大事故を起こして他人に重度の後遺症が残る怪我をさせたり、死亡事故を起こしてしまった人のなかには、1億が払えなかったことで暗い人生になってしまった人がいることを自転車屋で聞かされた時は怖かったです。
また、2022年4月1日から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務になったことから、今後自転車に乗る人に対する行政の規制は厳しくなることが予想されます。
ホントに車と自転車だけは任意保険に絶対に加入したほうがいいです。
私は先日、自動車で無謀運転の対向車と接触事故を起こしてトラブルになりましたが、なんだかんだ任意保険に加入していたので、かなり気分は悪かったですが金銭的には救われました。
事故なんてこっちが安全運転していても向こうからぶつかってきて逆切れされることもあるんだなと、今だから冷静に言えますが、加入してなかったらパニックになるでしょうね。
ZuttoRide CycleCall
ZuttoRide CycleCallの料金はロードサービスが付随した格安の保険会社のなかでは最安です。
そのため賠償額も1億しかありませんが、この値段で1億はいい方だと言えるでしょう。
ほとんど全ての保険会社が最大50~60㎞で年3~4回までに抑えていますが、ZuttoRide CycleCallのサービスでは1年契約で5,200円のLプランに加入すると、ロードサービスの距離が最大100㎞まで補償されます。
ロードサービスの距離でサービスの差別化を図っていることから、ZuttoRide CycleCallは典型的なロングライド指向のサイクリストが加入することを狙ったサービスであることがよくわかります。
1回の搬送距離が最大100㎞というのは他社ではなかなか見られないサービス内容です。
自転車安心パスポート
高すぎず安過ぎず、月払い429円で加入できるのが自転車安心サポートの最大のメリットです。
また、格安プランにも関わらず損保ジャパンと同じで家族の誰かが加入すると家族全員が保証対象になるという強烈なメリットがあります。
賠償額も安いですが1億円まで補償されており、その他の入院保障なども安いですが用意されています。
気になる年齢制限も設けておらず、何歳でも加入することが可能なのは高齢者には大きなメリットが大きく、加入したいけど年齢制限で駄目だった人は自転車安心サポートは心強い味方になってくれるでしょう。
格安プランにしては珍しく、幅広く色んなサービスを網羅している特徴があり、ロードサービスや示談交渉も完備されているので、家族のために代表者が加入するのに向いています。
悪い見方をすると、独自性が乏しいというか、賠償額もロードサービスの距離なども平均的か平均以下で、他者と差別化が図られているとは言い難いのは否定できません。
自転車安心サポート、全般的に広く浅くカバーしている自転車保険だと言えそうです。
なお、自転車安全サポートの加入ページでは、特定のアンカーリンクはau損保にリンクされていて、au損保に加入することになるという不思議な会社です。
私がau損保を選んだ理由
5社の自転車保険をが概要だけ紹介しましたが、どれがベストかと聞かれればなんとも言えません。
なぜなら、自転車保険に加入する人の家族構成や用途によって、メリット・デメリットが大きく変わってくるからです。
私はau損保に加入しましたが理由はいたって明確です。
理由1:私の他に自転車に乗る家族がいない。
理由2:賠償額が1憶だと心もとないので2億くらいがいい。
理由3:示談交渉サービスがある。
理由4:経験上、修理不能な故障は起こり得るのでロードサービスは必須。
理由5:怪我や入院の保証は最低限度カバーしていれば良い。
理由6:同じような条件で年額5千円以下のもので社名に馴染みがある。
これが私がau損保を選んだ理由です。
料金面と補償内容を考慮するとCycleCallにしようかとも考えましたが、au損保Bycleのほうが賠償額が1億円も高くなるのでau損保Bycleに決めました。
ぶっちゃけ、考え方次第ではCycleCallのほうが都合が良いという人もいると思います。
また、あと1,000円増えてもいいから盗難保険もオプションに付いてるサービスがあれば、間違いなくそちらを選んだはずですが、盗難保険は意外と高額で、どこの会社もだいたい年額3,000円くらい別途必要になります。
自転車の利用者はコロナ禍の影響もあって年々増加傾向にあるので、自転車保険の加入者も増加傾向になることが予測できます。
今後、自転車保険の業界で競争が激しくなれば、さらなるサービスの充実が図れることでしょう。
個人的には、盗難保険も含めて年額6,000円以内のサービスが登場してくれれば喜んで加入したいところです。
自転車の盗難保険の特徴
自転車の盗難保険は自転車の購入価格と大きく関係します。
というのは、だいたいどこ保険会社もサービスを3ランクぐらい分けていて、ランクごとに最高補償額を設定しているのです。
例えば、下記はau損保(すぽくる)の例です。
自転車の購入価格 | 10万 | 15万 | 50万 |
料金 | 3,300円/年 | 4,950円/年 | 16,500円/年 |
表を見れば分かりますが、初心者向けのエントリーロードバイクでも10万前後はしますので、だいたいの人が15万の枠に加入することになります。
15万だと年間4,950円かかるので、車の任意保険と自転車の賠償保険も甘未すると、高額ではないにしても馬鹿にならない額です。
しかし、購入してすぐのロードバイクは塗装も綺麗で自転車の各パーツも新品なので、黙って持って行かれる可能性が高いです。サドルだけ盗まれたという話もよく聞きます。
サイクルメーターやライトなどは最低でも1万円はする商品しか市場で販売されていないため、自転車部品には安いパーツというものがほとんどありません。
なによりも、アーレンキーひとつで簡単に分解・組み立てが簡単にできてしまうというメリットとデメリットを併せ持っていることを忘れてはいけません。
悪い奴というのはそういうことを熟知していやってるはずなので、盗みやすいパーツも知っていて普段から狙っていると思われます。
そう考えると、少々のコストは我慢して盗難保険には絶対に入っておいたほうが良いとも言えます。
ネット型の自転車保険の注意点
実際、自転車で接触事故など起こしたことがないので分からない点もありますが、車での事故と同じで事故対応窓口みたいな連絡先が各保険会社の公式サイトに必ず明記されています。
もしも事故が発生した時、恐らく動転しているかパニックになっているか、そうでなくても嫌な気分に支配されて冷静な判断が取れなくなる可能性は否定できません。
真っ先に警察へ通報するのはもちろんのこと、その後すぐに保険会社へ連絡できるよう電話番号は必ず連絡先に登録しておいたほうが良いでしょう。
保険会社のサイトをお気に入りに設定したり、スマホの待ち受け画面にショートカットを設定する方法も良いですが、冷静でない時にサイトで連絡先を探そうとすると不思議と見つかるはずのものもみつからないことが多いです。
やはり電話帳へ登録しておくのがベストです。
また、自動車保険の場合だと、土・日・祝に連絡するとオペレーターが受け付けはしてくれますが、担当者は休んでいて対応してくれません。恐らく、自転車の場合も同じはずです。
保険証券や契約期間の確認方法
自転車保険の場合、ネット型で全て完結してしまうため紙媒体の保険証券が存在しません。
そういう諸経費を節約できているから格安のサービスを提供できているのであって、自分が加入したサービスの補償内容や保証期間を詳しく知りたい場合は、公式サイトにログインして調べる以外に方法がありません。
というわけで、ネット型の保険は自分が加入した自転車保険の名前やID・パスワードをきちんと管理しておく必要があります。
今ではスマホでも無料のエディターが普通に入手できるので、もしもの時に備えて記録しておくのも良いと思います。
それも嫌な場合は、電話帳の概要欄などに保険会社の電話番号とは別に記録する欄があるはずなので、そこに記録しておくという手もあります。
このたびは、au損保の保険をご契約いただき、誠にありがとうご
ざいます。
3月27日より保険契約の補償が開始されましたことをお知らせいたします。 【保険期間】
保険始期日:2022年3月27日 12:49
満期日 :2023年3月27日 16:00ご契約内容については、以下のお客さま専用ページからご確認いた
だけます。
ご契約は自動更新されないため、満期日の30日前からご継続のお手続きが必要となります。
これは契約した翌日にau損保から届いたメールの内容そのものですが、保険契約期間は厳密に1分単位で計算されているのがはっきりわかります。
つまり、この期間外で発生したいかなる事故も補償されないことになりますので、明記されている通り自転車保険は契約が満了する前に更新することをお勧めします。
私は年度末のドタバタに紛れて契約期間が満了して数日経過していたため、あわてて新規で加入しました。
不注意で発生した空白期間でもしものことが起きたら嫌な気分になるだけでは済まないので、契約日くらいはいつでも思い出せるよう、カレンダーなどにチェックを入れておくと良いでしょう。
【自転車保険】義務・努力義務・任意の違い
ところで、加入しておくと非常に助かる自転車保険ですが、すでに加入することが義務化されている都道府県とそうでない都道府県に分かれています。
義務化されていない都道府県は努力義務と任意加入に分かれており、人口密度が低く自然の多い地域ほどその傾向が高いようです。
参考までに国土交通省が公表している自転車保険の努力義務と任意加入の都道府県の一覧を下記に示します。
出典:国土交通省
- 北海道
- 青森
- 岩手
- 富山
- 茨城
- 和歌山
- 鳥取
- 徳島
- 高知
- 佐賀
計10地域
- 石川
- 島根
- 山口
- 長崎
- 沖縄
計5地域
上記の努力義務と任意加入の地域以外では、自転車保険の加入はすでに法律で義務化されています。
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