小高い丘が点在する和歌山市北部。なかでもサイクリングの途中で登りたくなるような魅力的な丘を紹介する当ブログですが、ロードバイクでのポタリングに最適な新たな場所に行ってきました。「つつじが丘」という分譲住宅地が1つの住所となっている地域です。平坦ばかりを走るサイクリングだと物足りないので、途中でわざわざ小高い丘のある地域を通るようにしています。
「つつじが丘」は地名であり住所でもある
10年ほど前に分譲住宅地として山を切り開いてできた「つつじが丘」ですが、分譲住宅地の名前によくある「~が丘」という形式でネーミングされています。
実はこの「つつじが丘」ですが、分譲住宅地の名前であるだけでなく、当該地域の住所そのものであることを私は知りませんでした。
響きの良い綺麗な名前だなぁ・・・なんて思っていたら実は住所だったんですね。
知らない人がけっこう多いようです。
「つつじが丘」へのアクセス
「つつじが丘」へは県道粉河加太線を和歌山市街から加太・大阪方面へ走り、「三ツ池南側」の信号があるおおきなカーブを右に曲がりながら坂を上り、最初の信号を右折してすぐです。
なお、「つつじが丘」の入り口から一番高い丘の上までは1キロしかありません。
坂も斜度はそれほど強くなく、やや急な坂といった感じです。
分譲住宅街の周囲は約2.5キロとそれほど広くもなく、こじんまりとした感じです。
ところがこの「つつじが丘」、「スカイタウンつつじが丘」という別名を持つ通り、結構景色が良い立地条件となっています。
ロードバイクで1キロほど登って軽く景色を眺めてみるのも悪くはありません。
一番高い場所は、大通りからさらに上に登った先にある、配水池が設置されてある場所です。
「つつじが丘」のみどころ
別にありませんが、丘の頂上付近にテニスコートがあります。
但し、このテニスコートはかなりでかいです。
屋内・屋外ともに広いコートが設置されており、屋外はナイターもできる仕様となっています。
また、大規模な大会や合宿にも対応できるよう5階立てのクラブハウスが準備されており、ある程度の人数が宿泊可能となっています。
また、ミズノが経営しているだけあってショップも併設されていて、やる気満々なのが見てわかります。
実は、平成27年に開催された紀の国わかやま国体では、硬式テニス競技の会場だったようです。
今まで何も知らなかったことにショックを受けました。
ここまで立派な設備を作った目的は和歌山県が「スポーツ王国わかやま」をめざしているからで、県の尽力でこんな立派なテニス競技場ができたそうです。
テニスコートの詳細については和歌山市つつじが丘テニスコートを参照してください。
実は和歌山県はサイクリング王国わかやまも目指している最中です。
というわけで、紀ノ川サイクリングロードをもっと整備して奈良県までノンストップで走れるようにして欲しい!と思っているのは私だけでしょうか。
「つつじが丘」の特徴
介護施設や障害者施設、自動養護施設に保育園や病院等々、人が生きる上で必要になるであろう福祉施設が狭いエリアに揃っていることに驚きました。
山ひとつ越えた所にある和歌山北高校西校舎や県立さくら支援学校も目と鼻の先にあります。
つつじが丘の入り口の看板にも多くの施設の名前が表示されているのが目立ちます。
この一画は教育・福祉で充実した地域というコンセプトで開発しているのだと思われます。
コンビニやスーパーは近くにあるので作ることはないと思いますが、もしもこの一画に立っていたら、少々美観を損ねること間違いなしです。
自転車屋さんとか郵便局くらいなら、あっても美観を損ねることはないように感じますが。
それと関係あるのかどうか分かりませんが、このエリアには何故かお食事処が一か所も存在しません。喫茶店のひとつもないのには驚きです。
ちなみに、丘を下りた近隣にもお食事処はありません。
唯一、最寄の県道粉河加太線沿いにローソンが一店だけあり、多くの客で常に賑わっています。
お客さんの大半はツーリング中のバイカーやサイクリスト、車でドライブしてる最中の人のようです。
ここは加太海水浴場や磯ノ浦海水浴場から目と鼻の先ということもあり、海水浴客や観光客も立ち寄ることが多そうです。
新たに発見したこと
実は、「つつじが丘」の一番高い所にある山へ向かう道は、和歌山北高西校舎・さくら支援学校の前を通る道に繋がっていました。
ということは、「つつじが丘」から森林公園へ直接行くことができるということです。
ただし、このルートは激坂区間なので、坂バカの人でないとオススメできません。
それと、住宅街の外れに谷間があり、谷間に綺麗な池がありました。
とっても綺麗で誰かが2人でボートに乗ってルアーを投げていましたが、魚がいるかどうかは分かりません。ちなみに、近辺には正式な駐車スペースはありません。
それにしても、こんな小高い丘の上にこんな綺麗な野池があるとは知らなかったので、なんちゃって驚きを隠せませんでした。
見たところ、堤のような小川をせき止めて作ったような形跡が全く見当たらず、周囲を山に囲まれた事前発生的な池のようで、水を供給する田畑も近くに全く存在しません。
和歌山ではこの手のため池は近年どんどん埋め立てられる傾向にありますが、このため池は美観を保つためにも残しておいた方が良さそうです。
なんちゃってトリビアな発見
けっこうよく売れてる分譲住宅地で、ほとんど売れ残っている土地はないみたいですが、高台の隅のほうの一角がまだ残っていました。
そして、そこにはその土地の広さを表す平米と持ち主が立て札に記載されているのですが、持ち主は「和歌山市」となっています。
なんと、家を買ったことのない人には馴染みのないことなので知らなかったですが、どっかの不動産屋の名前が記載されているのかと思いきや、和歌山市が持ち主だったとは。
トリビアというよりも、自分の世間知らずさに驚かされました。
その他の小高い丘にある住宅街
和歌山市北部から岩出市北にかけて、山を切り開いて造成された分譲住宅地が随所に点在します。
いずれも小高い丘の上という立地条件であるため、サイクリングの途中に軽く坂を登って、ちょっぴり綺麗な景色を楽しみたいという時には最高のポジションです。
何カ所か小高い丘の上にある地域の名称を挙げてみました。
名称 | 斜度 | 距離 | 景色 |
ふじと台 | まあまあ | 1㎞ | 普通 |
警察学校近辺 | きつい | 1.5km | 綺麗 |
東洋台 | 普通 | 1km | 綺麗 |
緑が丘 | まあまあ | 1.5km | まあまあ |
西ニュータウン | 普通 | 1㎞ | 全然 |
サンシャイン紀の川台 | 激坂 | 2㎞ | 絶景 |
景色:全然<普通<まあまあ<綺麗<絶景
上記の丘の中で最も高い場所に位置するのは、間違いなく「サンシャイン紀の川台」です。
坂の斜度、坂の長さ、景色の良さ、どれをとっても最高なはずです。
詳しくは「和歌山ポタリング紀行~サンシャイン紀の川台」をどうぞ。
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