入れ墨人皮を集めることで協力関係になった杉元とアシリパは小樽で聞き込みをして廻り、例の入れ墨をした人を見たことがある人を探しますが、ヤクザの紋々なら見たことがあっても例の入れ墨に見覚えのある人がみつかりません。ところが森に帰ろうとした杉元とアシリパの後を尾行する男がいました。
ついに始まった入れ墨人皮の争奪戦
入れ墨人皮について尋ねて回ることで、身の危険を感じた該当者をあぶり出す作戦は成功し、入れ墨の囚人が一人後を付けてきました。
アシリパは自慢の罠で簡単に男を捕獲することに成功します。
杉元は男に入れ墨人皮が殺して剥ぐことを前提に掘られたものであることを教えます。
男は「酷いことしやがる」とショックの表情を浮かべると、脱獄したあとで急に囚人が殺し合いが始まったので、誰も信用できなくなって一人で逃げていることを話します。
杉元は男を縛り動けなくしたうえで、殺さずアシリパに入れ墨を紙に書き写してもらうことにします。
アシリパは絵を描くのが上手で入れ墨を綺麗に模写することに成功します。
さらに知ってることを聞き出そうとして、「その入れ墨を掘った男はどんな奴だ?」と尋ねます。
「のっぺら坊さ。顔がないんだ」と答えた次の瞬間、男の頭が銃で打ち抜かれました。
銃は遠距離射撃によるもので、男は300M離れたところから狙っています。杉元の26年式拳銃では到底当たらない距離です。
そこでアシリパは生木を燻して煙幕を張り、狙撃者の目くらましをすることで逃走を図ります。
2人が入れ墨の囚人の死体を置いて逃げたと思った狙撃手は死体のある場所まで近づいてきますが、狙撃手はまんまとアシリパの罠にかかり、銃をヒモでかすめ取られてしまいます。
隠れていた杉元が狙撃手を襲い格闘になりますが、狙撃手もナイフで応戦します。
北海道第7師団の追っ手
なんと狙撃手は杉元と同じ陸軍の軍人でした。
杉元は肩章の連隊番号が27であるのを見て、相手が陸軍最強と謳われた北海道第7師団の一員であることを認識します。
杉元に「貴様、どこの所属だ?」と尋ねる狙撃手。
「第1師団に所属していたがこの前満期で除隊した」と答える杉元。
そして、「これがどれだけ危険なバクチか分かっておらんようだが、目的は金か?」と尋ねる狙撃手。
「惚れた女のためだ!」と答えて襲い掛かる杉元。
狙撃手を投げ飛ばしてマウントをとったと思われた杉元でしたが、「第1師団の杉元、不死身の杉元か?」と聞かれて油断し、狙撃手に指で目を突かれ逃げられてしまいます。
杉元を狙撃手を追いかけ後ろか銃を投げつけ頭に当たると、狙撃手は崖から転落して川へ流されてしまいました。
「逃がせば俺たちが奴の仲間たちに追われる。これで良かったんだ」と杉元は納得します。
『不死身の杉元』が語る壮絶な戦争体験
狙撃手の言った「不死身の杉元か?」の言葉が気になったアシリパは杉元にどういう意味か尋ねます。
杉元は答えます。
「俺が戦争で学んだ死なない方法はひとつ。殺されないことだ」
「俺は殺人狂じゃない。でも殺されるぐらいなら躊躇せず殺す」
「弱い奴は食われる。どこの世界もそれは同じだろ?」
これは不死身の杉元と呼ばれる理由の答えにはなっていませんが、アシリパはそれ以上尋ねませんでした。
この言葉からは杉元が日露戦争で壮絶な経験をしたことだけがひしひし伝わります。
リスのチタタプを御馳走になる杉元
その夜、腹を空かせた杉元はアシリパが罠で捕まえたリスを御馳走になります。
リスの脳みそを「食べてもいいぞ」と勧められて遠慮する杉元にアシリパ不満でしたが、杉元は好意に応えて脳みそを食べます。
食べにくい部位もくまなく食べれるように、アシリパはリスをチタタプにして料理します。
チタタプとは平な気の上をまな板代わりにして動物の生肉を刃物で叩きにする食べ方で、カツオのたたきに似ています。
アシリパは「チタタプは我々が刻むものという意味で、交代しながら叩くから我々なんだ」と、杉元にもチタタプさせます。
チタタプは「チタタプ、チタタプ」と声に出しながら叩くことに意味があるらしいです。
アシリパは、「今日はお上品なシサム(本土の日本人男性の意味)が食べるから」ということで、リスをの肉のツミレ汁にしてご馳走してくれます。
杉元は、「肉は臭みがなくほんのりと甘くて、柔らかい肉の中に細かく刻んだ骨のコリコリとした食感がいい!」
と言ってリスのチタタプのツミレ汁を御馳走になります。
アシリパは器を上に掲げて、「ヒンナ、ヒンナ」と感謝の言葉も教えます。
その頃、川に転落して流された狙撃手が川岸で意識不明で発見され仲間に手当されていました。
男の名は尾形百之助(おがたひゃくのすけ)。尾形上等兵は低体温症で死にかけており大量に水を吸った体は顔がぶくぶくに膨れていましたが、かろうじて生きていました。
新たに捕まえた囚人:白石由竹
次の日、新たにアシリパの罠に別の入れ墨の囚人が引っ掛かりました。
杉元は男から知っていることを話すよう尋問しますが、男は一切口を割ろうとしません。
そして、アシリパが野兎を見つけて杉元と食糧確保のために捕りに行った隙に男は縄から抜け出してい逃げてしまいます。
この男の名は白石由竹(しらいしよしたけ)といい、脱獄王の異名を持つ脱獄の天才だったため縄をほどいて逃げることなお朝飯前だったのです。
白石は一目散に走って逃亡を図りますが、杉元に気付かれて追いかけられます。
ところが、白石が崖を這い下りて逃げようとしたその時、ニプシフンが発生します。
ニプシフンとはアイヌ語で気が割ける音を意味し、マイナス30℃の猛烈な寒気による急激な気温の低下によって樹木の水分が凍結し、幹が割れる現象のことです。
二プシンによって崖の氷も一気に割れたことで白石も杉元も2人いっしょに川に転落してしまいます。
体じゅうずぶ濡れでこのままでは2人とも凍死してしまうと判断した杉元は、銃の弾薬を使って火を起こそうとしますが、全部川に落してしまって見つかりません。
死にたくなければ一緒に川に入って銃弾を拾うのを手伝えと白石に詰め寄る杉元ですが、白石は自分を絶対に殺さないと約束するなら協力すると提案し、杉元はこれに応じます。
すると白石は川に入ることなく口の中から銃弾を吐きだしました。
なんと脱獄王の白石は牢屋の鍵を破壊して脱獄するために、胃の中に糸で繋いだ銃弾を隠し持っていたのです。
この銃弾の火薬を使用して火起こしすることで2人はなんとか命拾いします。
白石が語る脱獄した囚人の親玉の存在
命からがら火起こしに成功してなんとか命拾いすると、白石は杉元に入れ墨について知っていることを話し始めます。
脱獄した他の囚人たちの所在は本当に知らないことや、脱獄した囚人には親玉がいて単なる政治犯の模範囚だと思っていた人物が実は化物だったことを話します。
なんと囚人の親玉は30年前の函館戦争で死んだとされる新選組副長の土方歳三だというのです。
最後に白石はのっぺら坊から脱獄したら小樽へ行くよう指示されていたことを話し、約束どおり逃がしてもらいます。
杉元は去ろうとする白石に忠告します。金塊を狙っているのは他の囚人やのっぺら坊の仲間だけではなく、北海道第7師団も狙っているのだと。
しかし白石は脱獄王である自分にとっては誰に捕まろうが平気だといわんばかりに、余裕な顔をして去ってしまいます。
同じころ、北海道第7師団では尾形上等兵が意識を取り戻したことが報告され、師団長の鶴見中尉が見舞に行こうとしているところでした。
下記の関連記事も参考になります。
ゴールデンカムイ第1期を視聴する方法
【ゴールデンカムイ第4期】は下記の動画配信サービスで視聴することができます。
●Amazon Prime Video
月額600円(税込)、学生なら300円で対象作品が見放題。
【30日間無料トライアル】を利用して30日間無料で視聴が可能することができます。
\ゴールデンカムイ1~4期配信中!/
Prime Video 無料トライアルはこちら≫
ゴールデンカムイ・原作コミックを購読する方法
ゴールデンカムイはBOOK☆WALKERで電子書籍を購入できます。
BOOK☆WALKERならゴールデンカムイ全31巻を無料で試し読みできます。
*22P~63P、作品によって試し読みできるページ数が異なります。
\ゴールデンカムイを試し読みできる!/
BOOK WALKER 公式サイト ≫
コメント