サバ缶の擒になってすでに3年以上が経過。毎日のように食べているサバ缶野菜炒めだが、身近にあるスーパーで購入できる100円でおつりがくる銘柄だけでも、メーカーや味付けが違うだけで8種類も存在することがわかった。今日は大黒天物産と神戸物産の2社のおすすめ格安サバ缶について紹介しようと思います。その前にディカウントストアの最近の動向と存在価値について少し語ろうと思います。
ディスカウントストアの代表格はたった2社
ディスカウントストアと言って日本全国に何種類もありますが、関西に属する我が地元では岡山県発祥の大黒天物産株式会社系列の「ラ・ムー」と「ディオ」、そして兵庫県発祥の株式会社神戸物産のフランチャイズ(FC)経営をする業務スーパーの3種類だけです。
簡単に説明すると、「大黒天」と「神戸物産」の2社だけしかありません。競合は全て地元スーパーだけで、なかなか面白い闘いを繰り広げています。
この20年くらいで消費者の購入するお店や購入する商品に大きな変化がみられるようになっており、神戸物産をはじめとしたディカウントストアが徐々に売り上げを伸ばしているのがよく分かります。
そして、以前は店内も殺伐として値段で勝負する以外に勝機はないと思い込んでいたディスカウント陣営も、接客や商品の質の向上・陳列の仕方などに気を配るようになり、ただ安いだけではないという付加価値まで提供するようになりました。
客観的に見ている限り、それは売れないためのサービス向上よりも既存の地元スーパーとの差を縮め、下手をすれば追い越しかねない勢いとやる気の表れと見受けられるほどです。
予てより銀行や製造業をはじめ福祉サービス業界にいたるまで、より力をもった勢力が弱小勢力を淘汰し吸収するという大きな流れがありましたが、我が地元もようやく激流の渦の中心に近づいてきたことが実感できます。
ディカウントストアのサバ缶はやっぱり安い
ところで、そんなディスカウントストアで特に目につくのが缶詰やレトルト食品をはじめとした、いわゆる保存食もしくは携帯食の部類に入る商品です。このジャンルの商品は昔から有名ブランドの商品であるか否かで値段が最大で2倍程度も差がでることで有名です。
今回、大黒天物産と神戸物産の2系列の店舗だけを見て回り、多くの缶詰商品があるのを見て、全部買いたくなるのを我慢しつつ、税込み100円でおつりがもらえる商品だけ買って帰りました。
理由は100円でもこんなに良い品が手に入るという事実を知ってもらいたかったらです。メーカー品という言葉がありま。いわゆる名前の通った商品やブランドを意味しますが、日本人は特にブランド志向だと言われます。
ディカウントストアはこのブランド指向を打破する価格と内容の一致を目指す非常に合理的な存在であると予てより関心していたのは私だけではないはずです。つまり、値段以上も値段以下もない本来あるべき価値を提供していると考えられるのです。
不必要な価値を提供されてもただの押し売りだと感じる私は、本当に必要が無い限り有名な銘柄を敢えて選ぶことはしません。有名な銘柄を選ぶのは、そのメーカーでしか製造していな商品だったり、あきらかにそのメーカーの味が良いという確信がある場合だけにしています。
サバ缶も然りです。300円も出してまで購入する価値のあるサバの缶詰などそうそうないことは、色々食べてみて分かりました。中には300円払うには遠く及ばない商品もありました。
今回紹介するサバ缶たちは、いずれも値段に見合ったモノばかりで、まさに理にかなった商品であると言えます。
それでは、これより大手ディスカウントストア2社が販売する100円サバ缶を紹介します。
さば水煮 購入:業務スーパー(神戸物産)
おすすめ度 ★★★★★ 価格:94円(税込み) 輸入者:株式会社神戸物産 原産国:タイ 内容総料:190g(固形料:120g) DHA:1453㎎ EPA:2561㎎ |
この商品はただのサバの水煮で、塩が少し効いてる以外に味付けは一切ありません。
サバを使用した料理で他に味付けする用意がある時に使えます。
私は野菜炒めと一緒にあえ物にして食べています。
酒のツマミにも最適ですが、見ての通りカロリーも高いので要注意です。
味に鈍感な人はコショウや一味など加えることで味が引き立ちます。
さば味付け 購入:業務スーパー(神戸物産)
おすすめ度 ★★★★☆ 価格:94円(税込み) 輸入者:株式会社神戸物産 原産国:タイ 内容総料:190g(固形料:120g) DHA:950㎎ EPA:2470㎎ |
前述のサバ水煮の味付けバージョンです。
生姜と醤油で味付けされているので、味付けする必要はありません。
この商品は味付けする手間が面倒な人や、味付けに自信のない人が合ってます。
すでにしっかりと味付けされていることと塩分が高いため、塩や醤油を追加する必要はありません。
砂糖を含んでいるので高カロリーで310kcakもあります。
1人で食べるなら汁も捨てたほうが良いでしょう。
さば味噌煮 購入:業務スーパー(神戸物産)
おすすめ度 ★★★☆☆ 価格:85円(税込み) 輸入者:株式会社神戸物産 原産国:中国 内容総料:160g(固形料:120g) DHA:640㎎ EPA:1120㎎ |
恐らくこれ以上安いサバ缶は日本では買えないでしょう。
冒頭で紹介した2品とはメーカーが異なり、内容量がやや少ないです。
味は味噌ダレの濃い味付けになっており、缶詰だけ食べるなら汁はある程度捨てたほうが無難ですが、野菜と和え物にするなら汁も利用すれば味付けいらなくなります。
缶詰が黄色いのでカレー味だと勘違いしそうですが、味噌煮なので味噌味です。
また、私のテリトリーの業務スーパーでは新商品として他の商品よりも多めに並んでいます。
正真正銘の日本最安サバ缶です。
さば生姜焼 購入:業務スーパー(神戸物産)
おすすめ度 ★★★☆☆ 価格:95円(税込み) 輸入者:株式会社極洋 原産国:タイ 内容総料:90g(固形料:60) DHA:648㎎ EPA:548㎎ |
やや容量が少ないのが気になりますが、おかずとして一品になり得ます。
名前の通りサバの生姜焼きですが、口当たりが良くなるよう砂糖が加えられており甘口です。
こういうのが気に入らない人は水煮を調理して自分で味付けする方が向いています。
この商品も味付けが不要であり、手間いらずですぐに食べられるのがメリットです。
さば照焼 購入:業務スーパー(神戸物産)
輸入者:株式会社極洋 おすすめ度 ★★★★★ 価格:95円(税込み) 原産国:タイ 内容総料:190g(固形料:120g) DHA:1071㎎ EPA:396㎎ |
前述のサバ生姜焼の照焼バージョンです。
照焼バージョンと同じで、容量はかなり少ないです。
この商品も甘タレでしっかりと味付けされていて、味付けは全く不要です。
サバを食べているのを忘れるほど味がしっかり付いています。
生姜焼きのように薬味が一切効いていないため、ネギや生姜など薬味の苦手な人向きです。
けっこう甘いので、どちらかというと酒のツマミよりもオカズに向いており、酒飲みには向きません。
私は個人的に薬味賛成派なので、生姜焼きの方が好きです。
まあ、この商品も手間いらずで空けてすぐ食べれるのがメリットです。
鯖水煮 購入:ディオ(大黒天物産)
おすすめ度 ★★★★★ 価格:95円(税込み) 輸入者:大黒天物産株式会社 原産国:中国 内容総料:200g(固形料:120g) |
業務スーパーで買える神戸物産のサバ缶と比べると、内容総量は多いですが固形料は同じです。
つまり水分が多いということです。
蓋を開けて身を出したら、水分は半分くらい捨てて残りを全てフライパンに入れ野菜と一緒にあえ物にして食べるとおいしいです。
この商品もそのままですでに塩分が含まれているので、塩は加える必要はありません。
かわりにコショウや一味・七味・マヨネーズなどかけると美味しくなります。
鯖醤油煮 購入:ディオ(大黒天物産)
おすすめ度 ★★★★☆ 価格:95円(税込み) 輸入者:株式会社神戸物産 原産国:中国 内容総料:200g(固形料:120g) |
前述の水煮の醤油味バージョンです。
醤油で味付け済みでそのまま食べることができるので、水分は全て捨てたほうがいいです。
減塩に慣れた私でも薄味に感じる気もしますが、すでに2.1gも塩分が含まれているので味付けは不要です。
これは野菜などと和えるより、そのままで食べたほうが美味しいです。
野菜と味付け無しで和えると味が薄まった気がして味気なくなります。
さばみそ煮 購入:ディオ(大黒天物産)
おすすめ度 ★★★☆☆ 価格:95円(税込み) 輸入者:大黒天物産株式会社 原産国:中国 内容総料:190g(固形料:120g) |
味噌煮は若干甘めの味付けがされていて、これもそのまま食べることが可能です。すでに味噌ダレで味付けされたバージョンです。
上述の醤油煮同様、野菜と和えたりせず、単品でそのまま食べたほうが美味しいです。
塩分は水煮と醤油煮の中間くらいの量ですが、やはり汁は捨てたほうが良いでしょう。
甘いので全部使いたい場合は、汁で野菜を一緒に炒めれば味噌サバ味の野菜炒めになりますが、単品で食べたほうが味は良いです。
サバ缶を比較して分かったこと
業務スーパーのサバ缶を見る限り、どうやらサバ缶は水煮がいちばんEPAとDHAの成分が多いようです。
水煮>醤油煮>味噌煮
もしかしたら上記の公式が成り立つのではないでしょうか?
恐らく、味付けをせずに手を加えない状態のほうがサバ本来の栄養成分を保持できるのかもしれません。
だとすれば健康志向の方は水煮を率先して食べると良いでしょう。私は昔から水煮派です。
残念なことに大黒天物産のディオで購入した3種類のサバ缶にはEPAやDHAの含有量に関する記載はありませんでした。
しかし、100円で栄養成分豊かなサバ缶が簡単に購入できるのなら見逃す手はないと言えます。
高価なブランドサバ缶でも夏サバが入っていれば美味しくないのは同じなので、試しに100円のサバ缶を御賞味されることをオススメします。
思ったほど味に差がないことに気付くはずです。
サバ缶野菜炒めの簡単なレシピを紹介する記事に興味がある方は参考までにどうぞ。
大黒天物産株式会社や株式会社神戸物産のフランチャイズである業務スーパーの商品についての情報や経営方針など、詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。
100円で買えるサバ缶とネットショップ最安値のサバ缶を比較
ディスカウントストアのサバ缶が超絶安いことは良く分かりましたが、どうしてこれだけの安さを実現できるのか仕組みが分かりません。なぜなら、普通に考えたら人件費をカットしたネットショップでの大量販売のほうが安くできる気がするからです。
そこでネット通販にも詳しい私は楽天市場でサバ缶の最安値がいくらなのか調べてみました。ネットで安いサバ缶を検索すると驚くほど見当外れな商品ばかりが検索結果に表示されて唖然としました。
やはりグーグルの検索エンジンも楽天市場の検索システムもいい加減だなとつくづく思い知らされましたが、なんと1缶119円(税込)のサバ缶を発見しました。
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ただし、ネット販売のサバ缶を購入するとデメリットがあります。それは送料がけっこう高いことです。せっかく安いサバ缶を買っても1缶だけ購入して送料678円もとられたら馬鹿らしいですよね。
というわけで、こういう商品はまとめ買いする人以外はあまり購入しないほうが良いです。私は別に金が余っているわけではありませんがけっこう大人買いする癖があるので、こういう商品は送料が無料になる最低限の個数をまとめて買ってしまうことが多いです。
ところで、このサバ缶は『株式会社シーウィングス』という京都の会社の製品であることは分かりましたが、成分など全く表示されていないので買わないと詳しいことが分かりません。注文して届くまで実物を見れないので、届いたら撮影した画像を掲載する予定です。今のところ分かっているのは中国産の水煮だということだけです。
サバ缶は捕れたサバの季節や個体差によって高い製品でもマズかったりするので、安いからマズいということはありません。高くても安くても当たりハズレが厳然とあるのがサバ缶です。1缶400円のサバ缶でもハズレを引けばマズかった経験があるので間違いありません。
サバの水煮は味噌煮や醤油煮と違って味付けを自分でやる必要があるので、私のように野菜にまぶして炒めて食べる機会が多い人はハズレの時は塩を控えめにしながらも濃い味付けで食べるのが常套手段です。
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