狡噛慎也を抜きにしてサイコパスを語ることはできません。狡噛か槙島かどちらか一方でも省いてしまうとサイコパスの物語は成立しないからです。
そんな狡噛慎也は槙島と比べられることが多いですが、様々な角度から魅力を考察することができます。
そして、知れば知るほど狡噛慎也という男のカッコよさが分かるのがサイコパスという作品の魅力でもあります。
ところで狡噛慎也が作中で入院した回数はなんと4回もあります。強いけれども人以上に傷つけられる回数が多いのもまた狡噛慎也の特徴のひとつです。
書物に裏打ちされた論理的思考力
狡噛慎也という男を語るうえで欠かせないのが、彼の知識量の多さと博学なところです。
狡噛が読書家で哲学や文学に造詣が深いことは作品の随所で見られます。
下記は狡噛慎也の書物に対する造詣の深さが分かるエピソードの一例です。
- 槙島と初めて出会った時のエピソード
- 逃亡執行官として雑賀譲二に協力を要請するエピソード
- 常森朱が面会に来た時のエピソード
- 最後に船で国外逃亡しているシーン
- 劇場版「恩讐の彼方に」でテンジンに読み聞かせた本
槙島と初めて出会った時のエピソード
アニメの第1話で初めて槙島と出会った際、狡噛慎也と槙島聖護はお互いに哲学を引用して過去の賢人の明言を出し合います。
槙島:パスカルを引用
正義は議論の種になるが力ははっきりしている。そのため人は正義に力を与えることができなかった
狡噛:オルテガを引用
悪いが俺は誰かがパスカルを引用したら用心すべきだとかなり前に学んでいる
狡噛が書物に造詣が深いことを察した槙島は喜びを隠せず「語り明かすのも楽しそうだが、あいにく僕は他の用件で忙しい」と残念な気持ちを見せます。
そして狡噛は「貴様と意見があったところでうれしくはない。この場で殺してやる」と言い憎悪をむき出しにします。
常森朱が面会に来た時のエピソード
槙島聖護と格闘の末に重傷を負った狡噛を常森朱がお見舞いに行くエピソードがあります。
この狡噛慎也が読んでいたのは、ジョセフ・コンラッド「闇の奥」でした。
ジョセフ・コンラッドは18~19世紀初頭のイギリス人の小説家で、「闇の奥」はコンラッドが商船の乗組員としてアフリカのコンゴへ行った時の経験に基づいて書かれた作品です。
のちにフランシス・コッポラにより「地獄の黙示録」として映画化されたことでも有名です。
狡噛慎也は哲学や社会学だけでなく文学作品も読んでいたことが分かるエピソードです。
最後に船で国外逃亡しているシーン
ファーストシーズンの最後で、槙島を殺害した狡噛慎也が船で国外へ逃亡したことを匂わせるシーンがありますが、この時狡噛は「スワン家のほうへ」とう本をテーブルの上に置いています。
「スワン家のほうへ」はフランスの小説家マルセル・プルーストが書いた『失われた時を求めて』全7編のうちの第1編にあたります。
『失われた時を求めて』は世界最長の小説としても有名でギネスブックにも登録されています。
逃亡執行官として雑賀譲二に協力を要請するエピソード
雑賀譲二は臨床心理士として犯罪心理学を研究する学者ですが、学生の中に雑賀教授の授業を受けたことで色相を濁らせる者が出てきたことで、今は山奥で隠遁生活をしています。
狡噛慎也は監視官だった頃に雑賀譲二から指導を受けていたことがあり、常森朱を連れて対面させたこともありましたが、最後に出会ったのは槙島を追跡する手がかりを追うために協力を要請しに来た時でした。
雑賀譲二は「官僚制」という概念についてマックス・ウェーバーを引用して解説したうえで、槙島が官僚制の象徴であるシュビラシステムの権威性を剥ぎ取ろうとしたのだと指摘します。
そして、「もしこの席に槙島がいたら、どんなふうに参加してくると思う?」と狡噛に切り出します。
狡噛は、「あいつは、マックス・ウェーバーを持ち出された次の瞬間には、フーコーやジェレミー・ベンサムを引用して返すでしょう」と答えています。
さらに、「ガリバー旅行記あたりも持ち出してくるかもしれない。あの男はシニカルで歪んだユーモアの持ち主です」と付け加えます。
この短い会話の中でさえマックス・ウェーバー、フーコー、ジェレミー・ベンサムという異なる思想の持ち主が立て続けに引用されることから、狡噛慎也が分野を問わず西洋の学問に造詣が深いことを伺い知ることができます。
マックス・ウェーバー
マックス・ウェーバーは18~19世紀にかけて活躍したドイツの社会学・経済学の第一人者で、雑賀譲二と狡噛慎也が題材にする「官僚制」について世界で初めて本格的に研究した人物として有名です。
ヴェーバーは、近代官僚制のもつ合理的機能を指摘し、官僚制は優れた機械のような技術的卓越性があると主張した。ただし、官僚制支配の浸透によって個人の自由が抑圧される可能性や、官僚組織の巨大化によって統制が困難になっていくといった、近代官僚制のマイナス面については予見している。
ウィキペディアより引用
雑賀譲二や狡噛は槙島がマックス・ウェーバーの考える官僚制の欠点をシュビラシステムに重ね合わせて考え攻撃に及んだと考えています。
ジェレミー・ベンサム
ジェレミー・べンサムはフランスの哲学者・経済学者で、世界初の功利主義者とされています。
ベンサムはパノプティコン(全展望監視システム)という中心に監視塔があり周囲に監房が放射状に配置された監獄の形を考え出して実現化しようとしました。
パノプティコンはフランスでは採用されることはなく、最初にアメリカで刑務所や病院の構造として取り入れられ、日本では網走監獄の「五翼放射状平屋舎房」がその典型例です。
ベンサムの功利主義の考え方は槙島が忌み嫌うシュビラシステムとの共通点が多いことは、ベンサムの次の言葉からも明らかです。
『正しい行い』とは、「効用」を最大化するあらゆるものだと言うもの。ベンサムは、正しい行為や政策とは「最大多数個人の最大幸福」をもたらすものであると論じた。
~中略~
ベンサムはまた、幸福計算と呼ばれる手続きを提案した。これは、ある行為がもたらす快楽の量を計算することによって、その行為の善悪の程度を決定するものである。
出典:ウィキペディア ジェレミ・ベンサム
シュビラシステムは執行官の縢秀星(かがり しゅうせい)を証拠隠滅のために抹殺したことや、かつては凶悪な犯罪者だった自分たちの行いは、今システムを構成する一員として社会に貢献していることに比べると余りあるプラスであると考える点、まさにベンサムの幸福計算そのものだと言えます。
こういった致命的な発想が槙島のような洞察力に優れた人物の目には現代に蘇った過去の怪物のように映ったことは間違いありません。
ミッシェル・フーコー
フーコーは20世紀フランスの哲学者で、代表的な作品が「監獄の誕生 監視と処罰」です。
フーコーはかつてジェレミー・ベンサムが提唱したパノプティコンについて下記のように考えました。
近代が生み出した軍隊、監獄、学校、工場、病院は、規則を内面化した従順な身体を造り出す装置として同一の原理に基づいているとし、パノプティコンは近代社会で権力をもつ少数者による多数の個人の監視と教化の仕組みを象徴的に具現したものとみなしている。
出典:ウィキペディア ミシェル・ふーコー、コトバンク パノプティコン
つまり、槙島聖護が考える最悪の囚人監視システムを肯定的・理想的なものと考えていたことが分かります。
ジョナサン・スイフト
ジョナサン・スイフトは17世紀イギリスの風刺作家でガリバー旅行記の著者として有名です。
ガリバー旅行記の正式な題名は『船医から始まり後に複数の船の船長となったレミュエル・ガリヴァーによる、世界の諸僻地への旅行記四篇』で、内容があまりにもイギリスを風刺し過ぎているので、出版社が題名を柔らかく改変したという背景があります。
内容は巨人のガリバーが行く先々で起こしたエピソードについて、イギリスの政治を風刺するものばかりです。
巨人の小便が火事を鎮火したり、争いの絶えない2国を平和にする方法について2人の王様の脳ミソを半分ずつ切って繋ぎ合わせれば調和が取れるといった内容の文脈があり、当時のイギリスの政治をアイルランド人の立場から風刺した作品です。
狡噛慎也は槙島聖護がこの場に居たらベンサムを引き合いに出すかもしれないと予想しましたが、実際公安局に逮捕された槙島がかつての同胞である藤間孝三郎(かせい局長)にシュビラの一員になるよう誘われた際、ベンサムを引用して「まるでバルニバービの医者だな」と皮肉っています。
このことから、狡噛の推理はかなりの確率で的中しており、2人が似た者同士であることは疑う余地がありません。
鍛え抜かれた肉体と格闘センス
狡噛慎也の魅力を語るうえで欠かせないのが格闘センスの高さです。
狡噛は数々の修羅場をくぐっていることや負担からトレーニングしていることもあり、肉弾戦でもかなり強いことがいくつかのエピソードで明らかになります。
- 千宮司豊久の一件でラブ・クラフトを生身で撃破
- ノナタワーでの潜在犯との闘い
- 槙島聖護との初対面での敗北
- 槙島聖護に致命傷を負わせた執念
千宮司豊久の一件でラブ・クラフトを生身で撃破
常森朱の親友である船原ゆきを救出するため泉宮寺豊久が用意した狩猟上へ引きずり込まれた狡噛は、単身たいした武器も持たずに敵と戦うしかありませんでした。
しかし、襲ってくる狩猟犬のラブ・クラフト(サイボーグの犬)を1頭をスタンバトンで撃退するなど、運動神経と現場での対処は並みはずれたものがあります。
ちなみに、もう1頭は届いたドミネーターを使ってデコンポーザーで排除しましたが、千宮司豊久の銃弾で重傷を負ってしまいます。
ノナタワーでの潜在犯との闘い
槙島と天才ハッカーであるチェグソンの協力でシュビラシステムがノナタワーの地下にあることを知り、陽動作戦として自らは最上階で狡噛慎也を待ち受けます。
最上階では武器を持った槙島の仲間が3人も待ち伏せしていましたが、狡噛はバックドロップや敵の武器を奪って反撃するなど、優れた対処能力で3人すべてを撃退しています。
3人目だけは電波が遮断されたエリアから外へ投げ出した状態のところをエリミネーターで抹殺しています。
残念ながら、ようやく出会えた槙島聖護は格闘では全く歯が立たず返り討ちに遭い常森朱に助けられる形になりましたが、それでも狡噛慎也の格闘センスは一級品であることに間違いありません。
槙島聖護に致命傷を負わせた執念
初対面では完売した槙島聖護でしたが、最後に逃亡執行官として1対1で対決した時の狡噛慎也は別でした。
狡噛はまたしても槙島の優れた格闘センスの前に負けそうになりますが、「君は成長というものがないな。狡噛」と強さに溺れて油断している槙島の胸にナイフで致命傷を負わせます。
結局、この時の傷が原因で槙島は大量に出血して逃走不能となり、追い付かれた狡噛に拳銃でトドメをさされて最後を迎えます。
この時の狡噛は猟犬を通り超えて修羅のような状態だったと言えます。
元監視官のプライドに拘らない人情味のある人柄
狡噛慎也のカッコよさのひとつして、クセモノだらけの1係で誰とでもうまくやっていける対人スキルを越えた人間性が挙げられます。
狡噛慎也は人を見る時に潜在犯であるか否かといった短絡的なものな差しで見ないところがあり、誰とでもユーモアを交えて関わることができる人間臭いところがあります。
下記に刑事課1係のメンバーとの関係性について触れてみます。
- 宜野座伸元
- 六合塚弥生
- 征陸智己
- 唐之杜志恩
- 縢秀星
狡噛慎也と宜野座伸元
宜野座と狡噛はもとは監視官の同僚でしたが、標本事件で入れ込み過ぎた狡噛は色相を濁らせて潜在犯に認定され監視官として刑事を続ける道を選びます。
執行官になった狡噛はかつて同僚だった宜野座に「ギノ」とあだ名で呼べるほど親近感を持っており、宜野座も表向きはガチガチですが内心狡噛のそういうところを気に入っています。
一度は捕まえた槙島が1係の管轄から外された時は宜野座に食ってかかるなど、言いたいことをそのまま言い合える仲ではありますが、最終的には執行官としても身分をわきまえるしかないという辛い現実があります。
それでも宜野座をはじめ上司に余計な気を遣わない狡噛は見ていて清々しいです。
狡噛慎也と六合塚弥生
六合塚弥生はもともと潜在犯として隔離施設にいたところを違法薬物の捜査に協力したことで執行官になる道へ進みます。
この時スカウトしたのが狡噛で、ただギターのピックが欲しいだけの六合が全く要求を受けれてもらえず苦しんでいたこ六合にそっとピックを差し出したところから2人の信頼関係は始まります。
狡噛の凄いところは取引をするわけでもなく相手の心を掴むことができる人間性と行動力で、六合はこのあとユーザー認証されていないドミネーターを渡されて使う度胸があるかどうか試されて試験に合格しますが、こういった型破りなところは六合をはじめ潜在犯の仲間が心を許せる理由のひとつだと言えます。
狡噛慎也と征陸智己
征陸智己は狡噛が1係で一目置く存在です。
年の功もありますが、何よりもともと現場の刑事で「刑事の感」を未だに失っていない大先輩として尊敬していたのでしょうか。
言い過ぎた時には止めてくれるのも征陸だけで、最後に槙島を抹殺するために逃亡の手助けをしたのも征陸のとっつぁんです。
また、槙島にトドメさした拳銃も征陸のとっつぁんが狡噛に譲ったものです。
2人はけっこうツーツーの仲だったことが分かります。
狡噛慎也と唐之杜志恩
唐之杜志恩は1係の医者であり天才プログラマーで、六合塚弥生とは同性愛の関係にあります。
狡噛と唐之杜は作中ではとくに密接に関わるエピソードはありませんが、狡噛は唐之杜を「情報分析の女神」とおだてていたことで、おだてられるのが好きな唐之杜は狡噛の無茶な依頼にも対応していた節があります。
狡噛が公安局から逃亡する際、街頭スキャナに引っ掛からないようヘルメットを被って逃走しますが、現場の押収品として管理しされていたヘルメットを狡噛に黙って持ち出させたのは唐之杜です。
もちろん、狡噛が逃走しようとしていることやその先の目的まで分かっていたと思われます。
狡噛慎也と縢秀星
サイコパスのファーストシーズンで執行官でありながらシュビラシステムの正体を知ってしまったために処分された唯一の執行官が縢秀星です。
狡噛と縢はノナタワーへ槙島逮捕のために同行したのが最後の別れとなりましたが、単身階下へ向かう
縢に対して「無茶だけはするなよ」と声をかける狡噛に対して、「こうちゃんにだけは言われたくないよ」と軽口を叩く縢の姿から、2人はけっこうなんでも言える仲だったことが伺えます。
また、千宮司豊久の一件で療養している狡噛と縢が話をするエピソードでは、常森朱がメンタルトレースしようとしていることを狡噛に伝えに行った際、反対する狡噛に対して「こうちゃんにはとやかく言う資格はないかも」とキツイ言葉を浴びせてもいます。
このことから、2人は気を遣い合うような仲ではないことが良く分かりますし、狡噛がそうさせていたと言えそうです。
狡噛慎也の名言の数々
サイコパスでは明言に値するものがけっこう多いと筆者は個人的に思っています。
最も明言に値するものが多いのは槙島聖護ですが、狡噛慎也も負けてはいません。
よくよく考えると2人はある意味で似た者同士なので、狡噛の発言は実は槙島の考え方と重なる点があるのは見逃せません。
ここでは筆者が個人的に気に入っている狡噛慎也の明言を独自の見解で紹介します。
俺はただの犬ではなく刑事として働けるかもしれない
狡噛は常森朱の初任務でパラライザーで撃たれて失神させられています。
その理由は、犯罪係数が100を越えた人間を執行しようとして、一時的なものだから執行しないよう主張する常森に撃たれのですが、病院で目を覚ました狡噛は見舞に来た常森と話をします。
その時、「馬鹿な話だ。刑事とは誰かを狩りとる仕事じゃなく、誰かを守る仕事だったはずのにな」と刑事本来の姿と自分の今の姿が一致していないことを自覚します。
そして、パラライザーで撃ったことを謝罪する常森に対して、「あんたは何が正しいかを自分で判断した。役目より正義を優先できた。そういう上司の下でなら俺はただの犬ではなく刑事として働けるかもしれない」と前向きな気持ちを語ります。
狡噛にここまで思わせた常森朱も凄いですが、そう思える狡噛もただ者ではありません。
刑事の仕事は基本的に対処療法だ
ノナタワーで槙島を確保することに成功した1係でしたが、狡噛は槙島との格闘で重傷を負います。
見舞に行った常森は元気がなく、「私たちかったと言えるんでしょうか?」とスッキリしない気持ちを打ち明けます。
それに対して狡噛は、「刑事の仕事は基本的に対処療法だ。被害者が出てから捜査が始まる。そう意味でははなから負けている。だが負け試合をせめて引き分けで終わらせることができた」と感慨深く語ります。
狡噛慎也という男はどこまでも現実主義で物事を考えます。そういう意味では狡噛の現実主義的なところと理論的なところは決して相反するものではなく、現実に根差した理論派的だと言えます。
狡噛は同僚の復讐という激しい感情を持ち合わせていながらも冷静さを見失わない非常に優れた人格の持ち主であることがこのエピソードからも伺えます。
法律で人は守れない。なら法の外へ出るしかない
槙島聖護が1係の手から離れただけでなく輸送中に逃走したことを知った狡噛は、公安の刑事を辞めて自ら槙島を殺害する決意をします。
狡噛は常森に置手紙を残し黙って行ってしまいますが、手紙には常森を思う暖かい気持ちが書かれていました。
まず、自らが選んだ行動の理由について「法律で人は守れない。なら法律の外で出るしかない」と正直に伝え、自分はこれが間違いだと分かっていても誤った方法でしか過去の自分と折り合いが付けられないので、自分に裏切られたからといって信念を曲げてはいけないとアドバイスします。
狡噛は自分の愚かな行為を素直に認めながらも最後まで常森が自分に影響されないよう気を配り続けており、これは仕事上では執行官という部下の立場でありながら人としては凄く優しい先輩だということがよくわかるエピソードです。
また、そんな素敵な関係を捨てでも信念を貫こうとする狡噛の執念深さが如実に描かれています。
俺はお前になんの期待もしちゃいない
槙島聖護が東北にあるラボでバイオテしていることをしった狡噛と公安1係は別々に現地へ急行しますが、槙島の想像は1係の予想を遥かに超えており1係は宜野座と征陸が戦闘不能に追い込まれます。
狡噛は逃走しようとする槙島を単身追いかけしばらく問答が続きますが、この時の問答では槙島の口からたくさんの本音が語られます。
自分を殺すためだけのために唯一の居場所を捨ててやってきた狡噛を評価する槙島でしたが、そんな槙島の誉め言葉に対して狡噛はあっさりと切り捨てます。
「ああそうかい。だが俺はお前になんの期待もしちゃいない。お前はただのゴミクズだ。たったひとり人のわから外れて寂しい寂しいと泣き喚いているガキと同じだ」
槙島は少しでも狡噛の心が動くと期待したのでしょうか。
良く分かりませんが、2人はこの直後ナイフを使って殺し合いになり、ここでほぼ勝負の決着が付くことになります。
結局、狡噛慎也は最後の最後まで槙島聖護に復讐するという信念だけを貫き通したのでした。
最後に、狡噛慎也のこの後について興味のある方は、狡噛慎也はなぜ外務省に入ったのか?経緯を詳しく解説も合わせて読まれると参考になります。
また、作品を代表するカリスマキャラである槙島聖護については、サイコパスの槙島聖護の魅力を考察~伝説のカリスマキャラにして凶悪な殺人犯で詳しく解説しています。
サイコパスを視聴する方法
★サイコパスを視聴する方法
サイコパス1~3はhuluで視聴することができます。
月額1,026円(税込)
100,000万本以上の作品が見放題。
ABMEMAプレミアムの見逃し配信でもサイコパス3や劇場版「恩讐の彼方に」や、その他の見逃し配信を視聴できます。
基本料金は月額980円(税込)ですが、2週間限定の無料お試し期間を利用してただで視聴することも可能です。
\14日間無料トライアルで視聴する/
ABEMAプレミアム 公式サイト ≫
コメント