ゴールデンカムイ1期、第1話『ウェンカムイ』のあらすじをネタバレありで解説します。主人公の杉元佐一は日露戦争で多大な戦死者を出した帝国日本陸軍に所属する軍人です。物語は本が北海道の小樽の川で砂金採りをしている場面から始まります。杉元が砂金採りをするのには理由がありました。そんな杉元にある男が興味深い話をします。
小樽の川で砂金採りをする杉元佐一
杉元佐一が砂金採りをするのをひとりの酔っ払いが一升瓶片手に眺めていました。
酔っ払いは杉元のことを噂でしっているようで、杉元に話しかけます。
「あんた、あの不死身の杉元なんだろ?杉元佐一」
「銃剣でも砲弾でも機関銃でも殺せないって」
さらに男は、そんなに凄い活躍したのなら勲章もらえるはずなのに、なぜこんな山奥で砂金採りなんかしてるのだと尋ねます。
実は杉元佐一は戦場で気に入らない上官に暴力を振るって半殺するという問題児で、とにかく今は理由があって金が必要で砂金採りをしているのだと話します。
実は杉元は同郷の戦友との約束があり、そのために大金が必要だったのです。
酔っ払いが話した金塊の儲け話
酔っ払いは「なるほど」と笑った後、神妙な顔になり続けます。
「なあ、面白い話してやろうか?砂金にまつわる話なんだけどよ」
実は昔、北海道では大量の砂金が取れていて、一部のアイヌが本土の日本人に対抗するために軍資金として金塊をため込んでいたらしい。
ところが、それをある男が仲間を皆殺しにして全て独り占めしたというのです。
その量はなんと20貫もあり、小樽の遊郭を全て買い占めてもおつりが出るほどの金額です。
男は金塊を北海道のどこかに隠したが警察に捕まり網走監獄に死刑囚として収監されます。
ところが、男は埋蔵金のありかについて絶対に口を割らず、外にいる仲間に手紙以外の方法で連絡しようとしたそうです。
同じ房になった囚人の仲間の体に入れ墨を掘り、埋蔵金のありかを地図として記録したのです。
そして、入れ墨人皮の囚人みなに監獄から脱獄するようそそのかし、脱獄したら埋蔵金を山分けすると約束しますが、実は入れ墨は全部が揃って初めて一枚の地図になっていて、最初から皆殺すことが前提だったことが後で分かります。
この噂を聞いた屯田兵のはみだし連中が入れ墨の囚人たちを外に連れ出し、殺して入れ墨人皮を独り占めしようと企みましたが逆に囚人たちに皆殺しにされ、入れ墨の囚人たちは全員逃げてしまったというのです。
以後、入れ墨の囚人は一人も捕まっておらず金塊のありかも謎のまま。
爺さんが死んで真実味を増した埋蔵金の話
これが、酔っ払いのほら吹き爺さんが杉元に語った金塊の話の全てですが、杉元がいつものほら話だとと軽くあしらい後ろを向いたその時、爺さんの目の色が変わります。
「喋り過ぎた・・・」
杉元の銃を奪った爺さんは杉元に銃口を突きつけて殺そうとしたのです。
ところが杉元はなんなく爺さんを殴り倒してしまうと、爺さんは一目散に逃げてしまいます。
しかし、爺さんの態度が豹変したことで埋蔵金の話に真実味が帯びてきたことを感じた杉元は、ある種の期待感に駆られます。
もしも爺さんの話が本当なら証拠を消すためにもう一度戻ってきて自分を殺そうとするかもしれないと思い、杉元は爺さんの後を追います。
ところが、少し進んだところで爺さんがヒグマに食われて死んでいるのを発見します。
そして死体の体に入れ墨が掘られているのを見た杉元は、埋蔵金の話が真実味を帯びてきたことに興味を持ち始めます。
そして、ヒグマが戻ってきて爺さんの死体が食われてしまわないよう、かつでその場を離れることにします。
アイヌの少女アシリパとの出会い
ところが、途中でヒグマに遭遇してしまった杉元は爺さんの死体を担いだままで逃げ切れず、食われそうになります。
その時、アイヌの少女が弓矢でヒグマを退治して助けてくれました。
それが物語のもう一人の主人公であるアシリパでした。
アシリパは赤エイの毒を塗った矢でヒグマを射たので、ヒグマは毒が回って死んでしまいました。
死んだヒグマから食べれる部位を回収してその場を立ち去った2人でしたが、途中でヒグマの子供に出会います。
アシリパは子供のヒグマがいたことと今殺したばかりの親クマの異が空っぽだったことを確認すると、爺さんを殺したのがマタカリプという凶暴なヒグマだと予想します。
そして、爺さんの死体を運ぶことは村までマタカリプを呼ぶことになるので、爺さんの死体を置いていくよう勧めます。
そこで杉元は爺さんの死体を置いて行けない理由を話すしかなく、アシリパに埋蔵金の話を全て話します。
埋蔵金絡みで死んだアシリパの父親
杉元は爺さんの話はまだ半信半疑だが、今はどうしても金が必要なので爺さんの死体を食われるわけにはいかないので、猟に慣れているアシリパに強力して欲しいと頼みます。
ところがアシリパは杉元の話を聞いてすぐに埋蔵金の話が本当であると信じてくれます。
なぜなら、アシリパの父親は埋蔵金を巡った事件の関係者で埋蔵金のために殺されたアイヌの一人だったのです。
話はいったん中断され、2人は爺さんを食ったヒグマの対策をするため薪を集めて火を起こします。
火はヒグマを避けるためではなく、火を恐れないヒグマを火の明かりで狙って仕留めます。アシリパは爺さんの死体を使ってヒグマをおびき寄せることにします。
ところが爺さんの死体の入れ墨を見たアシリパは入れ墨の入れ方が不自然な点に気付きます。なんと入れ墨は明らかに殺して剥ぎ取ることを前提にした掘られ方で、入れ墨を掘った人物は最初から金塊を山分けする気など毛頭なかったことが分かったのです。
人しか食えなくなったウェンカムイ
ここまで分かると一刻も早く爺さんの死体から入れ墨の皮を剥いだほうがいいと考える杉元でしたが、アシリパはそんな暇はないと忠告します。
ヒグマは一度でも人を食うと人しか食えなくなるウェンカムイになってしまい、必ず獲物の近くにいるはずなので、火を絶やさず勝負に出ることを決意します。
ところがウェンカムイはすでに杉元たちの近くに来ていました。突然ヒグマに襲われた杉元でしたが、さすがの不死身!
慌てることなく顔面にパンチを入れます。しかし全く効果なし!
体の下に潜り込んで軍刀で刺しまくるも効果なし!
助けに入ったアシリパまでも襲われたその時、幻の蝦夷狼がウェンカムイに襲い掛かりました。
それはアシリパが良く知っている狼レタラでした。
レタラの助けもあり、銃剣を仰向けに立てたままヒグマに馬乗りにされた杉元は、銃剣がヒグマを貫きまぐれで倒すことができました。
偶然にも杉元のとっさの行動はアイヌで伝統的に使われるヒグマを倒す手法のひとつだったのです。
自己紹介のあとアシリパに強力を依頼する杉元
人食いヒグマを巡る大騒動がひと段落して、ここで初めて2人はお互いに自己紹介します。
その後、アシリパからアイヌの金塊の件について知っていることが話されます。
5年前、父と村の男7人は金塊を移動させる道中で殺され、バラバラにされたうえ動物に食い荒らされていたこと。
父たちを殺した男が捕まって網走監獄に収監されていることなど知らなかったこと。
ましてや、入れ墨人皮のことなど聞いたこともないと。
これに対して杉元は提案します。
金塊はもともとアイヌのものなので山分けするとは言わず、分け前が欲しいと。
そのためには囚人の入れ墨人皮を全部集めることが必要だが、汚れ仕事は自分の特等席だと怪しい笑みを浮かべます。
さらに、今回入れ墨の囚人の一人である爺さんが見つかったということは、まだ埋蔵金は発見されていない可能性が高いことや、アイヌを皆殺しにした犯人の男も網走監獄で生きているに違いないと話します。
なぜなら、すでに金塊が発見されているなら犯人は用済みで死刑になっているはずだからです。
つまり、埋蔵金のありかを見つけることはアシリパにとって父親の敵討ちになるのだと。
「手を汚すのは俺がやる。アシリパさんは親の仇。2人で手を組めば鬼に金棒だ」
こうして2人の埋蔵金を探す旅が始まりました!
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