1回900円でガチャガチャを回してブランド香水のミニチュアが購入できるお店があるそうだ。日本人には馴染みの深いガチャだが、どうして香水ガチャで売るようになったのだろうか?このお店ではガチャを始めて香水の売り上げが10倍になったという。
TBS放送(グッドラック)、2020年2月27日(木)で面白い特集がありました。
東京にある「NOSE SHOP」という香水店でガチャ香水なるものを店頭に設置したところ、売り上げが10倍にアップしたというのです。
今ではフランスの「エタ リーブル ド オランジェ」とのコラボ商品「GHOST IN THE SHELL」を発売するに至りました。
イメージは「メイド・イン・ジャパン」、香水は「メイド・イン・フレンチ」というコンビネーションです。
香水ガチャで販売する理由
そもそも、なんで香水ガチャで販売するようになったかといいますと、ブランドの香水は安くても1瓶数万円はする高価なものなので、ショップに来たお客さんたちも、色々物色した末に結局高くて買うのをためらうことが多かったのだそうです。
ところが「NOSE SHOP」では、まずお客さんが手軽にブランドの香水に親しめる方法はないか考えた末、一本が掌サイズのミニ香水をガチャで販売することにしたのです。
メーカーに特別注文している
とうは言っても、このミニチュア香水は販売者である「NOSE SHOP」さんが勝手に容器に入れ直してるわけではなく、各製造メーカーに特別に注文依頼して作ってもらっているそうです。
製造業の世界では、小ロットの注文というのは、よほどの黒字が確約されたものでなければ、なかなか請け負うことはありません。
「NOSE SHOP」さんのほうでもミニ香水の確保には苦労されている模様です。
なにしろガチャでの販売は、購入者が自由に香水を選べないという特徴がありますから、ガチャで売れた香水のほうがリピーター率が高くなるはずです。
売れ行きの良い香水ほど、メーカーもミニ香水の継続した生産に前向きになることでしょう。
それにしも香水ガチャはよく売れる
これには予想以上の反響があったようで、1日で1000回もガチャが回ることもあるというのだから驚きです。店長さんも驚いていました。
1000回というと、900円×1000回=900,000万円、とんでもない売り上げですね。
1日に100回でも90,000円ですから、真似してガチャを設置する他店も出てきているはずです。
「NOSE SHOP」さんの方でも、東京店の他に大阪店(グランフロント)もありますので、大阪でもガチャ香水が流行るようになれば、これは一大ブームに発展するかもしれません。
※2021年9月16日、グランフロントから梅田に新規移転しました。
お店の売り上げの詳細については細かい説明はありませんでしたが、おそらく、ガチャで高級ブランド香水を身近に感じることができたユーザーが、リピーターとしてガチャではない本来の商品を購入するようになっているようです。
「NOSE SHOP」さんの予想ではリピーター率は3%~5%だそうです。
でないと、ガチャだけで売り上げ10倍は難しいと思いますね。
関西の心を掴んだ理にかなった戦略
もともと、ネットで健康食品などを販売する業界では、やや高価な商品の販売をする業者さんが、売れ行きに悩んだ末に格安のサンプルを提供するようになったところ、リピーターが増加して売り上げアップに成功したという事例があります。
いわゆる「お試し1カ月」とか「サンプル商品」とかいう販売手法です。
サンプルの場合は本当に少量で、ユーザーがそれだけ使用して結果が出るか疑わしい点もありますが、1カ月も使用すれば、それなりの実感を感じることができるはずです。
香水でこれをやってのけたのは、「先見の明」があったと言えます。
なにしろ誰も考えつかず、実行していなかったことをやってのけたのですから。
大阪の娯楽精神にマッチした香水ガチャ
そもそも「NOSE SHOP」さんは、高価なブランドの香水を手軽に身近に感じ取って欲しいという思いで香水ガチャを始めましたそうです。
大阪の娯楽性という観点から考えると、これは遊び心をくすぐる点でかなり親和性が高いと考えられます。
昨今の経済事情から考えますと、900円でガチャをするという行為そのものが「高い」と捉えられるかもしれません。
ところが、数万円の香水を購入しようとして900円でお試しするわけですから、一気に敷居が下がり、下手すると「面白い」と感じるように変わるかもしれません。
ゲームセンターに置いてあるユーフォ―キャッチャーで、ゲーム機や腕時計など、普通にかったら高額な商品を取ろうとして、結局1,000円近く投資したけど何もとれなかった経験があります。
大阪の南では、今でもやってるかどうか分かりませんが、エビキャッチャーなるものがありまして、伊勢海老をクレーンでキャッチできたら持って帰っても良いという店もありました。
クレーンで掴まれた瞬間、「ピョーン!」とバックして飛び跳ねるので、誰も取れる人はおらず、見ていてけっこう笑えました。
エビキャッチャーに比べたら、香水ガチャは販売者もユーザーも双方共にwin-winの関係が築ける点、香水ガチャのほうが感心するし好感が持てますね。
攻殻機動隊とのコラボ商品「GHOST IN THE SHELL」
2021年10月15日から、オンラインショップを含む全店において、アニメ攻殻機動隊とフランスの「エタ リーブル ド オランジェ」とのコラボ商品「GHOST IN THE SHELL」を発売しました。
GHOST IN THE SHELLを体に付けると、電脳ハックされてしまうのでしょうか?
聞くところによると、「エタ リーブル ド オランジェ」の創設者であるエチエンヌ・ドゥ・スワール氏自身が攻殻機動隊のファンであるとのことで、ハックされたのはエチエンヌ・ドゥ・スワール氏自身なのかもしれません。
香水ガチャの費用を捻出するお得な方法!
香水ガチャのミニボトルが欲しい人の中には家に色んな香水があるのだ思います。
ところで、買ってみたけれど今ひとつ好きになれず使わず放置してる香水があるという人は多いです。
筆者も過去に海外旅行へ行った時に免税店で買った香水が家に眠っており、蓋が金属で錆びてしまったので高額でしたが捨ててしまいました。
ところが最近では使いかけでもある程度の残量があれば買い取りしてもらえるサービスもあるようなので紹介します。
★Tifana
Tifana(ティファナ)はブランド品に特化した買い取り専門サービスです。
基本的にブランド品なら服でも時計でも香水でもなんでも買い取ってもらえます。
香水なら残量が半分あればOKとのことです。
ちなみに宅配型で業者が家まで取りに来てくれるので、わざわざ店舗へ出向く必要はありません。
また、箱などのキットもネットで査定申込すると無料で送ってくれるので費用はかかりません。
★リサイクルネット
リサイクルネットはコスメの買い取りに特化したサービスです。
リサイクルネットは宅配買取と出張買取の2パターン利用できますが、出張買取は都内がメインでその他の地域はほとんど未対応です。
基本的にネットで査定依頼すると宅配キットを無料で送ってくれます。
査定金額に納得いかなかった場合は送料が自己負担になりますが返却してもらえます。
★JUST-BUY
家に眠っている使わない香水はJUST-BUYでも買い取ってもらえます。
JUST-BUYはもともとアウトドア系の買い取り専門業者ですが、実は香水の買取もやっています。
買い取りの条件は下表の通りです。
使いかけでも残量が7割あればOKです。
使いかけ | OK |
残量 | 7割以上 |
商品の撮影 | なし |
商品の登録 | なし |
クレーム対応 | なし |
販売手数料 | なし |
梱包キット | 無料 |
送料 | 無料 |
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